人間国宝の平良敏子さんをおった映画「芭蕉布―平良敏子のわざ」で、2015年映文連アワード(映像文化製作者連盟主催)グランプリをとった、謝名元慶福(じゃなもとけいふく)さんが監督したドキュメンタリー映画「いのちの森 高江」が完成しました。2016年11月5日に、沖縄県国頭郡東村の高江区公民館で試写会が行われ、DVDの販売が始まりました。このDVDは、人を集めて映画会を開くことができる「上映権」つきで、1枚1500円です。たくさんの人に見ていただきたいということで、上映権つきとしては破格の値段になっており、全国各地で上映会が次々と開かれています。アイデアニュースでは、このDVD「いのちの森 高江」を、抽選でアイデアニュース有料会員(月額300円)2名さまに、プレゼントします。有料会員がログインすると、記事の末尾に応募フォームが出てきますので、ご応募ください。応募締め切りは12月19日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)
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ドキュメンタリー映画「いのちの森 高江」のナレーションはこんな言葉で始まります。
「国と機動隊に占拠された集落がある。沖縄、東村高江である」
「“やんばる”と呼ばれる東村を含む沖縄本島北部は、低い山々を照葉樹林が覆っている。その森には、国の天然記念物やこの地域だけにしか生息していない固有種など、多様ないのちがあふれている。そこは沖縄の人々のいのちをつなぐ酸素供給の森であり、水源地でもある」
東村高江は、那覇から北へおよそ100キロ、人口150人ほどの小さな集落です。そこに、全国から集められた機動隊員数百名が、ヘリパッド建設に反対する人々と対峙している。それは、現代の日本で起きていることとは思えない光景です。機動隊員によって市民が排除されていく様子は、工事が急ピッチで進められるようになった今年2016年7月以降、ようやく大手メディアにも取り上げられるようになりました。70代、80代の戦争体験者や、元アメリカ軍人、県外からの支援者、子どもたち、様々な人たちが高江に出かけています。戦争につながる基地に反対し、いのちと自然を守る闘いに参加しているのです。
今回発表されたドキュメンタリー映画「いのちの森 高江」は、次のような特色があります。
まず、絶滅危惧種、天然記念物、やんばる固有種などのいのちを育む豊かな森について、ドローン撮影を含む美しい映像で記録しています。
何よりも、この映画ではやんばるのチョウのことを誰よりも知っているチョウ類研究者アキノ隊員の言葉を、たっぷりと聞くことが出来ます。
「木っていうのは、芽生えてから死ぬまでにすごいたくさんの役割があって、数えきれないほどの生き物たちに棲み処とエサを与えてるんですね。木の種類によって寄ってくる虫が違うんですよ。だから木の種類が多いっていうことは、森の多様性を豊かにすることにつながるんですね。」 アキノ隊員は一本の木の大切さと、それを切り倒すことの恐ろしさを語ります。
ヘリパッド建設では、そういう木を何本、何種類切り倒すのか、木を切ることは、その木を頼って生きるはずだった昆虫たちや未来に生存するはずだった生き物たちのいのちを奪うことになるのだとアキノ隊員は言葉を続けました。
また、「いのちの森 高江」には、自然といのちを守るために闘った人々の歴史が紹介されています。1970年、米軍が北部訓練場の国頭村伊部岳で強行しようとした実弾射撃訓練を、国頭村民が命をかけて阻止した闘争。東村・福地ダム上空での軍事演習中止を求める闘い。国頭村安波でのハリアーパッド建設阻止集会。やんばるの人たちの闘いは歴史あるもので、これまでも住民の方たちは力を合わせ、いのちと自然を守ってきたのだということがわかります。
そして、この豊かな自然の中で子どもを育てたい、家族の仕事を継ぎたい、高江で仲良く暮らしていきたいという高江の住民のみなさんに焦点があたっていることも、大きな特色です。
20年前、日米両政府が合意した北部訓練場一部返還の条件は、新たなヘリパッド建設です。「負担軽減」といいながら、土地を返す代わりに新しい設備を使いやすいところに作ってくれ、という話で、むしろ「基地の強化」になるというのが、建設に反対する人たちの一致した意見です。
工事が完成すれば、人口150名の集落を6つのヘリパッドが囲むことになります。昼となく夜となく訓練に飛び立つオスプレイは、騒音はもちろん、低周波の影響も懸念されています。
「いのちの森 高江」では、現在提訴中の裁判についても、当事者の声を含めて知ることが出来ます。
日本政府は2016年の間にヘリパッド建設を完成させようとしています。東村高江の住民は、国を相手に工事の差し止めを求めて提訴しました。いわゆる「第三者行為論」によって、米軍の飛行を直接止めるような裁判は出来ないけれど、日本政府の工事なら止められるという趣旨です。2016年中に終わらせようと工事が急ピッチですすめられているために、仮処分と本裁判を同時におこなっているということも語られました。
