世界のミュージカルの名曲を1枚に、「LE VELVETS」宮原浩暢&佐賀龍彦対談(上)

宮原浩暢さん(写真右)と佐賀龍彦さん(写真左)=撮影・山本尚侍

宮原浩暢さん、佐賀龍彦さん、日野真一郎さん、佐藤隆紀さんの4人構成のヴォーカル・グループ「LE VELVETS」(ル ヴェルヴェッツ)が2019年11月13日(水)、世界のミュージカルの名曲を多彩なコーラスワークやソロで歌い上げたニューアルバム『WORLD MUSICAL』をリリースします。アイデアニュースでは、宮原浩暢さんと佐賀龍彦さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けて掲載し、「上」は今回のニューアルバムについてのお話を中心に、「下」では宮原さんが出演されたミュージカルの『グランドホテル』『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』『Little Women -若草物語-』などについて、佐賀さんが出演されたミュージカルの『ウィズ ~オズの魔法使い~』『最終陳述 ~それでも地球は回る~』や、2020年に佐賀さんが出演するミュージカル『ボディーガード』について伺ったお話を紹介します。「LE VELVETS」は、2019年11月12日(火)から11月30日(土)まで、東京・福岡・愛知・大阪で「LE VELVETS コンサートツアー2019『WORLD MUSICAL』」を開催します。

宮原浩暢さん(写真右)と佐賀龍彦さん(写真左)=撮影・山本尚侍

宮原浩暢さん(写真右)と佐賀龍彦さん(写真左)=撮影・山本尚侍

――まず、アルバムのコンセプトを教えてください。

宮原:今回はタイトルにもありますように、すべてミュージカルに焦点を当てて、舞台や映画のミュージカルナンバーから選曲しました。今、まさにミュージカルが熱くて、テレビでも取り上げられることも多いので、これに乗らない手はないなと思いまして。それぞれメンバーがミュージカルに出演しているということも大きかったです。僕たちは、これまでクラシックをベースにジャズやポップス、ロック、民謡、オリジナルソングといろいろやってきましたが、ここでミュージカル曲を歌ったアルバムを出してもいいかなと思って作りました。

――アルバムのラインナップは、どういった方法で選ばれたんですか?

佐賀:今回は、選曲会議で一気に決まりましたね。選び方としては、世界を旅できるような曲目にしようということで、ウィーンミュージカルやロンドンミュージカル、ブロードウェイミュージカルを基調に、世界を感じてもらえるようなラインナップにしました。言葉もフランス語や英語、日本語を織り交ぜて、サウンドも『ジャージー・ボーイズ』の「Sherry」は小さなライブハウスで歌っているような雰囲気だったり、『オペラ座の怪人』の「The Phantom of the Opera」は、コロッシアムで聴いているような感じで、音の作り方も少しずつ変えています。

――アルバムはリリース前ですが、今回、特別に収録曲を聴かせていただきました。「The Phantom of the Opera」は、エレキギターのサウンドがかっこいいですよね。曲によって全く雰囲気が変わるなと思いました。

宮原:やはり同じような世界観で統一してしまうと、つまらなくなってしまうので、クッションになるものを何曲か間に入れて、世界観も曲によって変えてみました。

佐賀:僕たちはクラシックをベースに今まで活動してきましたが、ハーモニーの分厚さも聴いてもらいたいですし、今回自分たちのコーラスワークも繊細なものや自分たちのソロが引き立つものなど、いろいろと混ぜたんですよね。あと、今おっしゃっていただいたように「The Phantom of the Opera」みたいにオーケストレーションというか、全体的な曲のイメージもクラシカルなものやロックなものだったり、いろいろ混ぜて楽しんでもらえるように幅広く作りました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、ニューアルバム『WORLD MUSICAL』の収録曲のうち「ソロが引き立つもの」についての具体的な例やや、おすすめの曲、DVDなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。11月12日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、宮原さんが出演された『グランドホテル』『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』『Little Women -若草物語-』などについて、佐賀さんが出演された『ウィズ ~オズの魔法使い~』『最終陳述 ~それでも地球は回る~』や、2020年に佐賀さんが出演する『ボディーガード』について伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■佐賀:宮原さんの声は甘くてダンディー。曲の始まりといえば宮原さんというイメージも

■宮原:「シェルブールの雨傘」では佐賀君が出だし。佐賀君の新しい魅力だなと思います

■宮原:「Sherry」は僕が低音、ほかの3人がハイトーンで歌い分けているからおもしろい

■佐賀:DVDには「The Phantom of the Opera」のPVが入っていて、宮原さんが怪人役を

<LE VELVETS コンサートツアー2019「WORLD MUSICAL」>
【東京公演】2019年11月12日(火)~11月13日(水) Bunkamuraオーチャードホール
【福岡公演】2019年11月22日(金) ももちパレス
【愛知公演】2019年11月25日(月) アートピアホール
【大阪公演】2019年11月30日(土) 森ノ宮ピロティホール
https://www.le-velvets.com/contents/live_event/live

