「皆様が期待している以上の舞台人としての21年目に」、東山義久インタビュー(下)

東山義久さん=撮影・伊藤華織

芸能生活20周年の記念コンサート『遥かなる大空へ ー My Dream』を2018年12月21日(金)と12月22日(土)に草月ホールで開く、東山義久さんのインタビュー、後半です。有料会員限定部分では、ゲストの大山真志さんが出演したミュージカル『SMOKE』について、ゲストの藤岡正明さんと中河内雅貴さんが出演した『JERSEY BOYS』について語ってくださった内容のほか、東山さんにとっての「DIAMOND☆DOGS」、この20年を振り返って印象的な作品『レ・ミゼラブル』『サロメ』『ニジンスキー~神に愛された孤高の天才バレエダンサー~』などについて話してくださった盛りだくさんの内容と写真を掲載します。

東山義久さん=撮影・伊藤華織

東山義久さん=撮影・伊藤華織

――2日目昼公演のゲストShihoさんと、大山真志さんについて、印象的なエピソードがありますか?

Shihoさんは、小林香さんが構成・演出して下さった『BOLERO』(2016年)で1度しか共演していないんですけど、そのときに歌手として出て下さって、ホントに素敵なボーカリストで、やっぱりもう、「この人歌ったら、踊りいらないんじゃないか」って思うぐらい、やっぱり素敵な表現者で。女性を誰か入れようっていうときに、やっぱり一番先に思いついたのが、Shihoさんだったので。プライベートでも何回かお食事させていただいたりとかしてる仲で、「Fried pride」のお二人(Shihoさんと横田明紀男さん)のCDも戴いていて、YouTubeで見ても、日本人離れした歌唱力と表現力がすごいな! と思って。

――本当にそうですね。

だから、やっぱり世界的にライブ活動されているShihoさんを、僕らのファンに「こういうボーカリストが居るんだ」ということを紹介したいなと思って。今の僕らのファンの方は、「舞台」を好きな方が多いので。

真志に関しては、僕は『ALTAR BOYZ』の舞台を足掛け8年ぐらい演ってきまして、僕はチームの「リーダー」というポジションの役だったんですが、他のいろんなチーム、何チームかあったんですけど、やっぱり僕らが創ってきた『ALTAR BOYZ』を継げるのは、彼ら(大山さん)のチームだし、「リーダー」の真志が居るから、その強さというかチーム感が出ているなと思っていて。僕とは違う「リーダー」ですけど(笑)。そういうところでやっぱり、歳は下ですけど、すごくリスペクトすることがあって。家も近かったし、今でもお互い暇だったりすると、夜な夜な会ってご飯食べたりするような仲のひとりなので(笑)。是非、ゲストとして迎えたいなと思って。この前も彼の出演した、韓国のミュージカル『SMOKE』を観に行ったんです。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、ゲストの大山真志さんが出演したミュージカル『SMOKE』について、ゲストの藤岡正明さんと中河内雅貴さんが出演した『JERSEY BOYS』について語ってくださった内容のほか、東山さんにとっての「DIAMOND☆DOGS」、この20年を振り返って印象的な作品『レ・ミゼラブル』『サロメ』『ニジンスキー~神に愛された孤高の天才バレエダンサー~』などについて話してくださった内容と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■(大山真志さんは)自分の出ている作品には、「恥ずかしい」って、僕を呼ばないんです

■(藤岡さんと中河内さん)が『JERSEY BOYS』出身、3人で歌ってみようかって

■『レ・ミゼラブル』がなかったら、20周年“コンサート”とは、なっていなかった

■『サロメ』も『ニジンスキー』も思い入れのある舞台。挙げたらきりがない

■僕が20年やってこれたのは、支えて下さったファンの皆様のお陰。感謝しかない

<東山義久 芸能20周年記念コンサート『遥かなる大空へ ー My Dream』>
【東京公演】2018年12月21日(金)~12月22日(土) 草月ホール
ローソンチケット(予定枚数終了)
https://l-tike.com/higashiyama20/
チケットぴあ(予定枚数終了)
https://w.pia.jp/t/higashiyama-yoshihisa/

<関連ページ>
DIAMOND☆DOGS オフィシャルサイト
http://diamonddog-s.com/
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https://twitter.com/dd_official_jp

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東山義久さん=撮影・伊藤華織

東山義久さん=撮影・伊藤華織

※ここから有料会員限定部分です。

■(大山真志さんは)自分の出ている作品には、「恥ずかしい」って、僕を呼ばないんです

――今まで大山さんが演っていらした役とは、全然違う雰囲気の役でしたね。

だから本当に大変だったみたいで、浅草九劇で36回公演あって、3人芝居でシングルキャストが彼だけで、あんだけ歌って。でもああいうところを観ると、もちろん後輩だからって、下に見ることは僕はないんですけど、着実にああやって、共演していない間もスキルをつけて、舞台人としての厚みと言うか、存在が大きくなってきているのを感じました。作品にもとても感動して「良いな」って思ったんですけど、彼のああいう、なんか、のたうち回って、汗だくで絶叫しながら演っている姿っていうのは、やっぱり素敵ですよね。

――そうですね。ものすごい迫力でした。

本当にね(笑)。真志は、プライベートではよく会うんですけど、自分の出ている作品には、あまり僕のことを呼ばないんですよ。

――そうなんですか?

