「日本は全然世界で戦える。行きましょう!」、中川晃教・海宝直人対談(下)

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

中川晃教さんと海宝直人さんのインタビュー後半です。歌を、声を極めていくおふたりの、歌に対する思いについて伺いました。「もっと違う声を合わせてみたい」「海外に行こう!」など、未来に向けてのお話に心踊ります。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

――おふたりとも、シンガー、アーティストでもあって、それぞれの歌を極めている方という認識です。『ジャージー・ボーイズ』は初演ももちろん凄かったですが、コンサートはさらに凄いことになっていましたし、再演ではさらに進化していくんだろうと。凄いことは知っていたつもりだったけれど、いつのまにこんなに凄いことになっていたのかしらという衝撃を、おふたりの歌を聞くたびに思います。先程もモチベーションというキーワードが出ましたが、その歌や声という、おそらくゴールのないであろうものを突き詰めていくモチベーション的なところを伺ってみたいのですが。

海宝:(中川さんに)聞いてみたいです。

全員:(笑)。

中川:俺も聞いてみたいって思ったのに!

全員:(笑)。

海宝:聞きたいわぁ! それはぜひ聞かせて頂きたい!

中川:何だろうねぇ。

(ここでしばらく考えるふたり)

中川:負けず嫌いという言葉はわかりやすいですが、やっぱり「行ききりたい」んじゃないですか。あるひとつの世界のなかで、トップになる、本当の実力者になるというのは、全員がなれる訳ではないじゃないですか。そのなかで自分がどうありたいか、そこがまずひとつのものごとの考え方の基準にあるかもしれないですね。

そのなかで、本物の人達と一緒にやらせて頂く機会のなかで学ぶことがすごく多くて、それは音楽も、俳優もそうだし、見るもの、感じるものすべて、そういう風に意識をもってこの仕事を向き合っていくと、同じような意識を持っている人と出会ったり。大きさは関係なくて、自分がそこにチャンスがあると思ったらそれを大切にする、そうやってそれが次の縁に繋がっていったりして、気づいたときに自分がすごく素晴らしい人達と一緒に仕事ができている。その中で自分が吸収することが人よりも倍以上早い時期にできる。一年のなかで人がひとつふたつ経験することを、10個やってやろう、20個やってやろうという気持ちになっていく。

もちろん自分のなかで空回りしたり、調整できない時期もあったりしますが、周りを見渡したときに、残っている人とか、自分の視野に入ってくる人というのは、話さないけれど、そういう何か努力をやっている人が台頭していくんだなと。そういう見方や考え方みたいなものは、ひとつ頑張れている理由としてあるかもしれないですね。(海宝さんに)どうですか!?

海宝:(笑)。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、中川晃教さんと海宝直人さんの歌についての取り組み方や、世界に通用するおふたりが海外への思いなど、インタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■海宝:本当にミュージカルや音楽的なところがないと生きていけない感じ

■中川:「海宝直人は、もっと評価されるべきだ!」と、影で中川が言っていたと(笑)

■中川:チームWHITEで英語でやって海外に行く。海宝くんのおかげで目標ができた

■中川:この作品が確固たる地位を築き、日本のスタンダードとなってほしい

■海宝:ここだけに止まっていたらもったいない。海外の人達に一泡ふかしてやりたい!

<ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』2018>
チームWHITE:中川晃教、中河内雅貴、海宝直人、福井晶一、太田基裕、阿部裕、畠中洋、ほかのみなさん
チームBLUE:中川晃教、伊礼彼方、矢崎広、Spi、太田基裕、阿部裕、畠中洋、ほかのみなさん
【東京公演】2018年9月7日(金)~10月3日(水) シアタークリエ
【秋田公演】2018年10月8日(月・祝) 大館市民文化会館
【岩手公演】2018年10月11日 (木)~12日(金) 岩手県民会館
【愛知公演】2018年10月17日(水)~18日(木) 日本特殊陶業市民会館 中ホール
【大阪公演】2018年10月24日(水)~28日(日) 新歌舞伎座
【福岡公演】2018年11月3日(土)~4日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【凱旋公演】2018年11月10日(土)~11日(日) 神奈川県民ホール