<LE VELVETS『WORLD MUSICAL』>
2019年11月13日リリース
【収録曲】
1.My Favorite Things 「サウンド・オブ・ミュージック」より
2.THIS IS THE MOMENT 邦題:時がきた 「ジキル&ハイド」より
3.Seasons of Love 「 RENT 」より
4.Do You Hear the People Sing? 邦題:民衆の歌 「レ・ミゼラブル」より
5.Sherry 「ジャージー・ボーイズ」より
6.THE IMPOSSIBLE DREAM (THE QUEST) 邦題:見果てぬ夢 「ラ・マンチャの男」より
7.The Phantom of the Opera 「オペラ座の怪人」より
8.シェルブールの雨傘 「シェルブールの雨傘」より
9.SCHATTEN WERDEN LAENGER 邦題:闇が広がる 「エリザベート」より
10.THE STEPS OF TOMORROW 邦題:明日への階段 「ルドルフ ~ザ・ラスト・キス~」より
【初回盤】(CD+DVD)em-0002 / 4,400(税込)
【通常版】(CD)em-0003 / 3,600(税込)
https://eplusmusic.jp/release-01
レーベル:eplus music
流通:Sony Music Solutions Inc.
音楽監督:塩田明弘

こちらは、公式ページに掲載されている「WORLD MUSICAL ダイジェスト」動画です。

<関連リンク>
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https://www.le-velvets.com/
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宮原浩暢さん=撮影・山本尚侍

宮原浩暢さん=撮影・山本尚侍

※ここから有料会員限定部分です。

■佐賀:宮原さんの声は甘くてダンディー。曲の始まりといえば宮原さんというイメージも

――「ソロが引き立つもの」というお話がありましたが、メンバーのどういった部分が際立つよう心がけられたんでしょうか?

佐賀:宮原さんは喋り声からそうですが、甘くてダンディーな声を活かせるようにしました。一人だけバリトンなので低音も支えてもらえますし、全体的に包み込んでくれるような声をもっていて、曲の始まりといえば宮原さんというイメージもありますね。僕の声は、結構鋭い声で、高音が特徴的なところがあるので、最後にみんなの声が重なり合ったときに高い音でガツンと入るだとか、ソロでいうと、やはり特徴的な部分になってくるので、変化をもたせたいときなどに僕の声を入れたりしています。佐藤君は、宮原さんと逆で、高音の方で包み込んでくれるような声をもっているので、佐藤君はそういうところを活かした曲にしました。日野さんは、また僕とは違った意味で特徴的な声をしていて、ポップス系を歌うと、すごく上手いんですよね。歌い回しなど、自分の歌のテクニックをもっているので、そういうところでは日野さんを使ったりしています。あと、カウンターテナーといって男性の日野さんが女性の高音域を出してくれるので、そこはかなりアクセントとして使っていますね。

――それこそ「The Phantom of the Opera」では、日野さんの高音がすごかったですね。

宮原:「The Phantom of the Opera」や『RENT』の「Seasons of Love」などのハイトーンは、日野さんですね。

佐賀龍彦さん=撮影・山本尚侍

佐賀龍彦さん=撮影・山本尚侍

■宮原:「シェルブールの雨傘」では佐賀君が出だし。佐賀君の新しい魅力だなと思います

宮原:ちなみに、個性の強い佐賀君ですが、「シェルブールの雨傘」では出だしを歌っているので、あれはまた佐賀君の新しい魅力だなと思います。

佐賀:普通だったら宮原さんが歌うようなパートなんですが、その歌い分けのバランスを考えた構成になっています。「シェルブールの雨傘」はサビを宮原さんが歌うんですが、「サビは俺に歌わせろ」って言われたんです。

(一同笑)

宮原:違うでしょ!(笑)。

佐賀:「サビの一発目を、宮原さんの甘い声でスタートしたい」という気持ちもあって、宮原さんになったんですが、僕が押し出される形で最初になったんです(笑)。

宮原:(笑)。最初は難しいですよ。

――「シェルブールの雨傘」の歌い出し、すごくよかったです。誰の声かなと思いました。

佐賀:僕も初めて聴いたときに、「これ誰の声やろ?」と思いました。

(一同笑)

――歌い出しもよかったですが、最後の声を重ねているところも、高音がスッと入っていて綺麗なハーモニーで。

佐賀:あの高音は、僕なんですよ。

宮原:ここぞとばかりに得意気だね(笑)。

――(笑)。あの物語の、しんどいけれども人生はそうだなという感じがして、とてもよかったです。

佐賀:僕もあの曲は好きなんですよ。自分たちで作っておきながら、あの曲は聴くといいなと思いますね。

宮原:歌うときは、フランス語が大変だけどね。

佐賀:メンバーのなかでは、宮原さんが一番フランス語が上手なんです。なので、この「シェルブールの雨傘」は宮原さんのディレクションが結構大きかったですね。今回レコーディングもメンバーで言い合いながら作る部分が多くて、宮原さんがレコーディングブースで偉そうに脚を組ながら……(笑)。

宮原:一言多くない?(笑)。 ちゃんと楽譜を見ながら、佐賀君の発音をチェックしていましたよ。

宮原浩暢さん=撮影・山本尚侍

宮原浩暢さん=撮影・山本尚侍

■宮原:「Sherry」は僕が低音、ほかの3人がハイトーンで歌い分けているからおもしろい

――歌うパートは、どうやって決めていらっしゃるんですか?

