シンガーソングライターの中川晃教さんが、中日劇場、新歌舞伎座、明治座で『中川晃教コンサート2017 ~Seasons of love~』を開催します。今年はどんなコンサートになるのか、今の思いを伺いました。
――今回のコンサートはどんな意図で『Seasons of love』というタイトルにされたんですか?
今回、中日劇場さん・新歌舞伎座さん・明治座さんと、今まで僕がやらせて頂いてきたコンサートと少し異なる、特殊な、特別な場所ということもあって、今まで自分がやってきたコンサートとは違う、劇場を活かせるコンサートが出来たらと思いました。篠笛の佐藤和哉さんという方とご一緒させて頂くお話になり、「ならば日本というものを大切にしたテーマにしよう」と思ったんです。明治座さんも、新歌舞伎座さんも、日本の空気や伝統を持っている空気感がありますよね。
――和の作品も多いですしね。
その空気感が、自分自身のコンサートの中で、音楽の構成とコラボレーションして、どんなものが出来るだろうかと想像した時に、『Seasons of love』、日本の四季と、四季があるから生まれてくるものについて考えました。例えば今日の写真もそうですが、葉っぱの緑が秋にかけて紅葉していく。そうすると、同じ窓の外に広がる景色でも、また違う景色が見えてくるように、今度その景色を見た時に、自分の心情や人生と重なった言葉や芸能、歌、俳句などの言葉となってくる。その言葉が想像させる四季や、色、香りというものがありますよね。これは四季というものに恵まれた日本人ならではのアイデンティティの一つなんじゃないかと思っています。
そう思った時に、『Seasons of love』という所から紐解いて、新たに自分の楽曲や佐藤さんとのセッションを考えていったんですね。そうすると、季語ではないですが、自分の歌詞の中にもより日本の四季を意識することによって届けられる言葉や歌たちがあるんじゃないかなと思いました。その歌や言葉を、初めて観にきてくれるお客様も、もちろん僕の音楽を好きでいつも聞きに来てくれるお客様も、どちらも新鮮な気持ちで歌たちを聞くことが出来る。そういうコンサートになったらいいな、という所から、大きく括る形でこのタイトルをつけました。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、特別な空間に合った「シアトリカル」なコンサートをという中川さんの思いをさらに詳しく伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。9月5日掲載予定のインタビュー「下」では、中川さんが高校時代に初めて韓国に行って日韓シンポジウムに参加し「ミレニアム」という自作の曲(未発表曲)を歌った時のことや、『ビューティフル』公演などについて話してくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■愛の景色や物語。僕の音楽の特徴ってそういう所にもあると思う
■朗読も入れてみようと、伊礼亮くんというシンガーソングライターと
■もちろん『ジャージー・ボーイズ』『ビューティフル』の曲も
■特別な空間、その場所に合った「シアトリカル」なコンサートを
<中川晃教コンサート2017 ~Seasons of love~>
【名古屋公演】2017年9月14日(木) 中日劇場
【大阪公演】2017年9月24日(日) 新歌舞伎座
【東京公演】2017年10月1日(日) 明治座
http://www.akinori.info/contents/index.html
<関連リンク>
中川晃教オフィシャルサイト http://www.akinori.info/
中川晃教オフィシャルTwitter https://mobile.twitter.com/nakagawa1982aki
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※中川晃教さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは9月18日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
<最新情報>
2017年11月4日~5日 新国立劇場 中劇場にて、中川晃教コンサート「I Sing」シリーズ開催決定
※ここから有料会員限定部分です。
■愛の景色や物語。僕の音楽の特徴ってそういう所にもあると思う
――そうすると、曲の構成も季節を感じるものが多くなりますか? 先程の季語ではないですが、そういう言葉を含む曲など?