<関連リンク>
「ジャージー・ボーイズ」のページ
http://www.tohostage.com/jersey/
中川晃教オフィシャルサイト
http://www.akinori.info/
中川晃教オフィシャル Twitter
https://twitter.com/nakagawa1982aki
海宝直人オフィシャルサイト
http://kaihonaoto.com/
海宝直人オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/naoto-kaiho
海宝直人 Twitter
https://twitter.com/naotosea

<海宝直人 活動情報>
【THE GREATEST MUSICAL CONCERT】
2018年10月19日(金)~10月21日(日) 東急シアターオーヴ
【音楽劇「道」】
2018年12月8日(土)~12月28日(金) 日生劇場
【海宝直人 IN CONCERT】
2018年12月10日(月)19:30開演 Bunkamuraオーチャードホール

ジャージー・ボーイズ 関連記事:

⇒すべて見る

中川晃教 関連記事:

⇒すべて見る

海宝直人 関連記事:

⇒すべて見る

※中川晃教さんと海宝直人さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは10月3日(水)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■海宝:本当にミュージカルや音楽的なところがないと生きていけない感じ

海宝:そうですよね。個人的には絶えず歌いたい曲などがあるんですよね。その中で、例えばその曲にチャレンジして歌ってみて、自分の思い通りに歌えない、イメージ通りに歌えない、それをいかに自分が目指すところに到達できるかというのがボイストレーニングのエネルギーだったり、モチベーションだったりするかもしれません。自分で歌って聞いてみて、何だこの歌い方はと思って、歌えるようになりたい、こういう作品で自分ができるようになりたいとか。だからこそ、例えばロックミュージカルだったら、『レ・ミゼラブル』とは違った歌い方ができなければいけないし、クラシカルな作品はクラシカルで、ミュージカル俳優としてはいろんな引き出しがなければと思う。声帯マニアなところがあるので、知ることも楽しいですし、趣味的なところもありますね。解剖学の本を読んだり。

――以前のインタビューで、若い頃から解剖学の本を読んでいたというお話をされていましたね。気持ち的なところはいかがですか?

海宝:なんだろうな……。本当にミュージカルや音楽的なところがないと生きていけない感じはありますね。

中川:へぇ! すごいな!

海宝:だからすごくいろんなものを聞いています。昨日も、アッキーさんの『ロックオペラ モーツァルト』をずっと見ていて、この声やばいなと思って。そういう趣味です。

中川:本当に!?

海宝:このシャウトすげえな、どうやって出しているんだろうって。

中川:真面目だね。

海宝:趣味です(笑)。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

■中川:「海宝直人は、もっと評価されるべきだ!」と、影で中川が言っていたと(笑)

中川:でもね、真面目なだけじゃないヤツだと思うんですよ。どう見てもね、見せない何かがあるんですよ。

海宝:うわぁ(笑)。

中川:ここが知りたい!!! 今日はそこを紐解こうということで、お越しいただいたんですけれども。

――どうぞこの場を使ってご自由に伺ってくさい(笑)。

中川:どうなのよ実際は。モチベーションを保つとかね。

海宝:でも、歌に関してはそういう変態的なところではあるんです。

中川:変態的なところは多分、すごくわかる。共感できる。

海宝:(笑)。

中川:その辺は同じだと思う。そこはやっぱりすごく楽しいし好きだし。

海宝:そうですよね。

中川:「Cry for Me」の最後の「ミィー」のところで、彼は「ミィー」とちゃんと口の空洞を使っているんですよ。これは音声学というか、口のなかの構造とか、ちゃんとそこを上手く利用して響かせている。でも、歌おうとすると詰まってしまうんですよね。声帯にも負担があるし。そういう意味では、初演のときから、比較する訳ではないんだけれども、自分も相手の声を聞いていて気持ちいいと、自分の声帯も共鳴するから気持ちいんです。それはすごく感じていて。ただ、1月のシアタークリエ開場10周年記念公演『TENTH』のときも、5月のコンサートのときも疲れていたよね。

