ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』に出演される広瀬友祐(廣瀬友祐)さんにお話を伺いました。広瀬さんは、新納慎也さんが演じる工場長シド・ソローキンが唯一心を許して話せる友達・チャーリー役を演じます。
――稽古2日目と伺いましたが、今はどんな稽古をされていますか?
個人の歌稽古からスタートしています。まだ製作発表以来、皆さんにお会い出来ていないんですよ。共演させて頂いた方もいますが、ほとんどの方と初めましてなので、楽しみと恐怖とが入り交じっています。
――恐怖もあるんですか!?
基本、人見知りなので(笑)。前回の『グレート・ギャツビー』から引き続きの方もいますので、その皆さんと仲良くしていたら、いい輪が広がるかなと思っています。新納(慎也)さんとは初めてご一緒しますが、プライベートで1回ご飯を一緒に行かせて頂いたんです。製作発表の時にお話して、近所に住んでいるので行こうということになって。共通の知り合いも多いんですよ。連絡先を交換してもらってから、2度目で食事に誘って頂きました。
――早いですね!
製作発表でトム(・サザーランド)さんとみんなで一緒に撮った写真を新納さんが送ってくださって、「夏よろしくね!」というLINEの後に、「何時にどこどこに来れる?」って(笑)。
――そこで交流は出来たんですね?
まだまだこれからですが、新納さんとは役的にも近い関係なので、仲良くして頂けたら、可愛がって頂けたらと思っています。
――他の皆さんとはこれからですね。
上口(耕平)くんが『グレート・ギャツビー』を観に来てくれて、少し話しました。実は、座組みの最初って本当に苦手なんです(笑)。稽古序盤は仲良くなるのはもちろんですが、覚えることがたくさんあるので、関係性もいきなり深くというよりは、まず作品の稽古が最優先ですよね。そこから徐々に仲良くなっていきますが、もうそれがすごく嫌で……(笑)。
――(笑)。最初はどんな感じなんですか?
僕はあまり喋らないですね。本当に怖いんですよ(笑)。人が怖いので、どうしても苦手です……。
――様子を伺う感じですか?
様子を伺いますし、偽りの自分を前面に出しますね。
――偽りの自分とは?
変な人だなと思われる方が、気分的には楽になりますね。自分が考えている本音を話すのも恥ずかしいですし、それに対して何か言われることが怖くて、「自信がない」というのが一番なんです。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、人見知りだけれど1対1の取材だと割と自分の思っていることが言えるという広瀬さんに、1対1でじっくり伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。15日掲載予定のインタビュー「下」では、『グレート・ギャツビー』を終えた思いや『屋根の上のヴァイオリン弾き』に向けた思いなどを語ってくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■1対1の取材をさせて頂いている時は、割と自分の思っていることが言えます
■新納さんに、うざったがられない程度に甘えさせて頂けたら嬉しい
■僕もベイブに恋心を持っている。でも、自分の気持ちはベイブには言わない
■2幕の中盤あたりで、ベイブと2人のシーンで、ベイブに向けて歌います
<ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』>
【東京公演】2017年9月25日(月)~10月15日(日) 日本青年館ホール
【大阪公演】2017年10月19日(木)~10月29日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
http://pajama-game.jp/
<関連リンク>
- 廣瀬友祐、約1年半ぶりの有観客ライブ『H+our #03』 6月2日上演・生配信 2021年4月13日
- 何が真実で嘘か。虚構の中に見出す真実。 “考える”を提示した『イリュージョニスト』 2021年2月6日
- 田代×新納、成河×福士、松岡×山崎、『スリル・ミー』2021年4月上演、地方公演も予定 2020年11月2日
- 2017年以前の有料会員登録のきっかけ 2018年10月28日
- 「納得いかない、という気持ちがエネルギーに変わる」、ソニンインタビュー(下) 2018年3月2日
- 「七変化できるような女優さんになれたらいいな」、実咲凜音インタビュー(下) 2017年11月7日
※広瀬友祐さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは9月28日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■1対1の取材をさせて頂いている時は、割と自分の思っていることが言えます
――広瀬さんは、おひとりでじっくりお話を聞かせて頂くと、色々と話してくださいますが、対談になると今おっしゃっているような役割に回られているかもしれませんね。
「みんな好きなように話してくれ」って感じになっちゃうんですよね。
――それはどの辺くらいまで来ると、素の自分を出していけるんですか?
