「当たり前だったことに感謝できるようになった」、内海啓貴インタビュー(下)

内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

360度見渡せるVR(ヴァーチャルリアリティ)技術を活用して演劇をオンラインで楽しめる形にしたVR演劇『僕はまだ死んでいない』が、2021年2月1日(月)から配信されます。この作品に主演する内海啓貴さんのインタビュー、後半です。作品についてのほか、1年前に『アナスタシア』出演でアイデアニュースのインタビューに初めて登場していただいてからこれまでについてのお話も伺いました。

内海啓貴さん=撮影・岩村美佳
内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

――稽古や撮影で大変だったことは?

何より大変だったのは、短期間で創り上げなければいけなかったことです。僕はまだ台詞が少ないほうですが、共演者の皆さんで台詞が多い人はすごいなと思いながら見ていました。この期間でできたことが、僕自身、ひとつの自信になりました。不安はありましたが、無事に終わって良かったです。

――演出のウォーリー木下さんや、共演者の方々と、お話されたことはありますか?

稽古は短かったですが、劇場に入って「ここのところ、こうしたほうがいいよね」みたいな話をみんなでしながら、短期集中で作り上げました。

――出来上がった作品を観たら、違う印象もありそうですね。

そうだと思います。僕はベッドに横たわっていますが、もちろんその時のみんなの表情とかは、収録では見れなかったので。

――VRで観客と同じものが観られるのは、すごく新しいことですよね。

僕主観の映像ですもんね。なかなかないと思います。「こんな近くに」「私に向けて芝居している」みたいなことがあるんじゃないでしょうか。

――1年前に『アナスタシア』で初めて取材させていただいて、アイデアニュースにも初めて登場していただきました。いろいろなことがあった怒涛の1年だったと思います。

本当に自分を見つめ直した時期でもありました。でも改めて、エンターテインメントは必要なんだろうとすごく思います。グランドミュージカルや、気になった作品は観に行っていますが、配信で『NINE』も『生きる』も観ました。『アナスタシア』は、5公演やって僕も終わってしまって、しょうがないと言えばしょうがないのですが、そこからまた成長した自分を見せたいので、ボイトレもずっとやっていて、前向きにこの1年間を過ごしてきました。

――自分のなかで気持ちが止まったりしたことはありましたか?

ミュージカルを目指そうとしたのがこの2年で、本当はアメリカに行って作品を観る予定もありましたが、それも全部なくなってしまって。でも新しい出会いもたくさんあったので、自分も見つめ直せましたし、すごく良い1年だったんじゃないかなと思いました。僕以上に悔しい思いをした人もたくさんいたと思いますが、僕も悔しい思いをしたので、コロナが落ち着いて発散できたらいいなと思いますし、2021年はもっともっと活躍できるようになりたいと思います。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、この1年間の思いや、今後の目標、ブログ再開などについても伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■舞台人って、舞台に立てなければ無力なんだなって、すごく感じた

■目標のひとつは帝劇に立つこと。それを胸に、ひとつひとつ成長できたら

■ブログ再開。マメではないですが、自分からの発信もやっていかなければ

■1時間ぐらいで見やすいVR演劇。新しいエンターテインメントを実感してほしい

<VR演劇『僕はまだ死んでない』>

原案・演出:ウォーリー木下
脚本:広田淳一
音楽:吉田能

出演:内海啓貴 斉藤直樹 加藤良輔 輝有子 渋谷飛鳥 瀧本弦音 木原悠翔

配信チケット販売: 発売中~2021年2月28日(日)23:59
閲覧開始:2021年2月1日(月)18:00 より
閲覧期間:7日間

VR演劇『僕はまだ死んでない』 公式サイト
https://stagegate-vr.jp/

<関連リンク>
内海啓貴オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/utsumi-akiyoshi/
内海啓貴|サンズエンタテインメント
http://www.suns.fm/akiyoshi-utsumi/
内海啓貴Twitter
https://twitter.com/utsumi_akiyoshi

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内海啓貴さん=撮影・岩村美佳
内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■舞台人って、舞台に立てなければ無力なんだなって、すごく感じた

――どんなことを見つめ直したんですか?