海宝:そうですね。

中川:すごいスケジュールだったんだよね。

海宝:はい、すごかったです。

中川:やっぱり声を聞けばわかるんですよ。僕らにとって声帯は消耗品だから、大切にしていかないと長く歌っていけないんです。自分も同じことを意識しているから、ちょっと大丈夫かなと心配しましたが、普通の人が聞いたら多分わからないと思うんです。そのときに「大丈夫? 無理しないでね」っていったんだよね。彼の意識が高いというか、それは当たり前だと思うんですが、意識を持っているから、一緒に歌ったときがすごく面白いですよね。「Cry for Me」などは、全然違う声質を出しているから、ある意味混ざるとか、混ざらないとかは関係ない域の歌だけれど、実際に声を混ぜるとか、本当にオペラのような、セミクラシックのような、ミュージカルの王道の発声のなかで歌うロックとか、ポップスに近いとか、ラテンに近い曲とか。もちろん王道のポップス的な、アラン・メンケンさんみたいなわかりやすい音楽も想像はつくけれど、そういうものとちょっと違う、独自の音楽のなかでふたりが歌ったときに、どんな声になるのかな、響きになるのかなと。

海宝:そうですね。

中川:スティーブン・タイラーとヌーノ・ベッテンコートがギター1本でふたりだけで歌っている曲があって(https://www.youtube.com/watch?v=dxpeQTUBTeQ)。この曲を聞いたときに、「うわぁ! かっけぇ!」と思ったんですが、そういう音楽のなかで、声やハーモニーが合わさって、ただ綺麗なだけじゃなくて、その人の声や、持っているものがちゃんと現れてくるような曲を歌ったらどういう風になるんだろうなって。ある意味、藤岡正明とは全然違うタイプなんだけれど、音楽という意味では、彼と感じるような部分、一緒に作ってみたいなと思うんですよ。

海宝:ぜひやりたいです。

――観客としてはそれを期待してもいいということですね。

中川:この2年ぐらい、きっとすごく大変だったでしょう? 好きなことだとは思うけれど、体力的に考えたり、声帯の疲労を考えると。

海宝:確かにそうですね。ちょっと限界かもしれないという瞬間はなくはなかったですね。

中川:それをどうやって乗り越えたのかなって。でも、今30歳と知って納得しました。まだ自分の気力で、むしろその与えられている環境に対して、絶対掴んでやるという気持ちさえ失わなければいけますね。

海宝:はい。歯を食いしばるような感じです。絶対にやってやるからなという思いはあります。

中川:だから、海宝直人はもっと評価されるべきです! その影で、中川晃教が「評価されるべきだ」と言っていたことが(世に)出ればいいです!

全員:(大爆笑)

海宝:ありがとうございます!

中川:誰よりも先に評価されるべき! しかも実力を持っているから。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

■中川:チームWHITEで英語でやって海外に行く。海宝くんのおかげで目標ができた

――おふたりとも、『オペラ座の怪人』の「The Phantom of the Opera」でラストのクリスティーヌのパートまで歌われたんですよね。

海宝:おお!

中川:そうなの?

海宝:はい。先日ポーランドで歌ったんです。

中川:聞きたいー!

海宝:(笑)。

中川:ということは、フランキーもやろうと思ったらできるのかな? トワングは出せるよね?

海宝:はい。

中川:でもこうやって話し声を聞いていると、持っている声はソプラノではないよね。

海宝:どうなんでしょうね。自分では音域はよくわからないんですが、一応テノールとはいわれます。

――先日のコンサートでソプラノといってましたよね?

海宝:ソプラノ音域も出ますね。

中川:ファルセットも地声もどっちも?

海宝:はい。

中川:きっと、まだお客さんが聞いたことのない声もあるよね。俺もそうだけれど、そういうのって楽しいよね。

海宝:楽しいですね!

