ミュージカル「ロミオ＆ジュリエット」にロミオ役でダブル主演する古川雄大さんのインタビュー後半です。有料部分には、アイデアニュース単独のお話もありますので、独自写真とともにぜひご覧ください。

■大人達によって作られている世界に生きているんだなと

――ロミオの魅力はどういうところだと思いますか？

本当に真っすぐでピュアなところがロミオの魅力であり、ロミオとジュリエットのピュアな愛が作品の魅力だと思います。

――原作だと、結構チャラいというか。すぐに人を好きになっちゃったりしますよね。

でも、どこか違うなと思っているんだと思います。好きなんだと自分で思い込ませているところもどこかにあって、本当の恋愛がまだわかっていないのかなと。前回原作を読み、素敵な作品だなと思いました。言葉が綺麗ですが、セリフとして言うということを考えるとすごく難しいなとも思いました。

――映画はご覧になりましたか？

オリヴィア・ハッセーさんが出演しているものと、レオナルド・ディカプリオさんが出演しているものの２作品を見ました。オリヴィア・ハッセーさんの映画の方で、ティボルトが刺されて死ぬ場面が印象に残っています。大人達によって作られている世界に生きているんだなと、強烈に感じました。

■誰かを筆頭にというよりは、皆が一丸となっているという感じ

――キャストがほぼ一新された今回のカンパニーはいかがですか？

若手はそれぞれのフィールドでメインをやっている人が集まり、大人組は実力派の重鎮たちが集まった、すごく不思議なカンパニーだなと最初は思っていたのですが、今はとてもよく混ざり合っているんじゃないかと思います。大人組の皆さんがとても優しい方々で、大人、若手と分かれないようにしてくださっているので、すごく賑やかに、かつ集中して稽古をしています。

――前回と両方を経験しているのは役者では古川さんだけですが、カンパニーの違いは感じますか？

前回は、（城田）優くんが引っ張って、それに皆が付いていくという感じでした。今回は、全体がぐっとまとまっている感じがします。ほぼ共演経験があるキャストたちということもあって、僕自身も居やすい現場で、色んな人とコミュニケーションを取れている自分がすごく珍しいです。

――ぐっとまとまったその中心には古川さんたちがいるんですか？

誰かを筆頭にというよりは、皆が一丸となっているという感じです。稽古は作っては練り直しての繰り返しで、集中力が必要なので、そういう影響もあると思います。

※アイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分には、古川さんが今年30歳になることなどについて語ってくださった内容を掲載しています。また、「ロミオ＆ジュリエット」の稽古の中での古川さんらの姿をとらえたフォトギャラリーを掲載しています。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■大野ロミオはキラキラと輝いて、本当に愛されているんだろうなと

■生田ちゃんはすごく純粋。恋に生き生きと光り輝くジュリエット

■木下ちゃんはすごく謙虚。ちょっと弱さも見えるようなジュリエット

■壮ちゃんは狂気を秘めているマーキューシオ。本当に恐ろしい感じ

■小野くんは声優で有名ですが、本読みをやったときにすごいなと

■30歳を迎えていろいろと経験したいなと思いました。大人として

■普段、プライベートで飲みに行こうと誘われても行かなかったけれど…

＜ミュージカル「ロミオ＆ジュリエット」＞
【東京公演】2017年1月15日(日)～2月14日(火)　赤坂ACTシアター
【大阪公演】2017年2月22日(水)～3月5日(日)　梅田芸術劇場メインホール
公式ホームページ⇒http://romeo-juliette.com/
ロミオ＆ジュリエット公式ツイッター　@musical_RJ

＜関連サイト＞
古川雄大 公式サイト　http://www.furukawa-yuta.com/
古川雄大 オフィシャルブログ　http://ameblo.jp/yuta-furukawa/

• 「歌と芝居の融合とはこういうことなんだと教えて頂きました」　矢崎広インタビュー（下） 2017年1月17日
• ミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』開幕、「世界の王」「バルコニー」「エメ」を報道陣に公開 2017年1月16日
• 「これだ！というものが降りてくるまで」　ベンヴォーリオ役、矢崎広インタビュー（上） 2017年1月16日
• 「30歳へ、色んなことに挑戦していきたいなと」　古川雄大インタビュー（下） 2017年1月13日
• 「ジュリエットに出会って情熱的になっていく、熱いロミオを」　古川雄大インタビュー（上） 2017年1月12日
• 朝ドラ出演、「憎たらしいけどかわいいように…」　大野拓朗インタビュー（下） 2017年1月6日
• 「ロミオ＆ジュリエット」大野拓朗インタビュー（上）　「恋と仕事は似ている」 2017年1月5日
• 『Play a Life』出演、そして『ロミオ＆ジュリエット』ティボルト役へ　廣瀬友祐インタビュー 2016年11月29日
• 「初演より、リアリティのある作品に」と小池修一郎さん、「ロミオ＆ジュリエット」製作発表 2016年9月30日

• 「大きい作品を背負う座長の経験を生かしたい」、古川雄大インタビュー（下） 2017年8月1日
• 「30歳を迎えて意識的にスイッチを入れた」、古川雄大インタビュー（上） 2017年7月31日
• 「30歳へ、色んなことに挑戦していきたいなと」　古川雄大インタビュー（下） 2017年1月13日
• 「ジュリエットに出会って情熱的になっていく、熱いロミオを」　古川雄大インタビュー（上） 2017年1月12日

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※古川雄大さんのサイン色紙と写真を、抽選でアイデアニュース有料会員（月額300円）3名さまにプレゼントします。有料会員がログインすると記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは、1月27日（金）です。（プレゼントの応募は終了しました）有料会員の方はコメントを記入することもできますので、どうかよろしくお願いいたします。

