2017年1月15日に開幕するミュージカル「ロミオ&ジュリエット」にロミオ役で出演する大野拓朗さん(古川雄大さんとWキャスト)のインタビュー「下」です。
■恋愛におぼれるあこがれはありますよね
――ロミオはどんな青年だと思いますか?
ただいろんな女と遊んでたわけじゃないと思うんです。一生懸命一人ひとりと誠実に向きあいながら一緒に過ごしてきたけれど、どこか心に隙間があって、それを埋めてもらえる相手がいなくて、寂しくて虚しくて…そんな時にジュリエットと出会って、その穴が埋められたからこそ、あそこまで突っ走れたんだろうなあ。ロミオの根本には誠実さがあると思います。ジュリエットに対してもそう。誠実に一生懸命生きてるからこそ、友だちにも愛され、神父様や周りの人たちに助けられたんじゃないでしょうか。
――ロミオとジュリエットのような恋がしてみたくなった?
恋愛におぼれるあこがれはありますよね。「あなたは一度、手玉に取られて、おぼれたほうがいい。そしたら色気が出るよ」って、朝ドラの時に秋野暢子さんに言われました。子どもっぽくみられるんでしょうか。情熱的な恋、してみたいですねえ。でも、どうなっちゃうでしょう(笑)
――Wキャストをつとめる古川雄大さんは「仕事辞めちゃうかも。僕と拓朗は真逆だから」って言ってましたよ。
真逆ですねえ(笑)僕は仕事が世界一大事だし、趣味でもあるし、人生の中で一番の楽しみだし。やっぱりまだ恋愛にはそこまでなれないですね。
■この世界に入って初めてのザ・恋愛、ザ・二枚目
――それだけに今回は、恋する大野さんに注目でしょうか。
この世界に入って初めてのザ・恋愛、ザ・二枚目で、甘いセリフを言うのも役者人生で初めてなんですよ。ロミオの力を借りて、悲劇を演じ、愁いを帯びた色っぽさを出せたらいいな。大野拓朗史上初の色っぽさっを感じていただけたらと思います。
――稽古場ではどんな方と親しくされていますか?
馬場(徹)くんや壮ちゃん(平間壮一)かな。川久保(拓司)さんは大学の先輩です。岡(幸二郎)さんとシルビア(グラブ)さんとは何度か食事に連れて行っていただきました。岸(祐二)さんは「エリザベート」の時からのバスケ仲間なので、公私ともに会う時間が多く、仲良くしていただいています。(古川)雄大さんには「前回はここどうしてました?」など、演技の相談もよくしています。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、映像と舞台の違い、朝ドラに出演しての反響などについてうかがった内容を掲載しています。
<ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」>
【東京公演】2017年1月15日(日)~2月14日(火) TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】2017年2月22日(水)~3月5日(日) 梅田芸術劇場メインホール
公式ホームページ⇒http://romeo-juliette.com/
ロミオ&ジュリエット公式ツイッター @musical_RJ
<関連サイト>
大野拓朗ホリプロオフィシャルサイト
大野拓朗 公式ツイッター
大野拓朗 instagram
ロミオ&ジュリエット
- 「歌と芝居の融合とはこういうことなんだと教えて頂きました」 矢崎広インタビュー(下) 2017年1月17日
- ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』開幕、「世界の王」「バルコニー」「エメ」を報道陣に公開 2017年1月16日
- 「これだ!というものが降りてくるまで」 ベンヴォーリオ役、矢崎広インタビュー(上) 2017年1月16日
- 「30歳へ、色んなことに挑戦していきたいなと」 古川雄大インタビュー(下) 2017年1月13日
- 「ジュリエットに出会って情熱的になっていく、熱いロミオを」 古川雄大インタビュー(上) 2017年1月12日
- 朝ドラ出演、「憎たらしいけどかわいいように…」 大野拓朗インタビュー(下) 2017年1月6日
- 「ロミオ&ジュリエット」大野拓朗インタビュー(上) 「恋と仕事は似ている」 2017年1月5日
- 『Play a Life』出演、そして『ロミオ&ジュリエット』ティボルト役へ 廣瀬友祐インタビュー 2016年11月29日
- 「初演より、リアリティのある作品に」と小池修一郎さん、「ロミオ&ジュリエット」製作発表 2016年9月30日
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■「あれをごらん」と指した指先がプルプルしてて
■朝ドラに出て「喜ばれてる」って、嬉しかった
■作品の感動で最後は笑顔に包まれたら、最高です
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■「あれをごらん」と指した指先がプルプルしてて
――映像と生の舞台の違いはどう感じられますか?
ミュージカルは板の上で生放送だと思って芝居をしていて「リアルタイムでお送りしております」みたいな感覚でやってます。よく、お客様から拍手をいただいて感激!とか言われますが、僕の場合、今まではその役を生きるので精一杯で、お客様の反応を見るのが怖かったんですよ。メンタルがズタズタにならないよう(笑)あえて見ないようにしていました。でも今度のロミオは楽しみです。お客様からパワーをたくさんいただいて、成長していきたいですね。
――緊張するタイプですか?
ものすごく弱いんです。緊張すると言いながら、本番ではちゃんとやれる人がうらやましい。僕なんて「ほら、あれをごらん」と指した指先があきらかにプルプルしてて(笑)。「エリザベート」では経験の浅さもあって、5か月間の上演で最後まで足が震えてました。ほどよい緊張はあったほうがいいという人もいますが、僕はしたくない。自信を持って臨めるくらい、お稽古を積んでいきたいです。
――主演の重みを感じますか?
喜びの方が大きいですね。こんなカッコいいダンス踊る人たちがいっぱいいて、みんなが一生懸命芝居をしてて、その方向性が僕たちロミオとジュリエットに向かっているんだなと実感しています。憧れの作品でしたから、毎日が幸せでいっぱいです。
■朝ドラに出て「喜ばれてる」って、嬉しかった
――古川さんを意識しますか?
お客様には両方のバージョンを観ていただきたいですね。僕と雄大さんはパーソナリティが違うので、どちらの楽しさも感じてほしいから。
――朝ドラに出てからの反響は大きかったですか?
声を掛けていただくことが多くなりました。「清さん」「青柳の坊ちゃん」とか呼ばれて、街中で年配の方に握手を求められたり、パワーもらえますね。先日も伊勢神宮でおばあちゃんに囲まれて、その様子をおじいちゃんたちが一生懸命カメラで撮影してて、「ああ、僕、みんなに喜ばれてる」って、嬉しかったです(笑)
■作品の感動で最後は笑顔に包まれたら、最高です
――キャラクターづくりを工夫されていたそうですね。
清もいろいろ役作りを考えましたねえ。憎たらしいんだけどかわいい、嫌味のないキャラクターになるように。僕の座右の銘は「いつでも笑顔に」なので、僕を見てみなさんが笑顔になってもらえたらいいなと思っています。ロミオとジュリエットは悲劇ですが、作品の感動で最後は笑顔に包まれたら最高ですね。
――最後にメッセージをお願いします。
今日一日、宣伝活動してきましたが、自分の見どころよりも、とにかくこの作品の良さをアピールしてきました。お客様にもぜひ、この作品自体を愛してもらいたいです。楽しみにしていてください。