「恥ずかしい」って言って。あの作品だけは、急に連絡が来て「ヨシさんに、どうしても観て貰いたい作品があるんですけど」って。あんまり言ってくることないから、「じゃあ、空いてるから行こうか?」って行ったら、『SMOKE』で。「すごい良かったよー!」って、観終わってすぐ話しました。

――作品も重めで、心身ともにものすごい負荷がかかっていたのかもしれませんね。

だから食べて身体が大きくなったのかな(笑)。煙草もお酒も控えていたみたいだから。

東山義久さん=撮影・伊藤華織

東山義久さん=撮影・伊藤華織

■(藤岡さんと中河内さん)が『JERSEY BOYS』出身、3人で歌ってみようかって

――千穐楽のゲストは藤岡正明さんと、中河内雅貴さんですね。

中河内くんは、『ALTAR BOYZ』(2009年)で初めて共演して。元々彼もダンスで、僕と同じような履歴があったということもあって。

――『銀河英雄伝説』(2011年)にも双璧でご一緒されていましたね。

「銀英伝」もその後、一緒に演らせていただきましたね。少し僕と似てるんですよね。あの、スピリッツというか、「出来る、出来ない」じゃなくて「やるか、やらんかよ!」みたいなところが(笑)。

――なるほど!

なんか、大阪のヤクザと広島のヤンキーみたいな感じで、スピリッツが似てて(笑)。本当に“初めまして”、から、もうすごく『ALTAR BOYZ』で仲良く…仲良くって言うか、もうその代わり喧嘩も死ぬほどしましたけどね(笑)。

――そうなんですか?!

言いあいもあれば、手が出ることもあったりとか(笑)。

――そこまでやりあえるというのは、やはり、お二人に信頼関係あればこそと感じました。

まぁ、そうですね。本当に舞台のことからプライベートのことまで、僕も相談することもあったし、彼からも相談されたりしましたし。彼は『JERSEY BOYS』に出演してますが、最近僕と一緒に共演することがなくなってきたので、久しぶりに、こういう形ですけど、僕の成長を見て欲しいし、彼の成長もこれで見てみたいなと。

藤岡に関しては、“初めまして”がそれこそ『レ・ミゼラブル』(2005年)なんですよ。僕がアンジョルラスで、彼がマリウスで。初めてのミュージカル作品が、彼はマリウスで、ある意味僕も初めての歌だけというか、そういうミュージカルが初めてだったので、なんかお互いそういう意味での1年生同士だったから、『レ・ミゼラブル』っていう舞台を、お互いの役を通して、良い意味で馴れずにやれました。ま、結構マリウスとアンジョルラスって親しくて、二人でやっていくことが多かったので、僕のアンジョルラスと藤岡のマリウスが本当に兄弟というか、信頼関係が見えて、ファンの方ですごく好きな方は、この組で観たい、って方がたくさんいたっていうお手紙をいただいたりしましたね。

――そうだったんですね。

その後、縁があって『宝塚BOYS』(2010年)という舞台で一緒に共演させていただいたり、今年の8月も『宝塚BOYS』で共演させてもらったりして、彼も自分のミュージカルコンサート(『藤岡正明 ミュージカルライブ「M’s Musical Museum vol.2」』2015年)をするときに、僕を呼んでくれて、一緒にやらせてもらったりとか、そういう関係なので、なんかこう「弟」的にだけどすごく、…ま、ゲストみんな弟なんですけど、みんなそれぞれがすごくクセがあって(笑)。

――一筋縄じゃいかないような?(笑)。

一筋縄じゃいかないですね(笑)。こいつ(藤岡さん)とも、よう喧嘩しましたね(笑)。

――そうなんですね(笑)。ところで、最終日のゲストお二人は『JERSEY BOYS』(2016年)のトミー・デヴィート役の日本版オリジナルキャストですね。

そうですね。だから見所のひとつ、さっき言い忘れましたけど、彼らが『JERSEY BOYS』の出身なんで、3人で『JERSEY BOYS』を歌ってみようかって。

――よもやと思いましたが(笑)。そこを意図された組み合わせだったんですね。

そうです、そうです(笑)。

東山義久さん=撮影・伊藤華織

東山義久さん=撮影・伊藤華織

■『レ・ミゼラブル』がなかったら、20周年“コンサート”とは、なっていなかった

――この20年を振り返って、印象的な出来事や作品はありますか?

