ミュージカル『マイ・フェア・レディ』にイライザ役で出演する、朝夏まなとさんのインタビュー後半です。宝塚でのことや、4月に開催された退団後初コンサート『MANA-ism』などについて伺いました。
——宝塚での朝夏さんは、とても包容力があって、ファンの方々はもちろんのこと、娘役さん達からもキャーキャー言われるような感じだったじゃないですか。今の朝夏さんは、めちゃくちゃ可愛くて……
(照笑)。
——その今の朝夏さんからみて、男役の朝夏さんをどういう風に思われるのかなと。
いやぁ……チャラけてましたね(笑)。
—— (爆笑)
はべらかし先輩と言われて、女の子をはべらかすのが似合うと言われてましたよね(笑)
——いろんな逸話がありましたよね。朝夏さんが宙組に来てから、宙組の娘役さんたちが変わったとか。
「朝夏さんに可愛いって言ってもらうために可愛くしよう」とか(笑)。でも、それは、みんなが求めていたからですよ。
——ニーズに答えていたんですか(笑)!
(笑)。それを気づかせてくれた同期がいたからですね。私が宙組に行ったときに、蓮水ゆうやが「チャラいと思った」と。そのキャラクターが受けて、みんながそれで喜んでくれて、私もそれが楽しくなったので、最後まで貫きました。
——なるほど! 朝夏さん楽しそうでしたよね。
楽しいですよ!
——想像するときっと面白いですよね。自分の作戦どおりに落ちていくみたいな。
そう! 思いどおりに反応が来るから面白いんですよね。それでみんなが幸せになる。
——(笑)。
だってそれをやらなかったら「ええ!?」って言われるんだもん(笑)。
——愛称も、「まぁくん」から「まぁ様」に変わりましたよね。なかなか「様」という呼称になる方も少ないと思うんです。
花組時代に呼ばれはじめたんですが、下級生のときに、私が区切りでその上と下ということがよくあったんです。上級生の方々のなかに、末っ子でいることも多かったですし、逆に私がリーダーで、下級生を引き連れることも多かった。そうすると、下級生は「まぁくん」とは呼べないじゃないですか。「まぁさん」もなんか違う、「まぁ様」だと。そんな軽いノリからはじまったのを、今撲滅しています。
——撲滅しているんですか!?
ファンの方は全然いいんですが、共演者のみなさんには……。
——どう呼ばれたいとかあるんですか?
今日は「まぁちゃん」とお願いしました。コンサートでは本名から「明日香」というのも広まってきてるんですよね。すごく愛称が多い人になっちゃう(笑)。
——次第にしっくりくる愛称が決まってくるかもしれませんね。
そうですね。何になるでしょうね。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、宝塚での一番の思い出の風景、退団公演の『神々の土地』、コンサート『MANA-ism』などについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(宝塚での思い出の風景は?)最後の日の大階段からの景色はよく覚えています
■『神々の土地』は、とても芝居と向き合った作品で、いい経験で終えられました
■コンサートは、見に来てくださった方々もすごく喜んでくださって良かった
■『マイ・フェア・レディ』、挑戦し続ける私を楽しみに、見にいらしてください
<ミュージカル『マイ・フェア・レディ』>
【東京公演】2018年9月16日(日)~9月30日(日) 東急シアターオーブ
【福岡公演】2018年10月6日(土)~10月7日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【広島公演】2018年10月10日(水)~10月11日(木) 上野学園ホール
【大阪公演】2018年10月19日(金)~10月21日(日) 梅田芸術劇場メインホール
【愛知公演】2018年10月24日(水)~10月25日(木) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【大分公演】2018年10月31日(水)~11月1日(木) iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
<公式サイト>
http://www.tohostage.com/myfairlady/
<関連サイト>
朝夏まなと プロフィール(東宝芸能)
https://www.toho-ent.co.jp/actress/profile.php?id=8923
朝夏まなと official site
https://asakamanato.com
朝夏まなと official Instagram
https://www.instagram.com/asaka_manato_official/
朝夏まなとマネージャー 公式Twitter
https://twitter.com/asakamanatomg
- 林翔太・寺西拓人と原田優一・太田基裕、『ダブル・トラブル』SeasonBとC上演決定 2022年5月30日
- 平方元基ミュージカルデビュー10周年記念ライブ 『PROOF』5/26開催、ゲストも決定 2022年3月17日
- ミュージカル『FLOWER DRUM SONG』、古屋敬多・桜井玲香がW主演で4月上演 2022年1月21日
- 「まぁさまと、赤い糸で繋がっている気が」、『モダン・ミリー』、実咲凜音(下) 2022年7月2日
- 「笑うと、心が元気になるよ!」、『モダン・ミリー』、実咲凜音(上) 2022年7月1日
- 【動画】「どこを切っても楽しめる金太郎飴」、ミュージカル『モダン・ミリー』会見 2022年5月10日
※朝夏まなとさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月12日(日)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■(宝塚での思い出の風景は?)最後の日の大階段からの景色はよく覚えています
——宝塚を振り返って、一番目に焼き付いている思い出の風景は何ですか?