※ここから有料会員限定部分です。

■大野ロミオはキラキラと輝いて、本当に愛されているんだろうなと

――同じロミオ役の大野（拓朗）さんとはコミュニケーションを取っていますか？

はい。役づくりの面では立ち稽古で、小池先生の見えている絵を再現するということがベースにあり、そこからどう感情を構築していこうという感じなので、そこで話し合います。でも、お互いのロミオ像について話し合うことはしていないですし、これからもしないと思います。

――古川さんから見て、大野さんのロミオはいかがですか？

キラキラと光り輝いていますね。最初の「いつか」の冒頭もすごく説得力があります。あとは、すごく可愛らしさを秘めています。こいつは本当に愛されるんだろうな、仲間からもすごく愛されているんだろうなと説得力があります。

■生田ちゃんはすごく純粋。恋に生き生きと光り輝くジュリエット

――ジュリエット役の生田（絵梨花）さんと木下（晴香）さんの印象はいかがですか？

生田ちゃんはすごく純粋なんだなと思いました。お芝居をしていても、彼女の素を見ていても、本当にここまで透明な人は珍しいんじゃないかと思うぐらい。ジュリエットにぴったりな純粋さを持っています。お芝居になると恋に生き生きと光り輝くジュリエットで、アイドルというより女優さんだと思います。

■木下ちゃんはすごく謙虚。ちょっと弱さも見えるようなジュリエット

木下ちゃんは、製作発表でも初舞台とは思えないぐらい落ち着いていると言われていましたが、なんなら僕よりも（笑）。でも、すごく謙虚で気を使う方ですね。お芝居をすると、理想の人を追い求める恋に生きていて、色んな環境によって不安になっているちょっと弱さも見えるようなジュリエット。ジュリエットって、ものすごく大変な状況ですよね。お父さんが実の父親ではないと知り、お母さんが不実な人だったと知る、親に家の為に結婚させられそうになる……そういう色んな状況を抱えていながら、恋を追い求めている、その様がよく伝わってきます。おふたりとも歌もすごく上手ですし、それぞれに個性がありますね。

■壮ちゃんは狂気を秘めているマーキューシオで、本当に恐ろしい感じ

――マーキューシオ役の平間（壮一）さん、小野（賢章）さんについてはいかがですか？

マーキューシオはイカレてますが、イカレ度合いで言うと、壮ちゃん（平間）の方がすごいです。壮ちゃんは狂気を秘めている感じのマーキューシオで、本当に恐ろしい感じが伝わってきます。

■小野くんは声優で有名ですが、本読みをやったときにすごいなと

小野くんは、役のイメージと彼自身の素が真逆かなと思います。すごく謙虚な方ですし、コミュニケーションをとろうとしてくれたり。声優でとても有名ですが、本読みをやったときに、すごいなと思い刺激を受けました。小池先生もさすが声優なんだねとおっしゃっていました。

■30歳を迎えていろいろと経験したいなと思いました。大人として

――2016年は「１７８９」「エリザベート」「黒執事」そして「ロミオ＆ジュリエット」の稽古と、忙しい一年だったかと思いますが、一年を振り返っていかがでしたか？

吸収出来た一年でした。この一年で変わったことがすごく多かったと自覚しています。稽古に途中参加することが、今まではあまりなかったのですが、今年はほぼ全てが途中参加で、初めての体験で新鮮でした。そのなかで共演者や、小池先生のご指導から自分で吸収しようとスイッチが入った一年でした。「１７８９」の大ちゃん（渡辺大輔）、「黒執事」で共演している三浦（涼介）くんなど、共演者からもらう刺激が大きく、色んな役者の方々からも吸収出来たなと思っています。

――今年は30歳になりますね。男性の方に30代なることについてお聞きすると、色んな思いを語られる方が多いのですが、古川さんは30歳になることについてどう感じていますか？

おっさんの仲間入りという感じです。もうすでにそうですけど（笑）。

――いやいや、そんなことないですよ！

先日、大ちゃんとも話していたんですよ。「こいつもいよいよ30歳だ」って（笑）。

――何か思うところはありますか？

これまであまり考えていなかったかもしれません。でも、30歳を迎えていろいろと経験したいなと思いました。ここから大人として、今まで避けてきたことなどや、色んなことに挑戦していきたいなと思います。

■普段、プライベートで飲みに行こうと誘われても行かなかったけれど…

――今まで避けてきたこととは？

基本いいやってなっちゃうんです。例えばですが、稽古場で「飲み会に行こう」となっても、いいやと行かないんです。

――それは、飲み会の場に惹かれるものがなかった？

もちろん大切だなと思うのですが、帰って休みたいなと思ってしまうんです。

――これからはそういう場にも行ってみようかなと。

そうですね。普段、友達とプライベートで飲みに行こうと誘われても行かないんですよ。でも、そういう場に行くことで得ることもあったりするじゃないですか。そういう風に避けてきたことなどにどんどんチャレンジしてみようと思います。

――最後に、「ロミオ＆ジュリエット」への意気込みをお聞かせください。

新演出で、キャストもほぼ入れ替わり、衣装も舞台セットも新しくなり、振付に３人の方が入ります。よりいいものを追求している稽古場だと思います。すごく新しいものに皆で一丸となって向っている様子にワクワクしています。そうやって出来上がったものを、ぜひ皆さんに見て頂きたいと思っています。僕自身も、新たなロミオを作ろうと稽古にのぞんでいますので、どうぞご期待ください！

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