2016年11月10日に、東京の紀伊國屋サザンシアターで開幕した、こまつ座公演「木の上の軍隊」。この舞台に「新兵」役で出演している松下洸平さんに、「公演開幕後のインタビュー」をさせていただきました。戦争中、ある南の島の木の上で2年間暮らした2人の物語を、舞台上の木の上などで約2時間かけて演じる舞台。木の上から降りてきたばかりの松下さんが何を語るのか、無料部分に掲載した動画で紹介します。アイデアニュース有料会員向け部分には、松下さんが日本武道館に出演することになった12月1日の「Act Against AIDS 2016 『THE VARIETY 24』」や、12月22日のクリスマスライブ、そして「自分らしさ」についてや2017年について、うかがった内容を、動画(約8分)で掲載しています。
合成音声による読み上げ
■オスプレイ、辺野古、高江…、今の沖縄の米軍基地問題を踏まえて、台本を改訂
舞台「木の上の軍隊」は、2010年4月に亡くなった井上ひさしさんが遺した資料本やメモをもとに、蓬莱竜太さんが書き下ろし、2013年に初演された作品。オスプレイ、辺野古、高江…と、沖縄の米軍基地問題が新たに起こり続けている今、蓬莱竜太さんは上演台本を改訂して、こまつ座版「木の上の軍隊」として新たに立ち上がらせ、2016年11月10日から11月27日まで、沖縄タイムス社後援・こまつ座第115回公演「木の上の軍隊」として上演中です。
<プレスリリースに掲載されたプロローグ>
ある南の島…。その島では戦争が行われていた。激しい銃撃戦の末、二人の兵士が追いつめられて、ガジュマルの大木の上に身を隠す。その木は太い枝と覆い茂った葉で絶好の隠れ場所であった。本土出身、生真面目で戦争経験が豊富な“上官”と、島出身、おおらかな性格で初めて戦争を経験する“新兵”。彼らを静かに見つめるのはガジュマルに棲みつく精霊“語る女”。木の下に広がる仲間の死体…日に日に大きくなっていく敵軍の基地…。兵士達は、終戦を知らぬまま二年もの間、二人だけの“孤独な戦争”を続けた。
■大きな木と舞台全体を取り囲む枝らしきもの、舞台空間全てがガジュマル
松下さんのインタビューをさせて頂いた日に、はじめて「木の上の軍隊」を拝見しました。正直なところ、インタビューさせて頂いたときには、まだ消化途中といった状況でしたが、今振り返った思いを少し書かせて頂きます。劇場に入ってまず、舞台上の大きなガジュマルの木に圧倒されました。さらには舞台全体を取り囲むようにガジュマルの枝らしきものが下がっていて、舞台空間全てがガジュマルの木なんだと感じました。
■松下さん自身の温かさが新兵のおおらかな性格にハマり、何とも愛らしく
松下さんが演じる新兵がピュアで何ともいえない愛らしさがあり、山西さんが演じる生真面目で不器用な上官との対比が際立っていました。松下さん自身の温かさが、新兵のおおらかな性格にハマり、これはまさに適役だと思いました。そのピュアな新兵の口から語られる初めての戦争への思いや、今も続く終わらない苦しみなどを聞くと、背筋がぞぞっと震えるような心地悪さを感じました。そして、物語の終幕、暗闇のなかで聞いたオスプレイの爆音が今も耳から離れません。
■可笑しさで緩んだ心にゆっくりと、でも着実に深く染込んでいくテーマ
ただ、終始戦争という重いテーマが流れているわけではありません。上官と新兵のやりとりが噛み合なくて可笑しかったり、ふたりがコミュニケーションを重ねていくなかには、ほっとするような場面もあります。こまつ座さんの舞台は、なんともいえない可笑しさで緩んだ心にゆっくりと、でも着実に深く染込んでいく感覚があります。
<木の上の軍隊>
【東京公演】2016年11月10日(木)~11月27日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
http://www.komatsuza.co.jp/program/index.html#254
<Act Against AIDS 2016 「THE VARIETY 24」 >
【東京公演】2016年12月1日(木) 日本武道館
http://www.actagainstaids.com/#20161111-02
<松下洸平 LIVE2016 LIVING XMAS>
【東京公演】2016年12月22日(水)Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
http://l-tike.com/order/?gLcode=32951
<関連サイト>
こまつ座「木の上の軍隊」公演情報ページ
http://www.komatsuza.co.jp/
松下洸平オフィシャルサイト
https://www.kouheiweb.com/
松下洸平オフィシャルブログ
https://www.kouheiweb.com/blog/
Act Against AIDS 2016 「THE VARIETY 24」
http://www.actagainstaids.com/#20161111-02
- ミュージカル『FLOWER DRUM SONG』、古屋敬多・桜井玲香がW主演で4月上演 2022年1月21日
- 「世界にひとつだけ、特別なんだよと」、『Music is Beautiful』當間ローズ(上) 2022年1月14日
- 「『FUNNY BUNNY』撮影時に、飯塚健監督が、頼もしくなったと」、岡山天音(下) 2022年1月6日
※アイデアニュース有料会員向け部分には、松下さんが日本武道館に出演することになった12月1日の「Act Against AIDS 2016 『THE VARIETY 24』」や、12月22日のクリスマスライブ、そして「自分らしさ」についてや2017年についてうかがった動画(約8分)を掲載しています。
※松下さんのサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインすると、この記事の末尾にプレゼント応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは、12月6日(火)です。有料会員の方はコメントの投稿もできますので、ぜひよろしくお願いいたします。(このプレゼントの応募は終了しました)
※ここから有料会員限定部分です。
※松下さんのサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインすると、この記事の末尾にプレゼント応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは、12月6日(火)です。有料会員の方はコメントの投稿もできますので、ぜひよろしくお願いいたします。(このプレゼントの応募は終了しました)
木の上の軍隊は初演の藤原竜也さんのものをNHKで拝見させていただきました。
戦争を経験していない私は、本や映像でしか推し量ることしかできませんが、役者さんが、より本物に近づけるために心を砕いて演じていることがインタビューからも伝わって来ました。
松下洸平さんの新兵、見てみたくなりました。
「木の上の軍隊」本当にいい舞台で、しばらくは心の鈍痛が消えないような感じがします。
松下さんの新兵、自身からしか醸し出せない雰囲気と真っ直ぐで複雑な心情に胸が締め付けられます。。
インタビューを見て、AAAのライブもXmasライブも来年の舞台も、より楽しみになりました。
お芝居に対する考え方や
ストイックさ、、、
本当に素敵過ぎて
洸平くんを知れば知るほど好きになります!
木の上の軍隊もまだ続きますが
AAA、クリスマスライブもとても楽しみになる動画でした!
素敵なインタビューありがとうございました!
日曜日に観に行ってきました。
クスリと笑わせてくれるシーンがあったりしますが、二人が人目を恐れながら過ごした2年間に意味があったのか考えさせられる言葉があったり、最後の音が今なお続き悩む沖縄を象徴しているようで客席が明るくなっても言葉が出ない重みを感じました。
私も先日、みさせていただきました。藤原さんの新兵とはまた違う、松下洸平の無垢さに心打たれました。写真とってもいいです!