YouTubeで学ぶ英語:(20)We are going to be a great generation !

「March for our Lives 私たちの命のための行進」でスピーチをするヨランダちゃん=CNNニュースより

アメリカ・フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件をきっかけに、2018年3月24日、ワシントンで「March for our Lives 私たちの命のための行進」がおこなわれました。銃規制を求めて訴える若い声をお聞きください。

乱射事件のサバイバーである高校生たちに混じって、マーティン・ルーサーキング・ジュニア牧師の孫にあたるヨランダ・レネー・キングちゃん9才も特別ゲストとしてスピーチしました。彼女の言葉は日本のメディアでも紹介されたので、聴いた方もいるでしょう。もう一度、(  )の中の単語を書きとりしながら、確認してみましょう。

  1. My name is Yolanda Renee King, granddaughter of Martin Luther King and Loretta Scott King.
  2. 私の名前はヨランダ・レネー・キング、マーティン・ルーサー・キングとロレッタ・スコット・キングの孫娘です。
  3. My grandfather had a dream that his four little children would not be judged by the color of their skin but by the content of their character. I have a dream that ( 1 ) is ( 1 ), and that this should be a gun- ( 2 ) world, (  3  ).
  4. 私の祖父には夢がありました。それは、「私の4人の幼い子どもたちが、肌の色ではなく人格で判断される日が来る」という夢です。私にも夢があります。銃による暴力には、もううんざり、もうたくさん。この世界から銃がなくなる日が来る。そういう夢です。以上です。

いかがですか?(  )の中に入る言葉が聴きとれましたか?有名なマーティン・ルーサー・キング牧師のスピーチを踏まえて、たった9才のヨランダちゃんの短いけれど堂々とした話しぶりが素晴らしいですね。

答え

(1)の答えはenough

I have a dream that enough is enough.  「 私には夢がある」その夢=that 以下の文章という表現で、「もうたくさんだと言ったらたくさんだ」「うんざりだ」

(2)の答えはfree

and  that this should be a gun-free world.  「私には夢がある」という言葉を省略した形で、夢とはすわなち、「銃のない社会、銃の所有が禁止されている社会」になることと語ったわけです。

(3)の答えはperiod

ピリオドは「終止符」ですから、発言や文章の最後に使って、「以上」「これで終わり、あとはつべこべ言わないで」という意味を表します。

<関連サイト>

Martin Luther King’s Granddaughter Speaks at March」  Timeの記事

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分では、ヨランダちゃんのスピーチの続きを紹介しています。「March for our Lives 私たちの命のための行進」に集まった人たちに、「私の後について、大きな声で言ってください」とお願いする可憐で勇敢な9才のアクティビストの言葉をぜひお聴き下さい。

<有料会員限定部分の小見出し>

■『enough is enough 』スピーチ英語前半全文

■『enough is enough 』スピーチ英語後半全文(松中みどり試訳つき)

■「March for our Lives 私たちの命のための行進」での他の若者によるスピーチ動画(松中みどり試訳つき)

※ここから有料会員限定部分です。

■『enough is enough 』スピーチ英語全文

  1. My name is Yolanda Renee King, granddaughter of Martin Luther King and Loretta Scott King.
  2. My grandfather had a dream that his four little children would not be judged by the color of their skin but by the content of their character. I have a dream that enough is enough , and that this should be a gun-free world, period.

■『enough is enough 』スピーチ英語後半全文(松中みどり試訳つき)

  1. Will you please repeat these words after me ? 私の後に続いてこの言葉を言ってくれますか?
  2. Spread the word, have you heard, all across the nation, we are going to be a great generation ! この声を伝えよう、みんな聞こえてる?国中に聞こえるように声をあげよう。私たちは、偉大なことを成し遂げるんだ!
  3. Now I’d like you to say it like you really, really mean it. 本当に、心からそう思っているっていう声をあげて下さい。
  4. Spread the word, have you heard, all across the nation, we are going to be a great generation ! この声を伝えよう、みんな聞こえてる?国中に聞こえるように声をあげよう。私たちは、偉大なことを成し遂げるんだ!
  5. Now I’d like you to say it like you really, really mean it and the whole entire world can hear you.   本当に、心からそう思っているっていう声をあげて下さい。そうしたら、世界中の人にみなさんの声を届けることが出来ます。
  6. Spread the word, have you heard, all across the nation, we are going to be a great generation !
  7. この声を伝えよう、みんな聞こえてる?国中に聞こえるように声をあげよう。私たちは、偉大なことを成し遂げるんだ!
  8. Now give yourself a hand.  さあ、自分に拍手をしてあげて。

■「March for our Lives 私たちの命のための行進」での他の若者によるスピーチ動画(松中みどり試訳つき)