――おふたりが凄い声の方々であるうえに、しかも年齢差も面白いなと。これが同い年だと完全なライバルになるじゃないですか。

中川:ライバル視されそうな気がするのが怖いですね……しないでほしい(笑)!

海宝:(笑)。

中川:俺はあくまでも応援するよって。頑張ろう! 一緒にね!

海宝:本当に(笑)。

――歌を極めているおふたりで、世界に通用するおふたりだと思うので、ぜひふたりでやって頂きたいなと思います。

中川:本当ですね。

海宝:海外に行きましょう!

中川:こないだ稽古場で話してたんだよね。チームWHITEで英語でやろうよって。そしたらガウチが「英語!?」っていうから、やらないとダメだよって。チームWHITEで海外に行くよって。海宝くんがウエストエンドに行ってきてくれたおかげで、僕らの目標ができたんですよ。行けるよね。

海宝:行けますよ! 行きましょう!

中川:もうやってきたんだもんね。

――中川さんもロンドンに行かれてましたね。

海宝:入れ違いでしたね。

中川:海宝くんの出演した舞台は、3日前ぐらいに終わっていたんだよね。見たかったなぁ。

――中川さんはミュージカルを作りたいという夢も公言されていますし、そこに海宝さんが出演するなんていう夢のコラボもありえるんじゃないかと勝手に期待してしまいますが。お互いにエールを送りつつ、まずは『ジャージー・ボーイズ』を楽しみにしているお客様に向けて、メッセージをお願い致します。

海宝:今回WHITEとBLUEですが、チームWHITEも確実に前回とは違うものが絶対にあると思います。2回稽古したなかだけでも、新しいものを作ろうという藤田さんのエネルギーもあり、役柄の提案もあって、新しいチームWHITEになると思います。BLUEもきっと全く違うものが生まれてくると思います。WHITEとBLUEのアッキーさんも絶対に違うじゃないですか。そういうところも絶対に楽しいでしょうし、両チーム見て頂いて、ぜひ最低2回は見にきて頂きたいなと思います。お待ちしています。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

■中川:この作品が確固たる地位を築き、日本のスタンダードとなってほしい

中川:僕は本当にお世辞抜きで思ったんですが、海宝くんがいてくれてこの作品は生まれたんだなと感じました。これは僕らのインタビューで、今、彼がチームBLUEのこともいってくれたので、そこは割愛しますが、『ジャージー・ボーイズ』は、フランキー・ヴァリ、トミー・デヴィート、ボブ・ゴーディオ、ニック・マッシの4人の物語ですが、この作品のプロデューサーはボブ・ゴーディオご本人なんですよね。僕はそのボブさんにOKを頂いて、日本初演のフランキー・ヴァリをやらせてもらうことができました。この役と出会ったのは運命だなと思っています。もちろんどの役にも運命を感じますが、確実にいえるのは、日本の読売演劇賞という演劇賞のなかで、初めてミュージカルが賞を獲ったのが『ジャージー・ボーイズ』だということ。

これは、僕らが歴史を作った、しかも世界のスタンダードとひけをとらない、日本版スタンダードが誕生したんだと。ボブ・ゴーディオがいなければ、中川晃教のフランキー・ヴァリはなかったように、海宝直人のボブ・ゴーディオがいなかったら、再演もそうだし、未来も含めてこの作品はないんだと、どこかで強く思えるところまで海宝くんが今来ている。そう素直に思えるんですよ。それは近年の彼の活躍もそうだし、今日のインタビューを聞いていても、おお!と思うところがあるんですよね。負けず嫌いとか(笑)。