やっぱり大階段のセンターに立った時の客席の風景ですね。特に、最後の日の大階段からの景色はとてもよく覚えています。ああ、ここは最後なんだと思いました。さよならショーのときは、ペンライトがあって、ちょっと違う光景が見えたんですが、本当の最後は何もなくて、世界が真っ白なんですよ。何にもない静寂という感じでした。
——そのときの気持ちや感覚というのは、どんな風に覚えていますか?
本当に肩の荷が降りた感じでした。物質的に、大階段で大羽根を背負わずに降りるというのが、とっても久しぶりだったんです。何ていうか、清々しいというか、すっとした感じ。
——真っ白な静寂のなか、清々しい感覚で残っているんですね。
そうですね。あの日の、たくさんのいろんなシーンをよく覚えています。
——宝塚に入って、いろいろなことがあったなかで、一番最後の日が明確に残るものですか。
そうですね。とても前向きな気持ちで卒業できたというか、最終日にやるべきことは全てやりましたという気持ちになれたのが、良かったと思います。
——宝塚を経て、新たな人生を歩みはじめるときに、女優をやろうと思われたのは、どこかのタイミングで明確な気持ちがあったんですか? どういう思いで女優という職業を選ばれたのかなと。
トップになったときから、いつやめようかと考えていましたが、実際にやめようと思ったときには、先のことをあまり考えていなかったんです。退団までまだ時間もありましたし。でも、いざ何が自分にできるんだろう、何がやりたいんだろうと思ったときに、やっぱり表現をしたいと思ったんです。歌、お芝居、踊り、何にせよ表現がしたいと。舞台はまだやりたい、表現できる場があったらいいなと思いました。
——先程、「宝塚は宝塚の芝居だから、今までの芝居と変わる」と話していましたが、今度は違う表現方法を見つけていこうという気持ちですか?
そうですね。宝塚は宝塚の世界のものなので。でも、自分のなかに残っている基礎など、意識しなくても自分のなかから出て来るものは宝塚で経験したことしかないので、プラスいろんな勉強をして、また新しい世界でやっていこうという思いはすごくあります。
■『神々の土地』は、とても芝居と向き合った作品で、いい経験で終えられました
——退団公演の『神々の土地』は、宝塚の枠を超えたすごいお芝居だなと思って拝見したんですが、ご自身ではいかがでしたか?
あれはストレートプレイに近い作りでしたね。最初の方は、これは難しいと思いながらやっていました。セリフ以上のものがないと、スカスカになってしまう作品だったので、とても芝居と向き合った作品でした。(脚本・演出の)上田久美子さんの作る世界観に、私は育てられたので、すごくいい経験で終えられました。でも、あれは男だったので(笑)。
——(笑)。
あの時は、男の気持ちはよくわかりました(笑)。
——性別を別としたら、あのお芝居は今後に繋がるものがあるのかなと思ったんですが。
今後やっていくうちに、これはあれかもと気づかされることはあるかもしれないですね。今は直結はしないですけれど。
——なるほど。宝塚の作品は宝塚ならではの世界観のなかで、違う作り方の作品として残っているということですね。
そうですね。
■コンサートは、見に来てくださった方々もすごく喜んでくださって良かった
——コンサートがとても素晴らしかったです。宝塚時代と新しさの加減などが、見ていてとても面白くて。
ありがとうございます!!! やったね! そういって頂けてすごく嬉しいです!