ここで紹介したいのは、パークランドの銃乱射事件の生存者、エマ・ゴンザレスさんによるスピーチです。

Six minutes, and about 20 seconds. 6分と20秒。

In a little over six minutes, 17 of our friends were taken from us, 15 more were injured, and everyone, absolutely everyone in the Douglas community was forever altered. 6分と少しの間に17人の友だちの命が奪われ、15人がケガをしました。そして、すべての人が、ダグラスという町の本当にすべての人たちが永久に変わってしまいました。

Everyone who was there understands. Everyone who has been touched by the cold grip of gun violence understands. For us, long, tearful, chaotic hours in the scorching afternoon sun were spent not knowing. あの場にいた人なら分かってくれると思います。銃による暴力の冷酷さに触れたことがある人なら理解してくれるでしょう。長く哀しく混乱した時間、焼けつくような午後の太陽の中で、私たちは何も分かっていなかったということを。

No one understood the extent of what had happened. No one could believe that there were bodies in that building waiting to be identified for over a day. No one knew that the people who were missing had stopped breathing long before any of us had even known that a code red had been called. No one could comprehend the devastating aftermath, or how far this would reach, or where this would go. どんなひどいことになるのか、私たちは知らなかったのです。亡くなった人の体が、身元を確認するまで1日以上、建物の中に置かれたままになることも。何か起きているかに気付いたり、警報が鳴らされたりするよりずっと前に、犠牲者が息を引き取っていたことも。恐ろしいほど破壊的な余波が、どんなところにまで影響を及ぼすのかも、私たちはあの時には、分かっていなかったのです。

For those who still can’t comprehend, because they refuse to, I’ll tell you where it went.  今になってもまだ分からないという人たち、それは分かろうとしていないからなんですが、銃によってどんなことがもたらせるか私が教えてあげます。

Right into the ground, six feet deep. まっすぐ地面の下に行くんです。死んで6フィート下に埋葬されるんです。

Six minutes and 20 seconds with an AR-15, and my friend Carmen would never complain to me about piano practice. たった6分20秒、AR15自動小銃が使われたせいで、友だちのカーメンはもう二度と、ピアノの練習が嫌なんだよねと私に愚痴を言えません。

Aaron Feis would never call Kyra “miss sunshine,”  アーロン・ファイスは、もう二度とキーラを「ミス・サンシャイン」と呼ぶことが出来ません。

Alex Schachter would never walk into school with his brother Ryan, アレックス・シャフターはもう二度と、弟のライアンと学校に来ることが出来ません。

Scott Beigel would never joke around with Cameron at camp, スコット・ビーグルはもう二度と、キャメロンとキャンプでふざけることが出来ません。

Helena Ramsay would never hang around after school with Max, ヘレナ・ラムジーはもう二度と、マックスと放課後遊ぶことが出来ません。

Gina Montalto would never wave to her friend Liam at lunch, ジーナ・モンタルトはランチタイムにもう二度と、友だちのリアムに手を振ることが出来ません。

Joaquin Oliver would never play basketball with Sam or Dylan. ワーキン・オリバーはもう二度と、サムやディランとバスケットボールをすることが出来ません。

Alaina Petty would never, アリアナ・パティはもう二度と、Cara Loughren would never, カラ・ラグマンはもう二度と、Chris Hixon would never, クリス・ヒクソンはもう二度と、Luke Hoyer would never, ルーク・ホイヤーはもう二度と、Martin Duque Anguiano would never, マーキン・ドウーケ・アギアノはもう二度と、Peter Wang would never, ピーター・ワンはもう二度と、Alyssa Alhadeff would never, アリッサ・アルハドフはもう二度と、Jamie Guttenberg would never, ジェイミー・グーテンバーグはもう二度と、Jamie Pollack would never. ジェイミー・ポラックはもう二度と。

彼女のスピーチは、途中で長い沈黙の時間があります。なぜなら、檀上に上がってから6分20秒を測っていたからです。高校生たちが、銃を乱射する犯人と過ごしたのと同じ長さの時間です。命を失くした人たちの名前をひとりひとり読み上げ、最後にこう締めくくりました。

  1. Since the time that I came out here, it has been six minutes and 20 seconds. The shooter has ceased shooting, and will soon abandon his rifle, blend in with the students as they escape, and walk free for an hour before arrest.  Fight for your lives, before it’s someone else’s job.
  2. 私がこの壇上に上がって6分と20秒が経ちました。銃撃者は6分と20秒後にライフルを捨て、逃げ惑う生徒たちに混じって逃げました。逮捕までの1時間、自由に歩き回っていたのです。どうか闘って下さい。人任せにするのではなく、自分の命のために立ちあがってください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA