2018年8月4日(土)に東京芸術劇場 プレイハウスで開幕し、愛知、福岡、大阪でも上演される舞台『宝塚BOYS』に出演する、永田崇人さんにお話を伺いました。稽古場を訪ね、この作品への思いや、稽古場で感じていることなどについて伺いました。
――稽古が始まって、いまの心境はいかがですか?
本当に自分に足りないものが多いなというのをすごく感じています。
――具体的にはどんなところが足りないと感じていますか?
お芝居もそうですし、この作品の時代の知識も足りないですね。ダンスも得意じゃないです(笑)。苦手ではないと思うんですが、本当にそういうところをいま一生懸命、色々なことを考えながら頑張っています。
――SEAチームには先輩方がたくさんいらっしゃいますが、刺激的じゃないですか?
そうですね。稽古が別々なこともあり、ご一緒させて頂くことがそんなに多くはないんです。でも、本当にSEAの方々、それこそ良知(真次)さんにはダンスを教えて頂いたり、マサ(藤岡正明)さんには戦争のことをお話しして頂いたりして、色々なアドバイスを頂きながら稽古している最中ですね。本読みは1回だけ、SEAとSKY合同で行ったのですが、「これはこうやってやるんだ」とか、とても参考にさせていただいていますし、演出の(鈴木)裕美さんが「盗んでいいから」と言ったのを聞き逃しませんでした(笑)。「自分のフィルターを通したら絶対違うものになるから」とおっしゃっていたので、盗ませて頂いています。
――稽古が始まる前と、始まってからでは、作品の印象も変わっているかもしれませんが、この作品の印象はどう感じていますか?
映像で観たときから変わらないですね。やはり泥臭さや汗みたいなことを、いまでもすごく感じていますし、大事にしたいなと思います。
――私もこの作品には「汗」を一番感じます。
なんか、かっこいいじゃないですか。僕はDVDで拝見させて頂いたんですが、本当に匂いまで伝わってくるんじゃないかと思うような。DVDで観て思うってすごいと思いました。でも、お客さんに楽しんでいただくために、ここまでを形にするのは、大変なことだなと、やっていて改めて感じます。
――鈴木さんのお稽古はいかがですか?
昨日はじめて立ち稽古をしました。とても刺激的で楽しいです。感情の流れやその台詞がもつ意味、関係性一つもそうですし、本読みをしていて自分では気づけていない部分が、裕美さんの言葉で気づいていくということがおもしろくて、稽古が進むにつれてどんどん脚本の中にのめり込んでいっています。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、演出の鈴木裕美さんとのやりとりや、「team SKY」の共演者とのエピソード、会話劇の難しさなどについて語ってくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。7月24日掲載予定のインタビュー「下」では、子供のころのことから中学、高校、大学、そしてデビューしてからの3年について伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■鈴木裕美さんは「それぞれが得意な分野を発揮して」と。僕が得意なのは…
■塩田(康平)くんとトミケン(富田健太郎)と、(川原)一馬くんとご飯に行って…
■2.5次元でも、僕はできるだけ“人間”を演じたいといつも考えている
■時代は違っても、人間の関係性などは共通する部分としてだしていけたら
<『宝塚BOYS』>
【東京公演】2018年8月4日(土)~19日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
【愛知公演】2018年8月22日(水) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【福岡公演】2018年8月25日(土)~26日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【大阪公演】2018年8月31日(金)~9月2日(日) サンケイホールブリーゼ
『宝塚BOYS』オフィシャルサイト
http://www.takarazukaboys.com/
『宝塚BOYS』オフィシャルTwitter
https://twitter.com/takarazukaboys
<キャスト>
【team SEA】良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久
愛華みれ、山西惇
【team SKY】永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平
愛華みれ、山西惇
<関連サイト>
永田崇人キューブオフィシャルサイト
http://www.cubeinc.co.jp/members/prf/068.html
永田崇人 instagram
https://www.instagram.com/takato0827/
永田崇人 Twitter
https://twitter.com/27takato
永田崇人公式LINE
https://line.me/R/ti/p/%40nagatatakato
- 「4月に初めて作詞、歌・言葉…表現を学びたい」、溝口琢矢インタビュー(下) 2021年6月15日
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- 「クサく聞こえるかもしれないですけど」、『Musical Lovers 2022』藤岡正明(下) 2022年5月29日
※永田崇人さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月23日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■鈴木裕美さんは「それぞれが得意な分野を発揮して」と。僕が得意なのは…
――特に印象に残っている言葉はありますか?
よくサッカーのたとえをされるんです。チームの総合得点が勝負なので、だとしたらこのチームのそれぞれが一番得意な分野を発揮して、一番総合得点の高いものにしようと。僕はサッカーをやっていたので、すごく分かりやすいです。素敵だなって。
――「得意な分野を発揮する」とおっしゃいましたが、ご自身では得意なところってなんだと思いますか?