——高音の曲や、英語の曲、『マイ・フェア・レディ』からはあえてフレディの曲を歌うなど選曲なども面白くて、先程からお伺いしている、宝塚から『マイ・フェア・レディ』に繋がる間のパフォーマンスとして興味深くて。ご自身の手応えとしては、総括するといかがですか?
本当に荻田(浩一)先生も、甲斐(正人)先生も、私のことをよくご存知なので、荻田先生とはすこしブランクがありましたが、宝塚ファンの方々が、私の第一歩としてどういうものが見たいかをよくわかって作ってくださっていました。本当に曲数が多くて、新しい曲や、歌い方も違う曲が多くて、そこはコツコツ地道にやりました。でも、それがあったからこそ得たものはとても多かったです。2幕でミュージカル『ジキル&ハイド』の曲も挑戦させて頂いて、あの曲こそ英語だけれど感情をどういう風に乗せていくのか、とても勉強になりました。自分でもとても収穫があって、たくさん勉強させて頂いたコンサートです。見に来てくださった方々も、すごく喜んでくださって、これからが楽しみというお声をたくさん頂けたのが良かったなと思いました。
——ダンスも少し入っていたのがまた良くて。
踊り過ぎないところがミソなんです!
——そうなんです!
「もっと踊ってよ……」ぐらいで(笑)。また見たいと思って頂けたら!
——その罠にまんまとハマりました(笑)。
(笑)。
——ぜひ次回はもっと踊ってください!
今後も踊っていけるように頑張ります。
——楽しみにしていいということですね?
はい!
■『マイ・フェア・レディ』、挑戦し続ける私を楽しみに、見にいらしてください
——最後に、『マイ・フェア・レディ』に向けて、メッセージをお願い致します。
私自身、どんな自分が出てくるのか、どんなイライザになるのか、いろんな挑戦をして見つけていきたいと思います。新しい世界で挑戦し続ける私を楽しみに、見にいらしてください。よろしくお願い致します!
※朝夏まなとさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは8月12日(日)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
朝夏さんの様々な思いを知ることができ、大満足、そして朝夏さんのこれからがますます楽しみになりました。岩村さん、ありがとうこざいました!
朝夏さんから目を離すことができません!
色んな朝夏さんを楽しみにしています。
後半も貴重なお話がいっぱいで嬉しく拝見しました。はべらかし先輩、チャラ男キャラでいらした時はご自身も楽しくてそしてみんなも幸せになる、というのがとてもまぁ様らしくて素敵でした。神々の土地、本当に何度見返しても素晴らしい公演でしたが、あれは男でしたから、とおっしゃるのが面白くて。退団の日のエピソードは胸にしみ、清々しさが伝わって来るようでした。最高に楽しかったMANAismを経て(2に期待して良いのですね!)マイフェアレディと新たな道に挑戦されるお姿にワクワクします♪ずっとずっと応援しています♡
まぁ様の思いや考えなどとても貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。これからも新しいことに挑戦されるまぁ様を楽しみに応援しています。また、岩村さんのインタビュー楽しみにしています。
まぁ様の色々な事に対しての思いが凄く良く伝わってきましたしチャラ男のこだわりなど宝塚時代の事などもあり楽しく拝見しました。
これからもまぁ様を応援していきます!
岩村さんのインタビューは、朝夏まなとさんを良く見てくれて面白い切り口でした。宝塚時代の男役の朝夏まなとプロデュースしていた様子も知れて面白い。そして朝夏さんのファンなのかな?と感じさせる言葉に好感が持てました。