やっぱりもう、切っても切れないのが「DIAMOND☆DOGS」というグループだったし、今は充電のための活動休止中ですけど、一度、第一章が終わったっていう感じはあります。まぁ、10年やってきたメンバーも、2人卒業しましたし。という意味で、なんか、「DIAMOND☆DOGS」の存在が大きすぎたので、僕のライフワークのひとつだったし。彼らと一緒に、いろんな景色を見てきたので、僕がそこで学んだことが、今の僕の経験と力になっていることがとても多いので、やっぱり「DIAMOND☆DOGS」っていうのは大きかったな、と思っています。あとは、作品的には、さっきも言いましたけど、『レ・ミゼラブル』という作品を通して、ミュージカルに興味を持ったし、あの作品がなかったら、演らせていただく機会がなかったら、20周年“コンサート”とは、なっていなかったと思うし(笑)。

――“コンサート”という形ではなかったということですね?

なかったですね(笑)。“ライブ”っていう感じになっていたと思います。印象的な作品という意味では、自分が主演させていただいた作品の中では『サロメ』(2014年・2017年)ですね。上田遙先生と初めて組んで創らせていただいた作品で、先生の作品は観たことはあって「僕に合うかな?」と思ったときもあったんですけど、先生がすごく僕のことを理解してくれて、一緒に創れたっていう意味では、やっぱり上田先生のセンス、とても繊細で、女性のような繊細さと大胆さを持っている方で、なんかそれがすごく大きかったです。僕はサロメで少女の役なんですけど、40過ぎた男性が演る、っていうときに、なんか“綺麗な人間を演じよう”となってきたときに、やっぱり“女性とか、男性とかじゃなくて、その「絵」の中に溶け込もう”って思ったときに、なんかスッと、とても綺麗な気持ちで出来たので、お客様もとても喜んで下さって、すごく感動的な作品のひとつだったというのはありますね。

東山義久さん=撮影・伊藤華織

東山義久さん=撮影・伊藤華織

■『サロメ』も『ニジンスキー』も思い入れのある舞台。挙げたらきりがない

僕がやっぱり、一番最初にダンス始めるときの、誰を尊敬っていうか、目標にしてますか? って聞かれるときに答えさせていただいていたたのが、「THE CONVOY SHOW」の舘形比呂一さんなんですけど、あの方が演ってる作品を初めて観たときに、すごく衝撃を受けて、「なんだ?!このオーラは!」って思って。すごい人が居るんだなと思って、あの人と共演することが僕の夢のひとつだったから、それが『サロメ』の初演のときにお呼びできて、彼がヨカナーンを演って下さって、で、僕がサロメを演ったので、もうちょうどヨカナーンに恋いこがれるサロメを…。

――もうそのまんま、リアルですね!(笑)。

もうリアルに出来たって意味では、彼はピッタリで。だから本当にその初演があったから、再演も出来て(再演のヨカナーン役は高岸直樹さん)、初演がやっぱりすごく自分の中で思い入れが強かったなと思いますね。あとは、「DANCE ACT」として演らせていただいた『ニジンスキー~神に愛された孤高の天才バレエダンサー~』(2012年・2014年)荻田浩一先生が書いて下さって、それがすごくやっぱり自信もついたし、何でしょうね、『サロメ』とはまた違った“言語”で演らせていただいたので、あれ以降、荻田先生の作品に出演する機会もたくさんいただいて、今度の『イヴ・サンローラン』(2019年)も、この前の『ドリアン・グレイの肖像』(2018年)もそうだし、去年演った『WILDe BEAUTY』(2017年)というオスカー・ワイルドをとりあげた作品なんですけど、そういう機会があったりだとか、やっぱり『ニジンスキー』という作品、あれも再演させていただいたんですけど、すごく思い入れのある舞台ですね。挙げたらきりがないですけど。

東山義久さん=撮影・伊藤華織

東山義久さん=撮影・伊藤華織

■僕が20年やってこれたのは、支えて下さったファンの皆様のお陰。感謝しかない

――それでは最後に、ご覧になるお客様へのメッセージをお願いします。

やっぱり僕が20年やってこれたのも、僕の周りで支えて下さった、応援してくれているファンの皆様のお陰で、今はもう感謝しかありません。なんとか皆様が僕に期待している以上の舞台人となれるように、これを期に、21年目の僕にとっての新しい1年になるための、今回の作品にしたいと思っているので、暖かな目で(笑)、今まで通り、観て楽しんでくだされば、また来年に向かっての新しい1年へのスタートをきれるんじゃないかなと思っているので、どうぞお楽しみください。

――有難うございました!

※東山義久さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2019年1月6日(日)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「皆様が期待している以上の舞台人としての21年目に」、東山義久インタビュー(下)” への 1 件のフィードバック

  1. モンブラン より:

    東山義久さんのインタビュー、コンサート前にお話たっぷり聞けて凄く嬉しかったです。
    ネタバレもありますが、コンサートへの期待がますます膨らみました。
    私達ファンが知りたいことをズバリ聞いてくださっていて、本当にありがとうございました。

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