佐賀:基本的な枠を提示して、あとはみんなで話し合って決めていますね。

宮原:もう10数年やっていると、なんとなく「ここは彼が歌った方がいいな」というのがイメージが出てくるんですよね。それをそのまま踏襲するときもあれば、裏切ってあえて挑戦しようかなというときもあります。歌うパートを決めることに関しては、苦労しないですね。

――お二人のおすすめは、どの曲ですか?

宮原:歌っていて「THIS IS THE MOMENT(邦題:時が来た)」は、自分たちらしい曲だなと思います。それぞれが世界観を歌って、希望が溢れる感じで歌うところも自分たちらしいですね。遊びの部分では「Sherry」は、僕が低音パートで、3人がトップを変わって、それぞれの裏声のハイトーンで歌い分けているから、おもしろいなと思います。

佐賀:僕は「My Favorite Things」が好きです。結構ジャズのスタンダードナンバーになっていますが、曲自体がおもしろい作りになっているので、これは僕たちなりにもおもしろくアレンジ出来たなと思います。

宮原:ボレロから始まってね。

佐賀:僕らはクラシカル出身ですが、あえてこの曲ではクラシックを封印して、繊細なハーモニーを重ねていって、そこにジャジーな感じを織り交ぜていくという一つの挑戦をグループでしていて、結構おもしろく出来たなと思っています。あとは、宮原さんも話していたように「時が来た」や「THE INPOSSIBLE DREAM(THE QUEST)(邦題:見果てぬ夢)」「SCHATTEN WERDEN LAENGER(邦題:闇が広がる)」「THE STEPS OF TOMORROW(邦題:明日への階段)」なんかは、僕らっぽい感じですね。

宮原:一般的には知られていなくても、宝塚ファンの方で「闇は広がる」が好きな方も多いでしょうから、そこも宝塚劇場を彷彿させるような世界観をお届けするみたいなね。

佐賀:「My Favorite Things」と、「Sherry」、「The Phantom of the Opera」は変化球として入れていて、この3曲があるから、このアルバムが幅広いものになったなと思っています。

宮原浩暢さん(写真右)と佐賀龍彦さん(写真左)=撮影・山本尚侍

宮原浩暢さん(写真右)と佐賀龍彦さん(写真左)=撮影・山本尚侍

■佐賀:DVDには「The Phantom of the Opera」のPVが入っていて、宮原さんが怪人役を

――初回盤にはDVDの特典つきなんですよね。

佐賀:DVDには、「The Phantom of the Opera」のPVが入っています。宮原さんが怪人役に扮して登場しているんですよね。

宮原:本当はみんなマスクをつけて出来たらよかったんですが、なかなかそこまで出来なくて。マスクをずっとつけたままの状態で出ている怪人と、ほかのメンバーは怪人から招待されて屋敷に入っていくという設定です。ファンの方が見たら、僕だとわかると思います。

佐賀:わからなかったりしてね(笑)。

宮原:なに言ってるんですか~。全然大丈夫ですよ。

宮原浩暢さん(写真左)と佐賀龍彦さん(写真右)=撮影・山本尚侍

宮原浩暢さん(写真左)と佐賀龍彦さん(写真右)=撮影・山本尚侍

※LE VELVETSの宮原浩暢さんと佐賀龍彦さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは12月11日(水)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“世界のミュージカルの名曲を1枚に、「LE VELVETS」宮原浩暢&佐賀龍彦対談(上)” への 2 件のフィードバック

  1. パルティ帝国の姫 より:

    アイデアニュース様
    宮原さん、佐賀さんのサイン色紙と写真1カット、昨日届きました
    当選、う、うれしい~笑
    ありがとうございました
    イケメン二人のスッとした立ち姿のカット、何度も、何度も見ては、ニヘニヘしてます笑
    二人を取材してくださり、ありがとうございました
    またいつか、今回取材が無かった別メンバー、日野さん、佐藤さんを取材してアーティストとしての魅力をガンガン引き出して記事にしてください
    色紙、写真、大切にします
    本当にありがとうございました

  2. ろいれん より:

    アルバムの全体感やコンセプトはもちろん、お2人の人柄がとてもよく現れていて、とても読み応えのある記事でした!

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