季語も含むと思うんですが、人生や恋をした時の気持ち、愛というものの中に含まれる誰かを思う情熱、それが例えば真っ赤なのか、青なのか……音楽の中にも景色や物語があると思うんですよね。僕の音楽の特徴ってそういう所にもあると思うんです。そういうものと日本の四季を表現していきたいと思っています。
そして、導入部分はダンスの杉浦ゆらさんというまだ若い女の子なんですが、彼女と佐藤さんとで始めてみたいと思っていて、そこからシンセサイザーなど色々な音楽が合わさっていき、和の世界を表現する所からコンサートが始まっていきます。
■朗読も入れてみようと、伊礼亮くんというシンガーソングライターと
その後に、今回は朗読も入れてみようと思い、伊礼亮くんというシンガーソングライターと2人でやってみようと思っています。伊礼くんはビクターからメジャーデビューしたばかりの歌手で、自分のライブで朗読も結構やっている方なんです。僕も音楽だけじゃなくミュージカルもやっていて、音楽という表現だけでは見せられないものがあり、一方で、ミュージカルの経験とともに自分の音楽をやり続けてきたからこそ出来る自分の表現というものがある。音楽とミュージカルが繋がってきているんです。この両方に共通する歌、音楽という所で届けていくコンサートという風になった時に、今、表現の幅がすごく広がってきている時代だと感じるんですよね。
それは僕自身がデビューした2001年頃と、それ以後との、色々なものを見て出会う中で感じることなんです。そういう出会いの中で、伊礼くんみたいな方と一緒にやってみようかなと思いました。佐藤さん、杉浦さん、伊礼くんとの出会いの中での表現も、少しシアトリカルな演出という所に繋げていけたらいいな、この劇場ならではの演出のあるコンサートが作れたらいいなと思っています。
■もちろん『ジャージー・ボーイズ』『ビューティフル』の曲も
そして、もちろんミュージカルの楽曲もやろうと思っています。今年、読売演劇大賞の最優秀男優賞と菊田一夫演劇賞を頂いたこともあり、音楽でデビューした僕が、演劇で賞を取った作品がミュージシャン達の人生を描いた『ジャージー・ボーイズ』だったことに縁を感じていることもあって、「君の瞳に恋している」と「愛はまぼろし」を歌いたいと思っています。そして、『ビューティフル』の中から、バリーとシンシアが書いた「Walking in the rain」と「On Broadway」を。「On Broadway」は劇中で一番大好きな曲で、ドリフターズが歌っていた曲です。
――最近のコンサートでは朗読が入るのは珍しいと思いますが、どういう風に繋げていくんですか?
「シアトリカル」という言葉を使いましたが、普段僕のコンサートに来てくださるお客様は、コンサートならではの盛り上がりや楽しさを知ってくれていますし、それを求めてくれていると思うんですよね。でも、今回行うコンサートというのは、そういうノリノリで楽しくて、皆が立ってリズムに乗って楽しめる通常のコンサートの醍醐味みたいなものだけでは成立しえないと思います。
■特別な空間、その場所に合った「シアトリカル」なコンサートを
中日劇場さん・新歌舞伎座さん・明治座さんというステージは、僕にとって思い入れのある劇場で、立ったことのある中日劇場さん以外の2つの劇場は、特に僕にとって特別な空間です。だからこそ、通常のコンサートの醍醐味だけではなく、その場所に合ったものにしたいですし、劇場を愛するお客様方が興味をもって観に来てくださった時に、「こういう人たちもいるんだ」「こういう経験をこの劇場で出来るんだ」という風に思って頂けるようなコンサートにしたいと思っています。
初めて中川晃教を知ってくださる方にも楽しんでもらいたい、興味をもってもらいたいという思いも込めて、「何か出来ることはないだろうか」という所で「シアトリカル」という言葉が出てきていて、演劇的なものにしたいと思っています。
※中川晃教さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは9月18日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
いつも読み応えのある記事と素敵な写真をありがとうございます。あっきーの話をじっくりと聞きだして下さるのも嬉しいです。また新たな形のコンサートが今からすごーく楽しみです。
初めてコンサートの情報を知った時は、コンサートなのに和風な芝居小屋??と不思議に思いましたが、アッキーの思い入れを読んで楽しみになりました。アッキーにとっての「Season」やアッキーにとっての「和・日本」を楽しみに感性を研ぎ澄まして味わいに行きたいと思います。いつもながら素敵な写真とインタビューをありがとうございました!
いつもしっかりとしたテーマを持ってコンサートを開いてくれるアッキー。今回も益々楽しみになりました。とても充実した表情が素敵ですね。
今回も素敵なお写真がたくさんで、記事もとっても詳しくインタビューされているので見応えがありました。
メッセージも上手く聞き出してくださり、「それが聴きたかったのよ」という内容が満載で読み応えがあります。また、写真がすごくいい。思わず微笑んでしまう。癒される。ああこの人が魅せてくれるものはすべて受け止めたいとあらためて思います。素敵なインタビューをありがとうございます。後半も楽しみです。
毎回素敵な写真をありがとうございます。中川さんの強さだったり柔らかだっだりが伝わってきてニヤニヤしながら眺めてしまいます。インタビューも読み応えがあり、次回のコンサートが楽しみになるばかりです。
ミュージカル俳優としてもシンガーソングライターとしても大好きな中川晃教さん。
中川さんの創る曲には一曲一曲の中に素敵なストーリーを感じます。
このインタビューを読んで、自分にとってもまた新しい経験になりそうで、益々コンサートが楽しみになりました。