舞台人って、舞台に立てなければ無力なんだなって、すごく感じたんです。でも、別に誰が悪いわけでもないですし、自分で消化しなければいけないんだろうなと。そういう状況のなかで、いろいろな作品をやっていくなかで、本番ができて千秋楽を迎えることが、当たり前ではないと思いました。何にでも感謝するようになったと思います。当たり前だったことに感謝できる人間になったなと、思ったんです。こんな感情は、今までになかったなと。

――そういう考えは今までにしなかった?

考えてはいましたが、こんなに重く捉えることはなかったなと。千秋楽が終わって、こんなに嬉しかったことはありませんでした。

内海啓貴さん=撮影・岩村美佳
内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

■目標のひとつは帝劇に立つこと。それを胸に、ひとつひとつ成長できたら

――前回取材させていただいた時は、『アナスタシア』の制作発表直後に取材がたて続けていた怒涛の1日だったこともありますが、すごくグイグイという感じがしたんですよね。ガツガツというか(笑)。

ガツガツしていましたよね(笑)。焦っていましたかね、あの日は(笑)。この1年で、いろいろと自分のなかでは、結果的に得るもののほうが多かったと思います。できなかったこともたくさんありましたが。

――その変化を経て、2021年はどんな風に考えていますか?

ミュージカルもやっていきたいと思っています。演劇人、舞台人なので、僕が舞台に立つことで、僕の表現をお届けして、背中を押せるような役者にもなりたいです。僕の今の目標のひとつは、帝劇(帝国劇場)に立つことなので、その目標を胸に、ひとつひとつの作品と真剣に向き合って、成長していけたらいいなと思っております。

内海啓貴さん=撮影・岩村美佳
内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

■ブログ再開。マメではないですが、自分からの発信もやっていかなければ

――ちなみに、ブログはなぜ再開したんですか?

始めるきっかけがわからなくて(笑)。これは休みすぎたなとも思いつつ、週1ぐらいの更新でとりあえず頑張ってみようと再開しました。Twitterは文字数が決まっているので、届けたいと思った時も文章が短いなと思っていて。僕はマメではないですが、そういうところもやっていかなければと思っています。自分を見せられる場所は自分で作っていかなければいけない世の中になってきましたから。

――今、みんなどんどん発信していますね。

そういう風に自分から発信できるツールをサボっていたので、やり始めようかなと。

内海啓貴さん=撮影・岩村美佳
内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

■1時間ぐらいで見やすいVR演劇。新しいエンターテインメントを実感してほしい

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

VR演劇『僕はまだ死んでいない』は、1時間ぐらいなので、見やすい作品になっていると思います。文化的にもまだVRは発展中だと思いますが、この新しいエンターテインメントを新鮮に捉えて実感してほしいですし、前を向いてほしいと思っています。

内海啓貴さん=撮影・岩村美佳
内海啓貴さん=撮影・岩村美佳

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“「当たり前だったことに感謝できるようになった」、内海啓貴インタビュー(下)” への 1 件のフィードバック

  1. ミモ より:

    VR演劇『僕はまだ死んでいない』観劇させて頂きました。私はVRに馴染みがなく、新鮮な気持ちでスマホ片手にグルグル動き回りました!笑

    ストーリーはシリアスがメインでしたが、クスッと笑ってしまう部分もありテーマが重めな作品としては見やすさを感じました。なにより、主演視点という今までの演劇では有り得ない角度から観劇できるので、啓貴さんの言う『新しいエンターテインメント』を実感し、感動しました。
    配信も3月末まで延長されたので、是非沢山の人に見て欲しい作品です!

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