海宝:(笑)。

中川:そういう意味でのモチベーション、ポテンシャル、自分自身のなかで、この業界のなかでもそうだし、作品のなかでも、もっといったらこれからの日本のエンターテインメントのなかでも、日本だけではなく世界に出て行くということももちろん考えていける、唯一無二のパートナーが海宝くんなんだと強く思えています。おじいちゃんになるまでやり続けていけるかどうかはわからないですが、もちろんできないときもあるかもしれないけれど、フランキーとボブのふたりがいて、トミーとニックがいる。福井さんは僕達よりも年は上かもしれないけれど、彼がいたからこそ3人がいたと。そう思えていることによって、中河内のトミーもそこで何か生まれてくるだろうし。みんながイーブンになることは永遠にないけれども、でもどこかでこのメンバーで作ったんだ、このメンバーでやり続けていくんだ、そこに歴史が本当に生まれていくんだ、そして日本のエンターテインメントが大きく生まれていくんだ、変わっていくんだと、それぐらいの野望を持たせてくれます。

30代で出会った作品として、本当に特別な仲間達と作っているので、ぜひお客さんにも期待して頂きながら、この作品が日本のスタンダードとなってほしいです。シアタークリエが完売というのは嬉しいことですが、もっと大きい目で見たら全国にもっとお客さんはいらっしゃって、ミュージカルを見たことがないお客さんもたくさんいらっしゃいます。あの作品を見に行ってみようと、足を運ぼうと思う方がもっと増えていくように、増えたときにこの作品が確固たる地位を築ける、日本のなかでロングランできる作品になるように丁寧に育てていきながら、やっていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

■海宝:ここだけに止まっていたらもったいない。海外の人達に一泡ふかしてやりたい!

――中川さんの今の言葉に何か答えられることがあればお願いします。

海宝:本当に今回改めて参加して、やっぱりこの現場は確実に、初演もそうでしたが、今回も絶対に自分の何かの感覚が大きく変わるだろうなと思わせてくれる作品なんですよね。先日パンフレット用にチームWHITEでインタビューをさせて頂いたんですが、アッキーさんはすごく大きな視野でそれぞれのキャストのことを見ていて。もちろん両チーム、座長としてすごく大きな目線でこの作品を見ていて、その話を聞きながら鳥肌が立つような感覚もありました。今日1幕を頭から通して、「春」は今回初めて見ましたが、アッキーさんの第一声の音色を間近で聞かせてもらって、やっぱり凄いなって。この作品に生半可な気持ちで取り組んでいないんだと。先日ロンドンにも行ってきましたが、やっぱり日本は全然世界で戦えるよなと思うんですよね……行きましょう! ここだけに止まっていたらもったいないなって改めてすごく思いました。僕ごときがいうのも……ですが。

中川:いやいや、実際にロンドンに行った人間なんだから!

海宝:海外の人達に一泡ふかしてやりたい!っていう気持ちがしました。しかも日本のシアタークリエという密な空間で見れるわけですから、全国公演も含めてたくさんの人に見てもらいたいなと、改めて気が引き締まりました。

中川:これから海宝くんに聞きたいことがもっともっとあります! 解剖学まで好きな人だとは思わなかったので。

海宝:夜な夜な(笑)。

中川:羽生結弦くんがいってたよね。怪我したときに、そういう風に調べたりしたって。まさにその通りだよね。

海宝:仕組みがなんとなくわかっているだけでも変わってくるんですよね。

中川:今後も含めて楽しみにしていてください!

海宝:よろしくお願いします!

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』稽古場より=撮影・岩村美佳

※中川晃教さんと海宝直人さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは10月3日(水)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

Follow me!

“「日本は全然世界で戦える。行きましょう!」、中川晃教・海宝直人対談(下)” への 11 件のフィードバック

  1. koko より:

    伊礼さんと中川さんの対談とは違って、初演を経ているからこその内容でこちらはこちらですごく面白かったです。歌うこと、声に対する二人のマニアックぶりに笑いましたし、作品の話だけではない濃い内容のお話もすごく興味深かったです。
    そして稽古場写真が多いのがやはりうれしいです。「ここはあの場面。ここは~?」と考えるだけでも楽しかった?