なんですかね? 僕は……声が高い。
――(笑)。
でも、本当にそれぞれ色々ですね。それぞれの良さがでる配役になっていると思います。
――配役は発表されていないんですよね。ちなみに何の役かは明かせないにしても、ご自身で「この役」と言われたときはどんな感じでしたか?
多分この役になるだろうなという状態で台本を読んでいたので、驚きはなかったんですが、「この役を演じてみたいな」というのはありますね。
――なるほど。ほかにも興味がある役はあったんですね。
すごくありました。
■塩田(康平)くんとトミケン(富田健太郎)と、(川原)一馬くんとご飯に行って…
――SKYチームで役が決まって、みなさんで作っていて、チームの感じはいかがですか? サッカーでたとえると、というお話もありましたが。
いままでのなかでは、一番平均年齢が若い『宝塚BOYS』だと思います。なので、夢をがむしゃらに追いかける姿というのは、等身大なんじゃないかなと思います。あとは、危うさ…ですかね(笑)。
――若さゆえの?
そうですね。「危なっかしいけど、応援したくなる」とか、そんな雰囲気が稽古を重ねるごとに、どんどん出てくるんじゃないかなと思います。そういうところもありつつ、9年間という時系列が流れるので、そこは難しいところではありますね。
――SKYチームで、どんなお話をされるんですか?
まだまだお芝居のクリエーションに関しての話はしっかりとは出来ていないかもしれないです。でも、昨日はじめて塩田(康平)くんとトミケン(富田健太郎)と、(川原)一馬くんと4人でご飯に行って、「あのシーンはこうしたいよね」という話が少し出来ました。でも、まずは裕美さんが読み合わせのときにたくさんヒントをくださるので、それを自分のなかに落とし込むことがみんな先決ですね。
――まずは自分がそこに達することを目指す?
そうですね。裕美さんがおっしゃっているように、7人の関係性が一番大事。そこはぬかりなくやりたいです。別の取材でマサさんが「だからこそ、出来るだけプライベートな時間を共有した方がいい」とおっしゃっていて。にじみでる関係性や、空気感というのもあると思うので。
――ともに暮らしている人たちの物語ですもんね。
そういうお話を聞いて、「そうだな」と思いますし、早くみんなが揃って稽古ができて、ご飯に行ったり、いろいろなことが話せる日がくればいいなと思っています。
――じゃあ、これから仲をさらに深めていきたいという感じですね。
はい。
■2.5次元でも、僕はできるだけ“人間”を演じたいといつも考えている
――これまでに永田さんがやってきた役やお芝居は、『ハイキュー!!』などの2.5次元作品のイメージが強いと思いますが、『宝塚BOYS』は原作イメージのようなものがないじゃないですか。新たなお芝居のチャレンジかなと思うんですが。
僕は、そういう考え方はあまりしていないですね。もちろん『ハイキュー!!』で演じた孤爪研磨は、実際にビジュアルはいますし、マンガに出てくるキャラクターですが、2.5次元でも僕はできるだけ“人間”を演じたいといつも考えています。そういう意味での新たなという意識はないんですが、やはり会話劇への挑戦ということでいえば、難しいですね。人間が会話しているので、本当にそれを芝居という枠でご覧いただくというのが一番難しいことなんだなと改めて感じています。
――観ている方もその会話がおもしろいですよね。
その小さな関係性に、どこまでお客さまがのめり込んできてくださるのか。一瞬のなにかを気づくお客さんもいるだろうなと。本当にただの目線の動き一つにまで多分、意味が色々と含まれてくるんだろうなというのは、昨日の稽古で思ったので、そこまで観て頂けると本当に嬉しく思います。それは僕たちの問題も絶対にあると思うので、頑張らなければなと思います。
■時代は違っても、人間の関係性などは共通する部分としてだしていけたら
――この時代の話というところは、いかがですか?
正直、想像ができないので、いまは必死にインプットしてます。
――永田さんの祖父母の方でも戦後ですよね?
祖父は戦時中の人ですが、当時まだ若かったので。でも、祖父からは、昔から話を聞いていました。
――それを聞いているのは大きいですね。
それでも、全然足りてないと実感しています。この時代の方の価値観はどうしても僕とは違うじゃないですか。それが難しいところだなと思います。でも、それを裕美さんが色々と教えてくださるので、ちゃんとこの時代の人を演じられるようにインプットしなければと。
――情報を?
そうですね。でも、人間ということは共通しているので、人と人との関係性などは共通する部分としてだしていけたらいいのかなと思います。
※永田崇人さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは8月23日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
後半記事の方でコメントしましたが…伝え忘れたのでもう一度。
本当に素敵なお写真もたくさんありがとうございます!!!
自然な笑顔のショットも多くとてもとても嬉しいです。
今回の作品への取り組みや考えが深く書いてあり、ほかのインタビューでは読めなかった情報でした!お写真も素敵で読めてよかったです(^^)
凄く密のあるインタビュー内容でした。
永田さんの役者に対する部分、お芝居に対する部分がたくさん知れて嬉しいです。
お写真も全部格好良くて素敵です!
【下】も楽しみにしております!!