<ドキュメンタリー映画 「いのちの森 高江」>
(65分 1500円 上映権つき)
DVD申し込み先:新基地建設反対名護共同センター
電話 0980-54-8555 FAX 0980-54-8556
Eメール nago.kyodoc☆bird.ocn.ne.jp ☆を@に変えて下さい
監督は、人間国宝の平良敏子さんをおった映画「芭蕉布―平良敏子のわざ」で、2015年映文連アワード(映像文化製作者連盟主催)グランプリをとった謝名元慶福(じゃなもとけいふく)さん。
DVDは上映権つき1枚1500円です。どんどん上映してたくさんの人に見てもらいたいということで、破格のお値段になっているのです。高江に行くことは出来なくても、この映画を仲間や家族と一緒に見て理解と共感を深めていくことが、まずははじめの一歩になると思います。そこで、アイデアニュース有料会員2名様に、このDVDをプレゼント。プロジェクターがあれば、いえ、DVDが映せるテレビがあれば、ひとりでも人を集めて映画会をしてみてはいかがでしょうか。
こちらは、プロモーションビデオです。
<関連サイト>
新基地建設反対名護共同センター facebook
https://www.facebook.com/groups/nago.kyodo/
謝名元慶福さん関係の記事
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-178226.html
http://www.zakzak.co.jp/gei/200907/g2009070616_all.html
アキノ隊員の鱗翅体験
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/
- 「子や孫に残したい海 ~辺野古・大浦湾~」、大阪で6月18日まで写真展 2017年6月10日
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※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、ヘリパッドを上から映したときの森の無残な姿と、映画の最後にアキノ隊員が森の生き物のいのちについて訴える言葉を書き起こしで紹介しています。涙がでます。
※有料会員2名さまに、抽選で、ドキュメンタリー映画「いのちの森 高江」DVDをプレゼントします。有料会員がログインすると、記事の末尾に応募フォームが出てきますので、ご応募ください。応募締め切りは12月19日(月)です。有料会員の方はコメントの投稿もできますので、ぜひよろしくお願いいたします。(このプレゼントの応募は終了しました)
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アキノ隊員「自分たちが殺した昆虫は何匹なのか、今日何匹殺したのかって聞いたんですが、一切答えてくれません。あたしは、彼らが自分が殺した動物たちの名前ひとつでも知ってほしいと思うんですけど彼らは知ってるのか知らないのかわからないですけど、こたえてくれません」。
「今ここは常識が通じないんです。だっておまわりさんの仕事がいのちを殺すことになってるんです。過去に米軍によって、銃剣とブルドーザーで土地を奪われたように、今、やんばるの動物たちは同じようにいのちや棲み処をうばわれています。あたしは、もうすでに戦争が始まっていると思っています」
「機動隊の皆さんとか、防衛局の方々が吸っている空気は植物が光合成によって作りだしたものです。飲んでいる水は、雨水を、木の根っこに支えられた土がたくわえてくれたから飲めるんです。あたしたち、今ここに立っているだけで、自然の恩恵を受けないと生きていけないんです。この快適な気温も、自然が作りだしたものなのに、あたしたち人間は自然の恩恵を受けていながら、自然にこんな仕打ちをしているんです。人間の愚行は人間が止めないといけないんです。人間がいのちを奪っているんだから、それは人間が止めないといけないんです」
※有料会員2名さまに、抽選で、ドキュメンタリー映画「いのちの森 高江」DVDをプレゼントします。有料会員がログインすると、記事の末尾に応募フォームが出てきますので、ご応募ください。応募締め切りは12月19日(月)です。有料会員の方はコメントの投稿もできますので、ぜひよろしくお願いいたします。(このプレゼントの応募は終了しました)
アキノ隊員のことばで言うと「お巡りさんの仕事がいのちを殺すことになっている」高江の矛盾。
ハッとさせられました。暴力で、人の尊厳を踏みにじる毎日…
あの差別発言が出ても、おかしくないと思いました。
ヤンバルの森の痛々しい写真が衝撃です。
高江のヘリパッドを何としても止めなければと思います。