こうやって1対1の取材をさせて頂いている時は、割と自分の思っていることが言えます。でも、なかなか同業者で素の自分を見せられる人って本当にいないですね。
――何人かはいますか?
本当にデビュー当時からの8、9年くらいの関係性でやっと最近……という感じですね。
――それは結構時間がかかりますね。
共演が多いとか、志が一緒など、気持ちの部分で共通する部分が多い人とは深く関われます。
■新納さんに、うざったがられない程度に甘えさせて頂けたら嬉しい
――差し支えなければどなたかお聞きしてもいいですか?
デビューして最初の頃に、演出家の西田大輔さんとご一緒することが多くて、その頃に出会った人たちが多いです。特に兄貴分的な、年上の人達。ずっと付き合っているのが、久保田悠来くんや、西田さん界隈での人達が多いんです。僕がなかなか普段から連絡を取る人間じゃないので、会ったら気兼ねなく話せる方々です。西田さんには結構相談にも乗ってもらっています。
――年上の方が多いならば、新納さんも年上ですし良かったですね。
本当に! 僕、年下が苦手なんです……(笑)。
――(笑)。
年下も好きですよ! 好きなんですけれど、何か扱えないというか……。
――なるほど。今回は先輩がたくさんいらっしゃるからいいですね。
そうなんですよね。だから、本当に甘えさせて頂きたいです。
――新納さん喜んでくださいそうですね。
うざったがられない程度に甘えさせて頂けたら嬉しいです。
■僕もベイブに恋心を持っている。でも、自分の気持ちはベイブには言わない
――楽曲の稽古をされたという話ですが、ご自身が歌われる曲のナンバーについて、今どう感じていますか?
昨日、稽古初日にやらせて頂いたのは、個人曲ではなくて、自分が歌うパートが多い曲でした。ソロの曲は「World around us」というナンバーがあります。初演版ではあった曲だそうですが、元々『パジャマゲーム』では採用する予定ではなかったナンバーだと伺いました。今回トムさんの意向で入れることになったそうです。チラシ撮影の時にトムさんと初めてお会いして、役について説明を受けて、今の曲の話も伺いました。チャーリー役はオリジナルだとそんなに描かれていないキャラクターですが、それを少し広げていくにあたり、この曲を僕に歌って欲しいと用意してくださったんです。
――それは嬉しいですね。
オリジナルではシドがベイブ(北翔海莉)に向けて歌っているんですよね。だから愛を語る歌というか、口説く感じの曲調で、少しムーディーな曲なんです。最初にトムに言われたのが、僕もベイブに恋心を持っているということ。でも、自分の気持ちはベイブには言わないんです。ムーディーでとても素敵な曲ですが、それを湿っぽくもさせたくないですし、ベイブへの恋心はあるんだけれど、それよりももっと違う思いを表現出来たらと思っています。
■2幕の中盤あたりで、ベイブと2人のシーンで、ベイブに向けて歌います
――その曲はどういうシチュエーションで歌われるんですか?
2幕の中盤あたりで、ベイブと2人のシーンで、ベイブに向けて歌います。シドとベイブがケンカをして離れそうになっているんですが、「本当に大事なのはこういうことなんじゃない? 2人は愛しあっているんだから」という感じのナンバーです。
――自分の思いを歌う訳ではない、何とも切ない状況ですね。でも、2人の事が大好きだから、2人が一緒になって欲しいんでしょうか。
きっとそうだと思います。いい奴ですよね。
――本当に。
でも、優しすぎるがゆえに、なかなか夢を掴みづらい人間なんだろうなと思ったりもします。
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パジャマゲームをみるのが楽しみです。