  2. ふみ より:

    先日ジャージーボーイズのチームwhite観劇してきました。4人の個々の歌声はもちろん、ハーモニーが素晴しく、本当に幸せなひとときでした。中川さん、海宝さんの声に対する研究心や追求心を伺えて、それ程までに追求されている方々だからこその歌声なんだと分かり感銘です。ジャージーボーイズ以外でのお二人の共演も楽しみにしています!

  3. meiko より:

    ジャージーボーイズ再演に向けて、藤田さんもあっきーも海外を見据えているように感じていましたが、この記事を読んで確信に変わりました。
    引けを取らないどころか、大いに評価してもらえると思っています。
    ぜひ日本のスタンダードとしてロングラン公演して行ける息の長い作品になりますように!
    チーム WhiteもBlueも期待しています!

  4. さっち より:

    会話に出てくる動画がちゃんと飛べるようになっていて素晴らしい記事でした!!
    今の中川フランキーの歌声はお世辞ではなく本家をも超えているのでは!?というくらい進化していて驚きました!
    そして海宝ボブも「Cry for me」でハーモニーが合わさりフォーシーズンズが誕生するシーンが大好きなので今から楽しみでしょうがないです!
    チームWhiteでのロンドン公演!
    夢ではないと思います。
    世界のボーイズ達があっけに取られることでしょう。。

  5. ミュー より:

    (上)・(下)ともに最高です!
    私、海宝さんの声帯の話しが大好物でして。
    そして私が天才だと思っているアッキーが海宝さんを語ってくれるというシチュエーションでそれが叶っているという。
    なんという贅沢なんでしょうか!

  6. ずんだ餅 より:

    今回も面白い内容でした。
    さらっとトワングが出せると言った海宝さん~もしかして次回フランキーは二人になる?と期待も。
    声に興味がある探求心のすごい二人の深いトークもっと聞きたいです。

  7. KK より:

    前半・後半共にとても興味深い対談をありがとうございました!
    トップクラスの俳優さん達の思考や姿勢は流石だなぁ〜と改めて感心しました。
    ミュージカル俳優さんもアスリートの方々と一緒で身体が資本ですから、ストイックに過ごさないといけない厳しい世界ですよね。

    そんな俳優さんたちが集まり、最高のパフォーマンスを魅せてくれるジャージー・ボーイズ!
    クリエ〜凱旋公演まで楽しみながらも、ファンとして、是非海外公演にも連れて行って欲しいなと夢が膨らみました。

    チームwhiteとblue で違った科学反応が生まれるであろう両チームのハーモニーや表現の違いを劇場で感じられるのもとても楽しみです。

  8. ストケシア より:

    今回も読み応えたっぷりの記事で瞬きも忘れてしまう程でした(^-^)
    これからも切磋琢磨して、活躍される事を願っています。
    そして近い将来、JBウエストエンドデビュー!
    楽しみにしています。

  9. ミラクル より:

    中川フランキーと海宝ボブの対談は、声を極めて突き止めたお二人ならではのお話が聞けて、他ではあまり語られないようなコアな話からの、フランキーとボブに行きつき、2016年のジャージーからの積み重ねが、感じられて、2018年の新たな、ジャージーボーイズがとても楽しみになりました。

    素敵なお話とそして素敵な岩村さんのお写真ありがとうございます。わくわくします❗

  10. こま より:

    対談(下)も凄く興味深々、ワクワクしながら読ませて頂きました。
    まさか中川さんからスティーブンタイラーのお名前が聞けるとは!!
    色々の意味で
    ジャージーボーイズの再演これからのご活躍も凄く楽しみです。
    ロンドン貯金も始めないと!笑
    ありがとうございました。

  11. リナ より:

    ボリュームたっぷりの対談、ありがとうございます!
    全然理解できないマニアックな話も大好きなので、そこまで深く突っ込んで記事にしてくださって嬉しいです。
    文字からお二人の熱い思いが伝わってきて、こちらも胸が熱くなりました!
    実力者のお二人が「世界に行ける」と言うなら本当にそうなんだと思えますし、そんなポテンシャルを持った作品を今、観に行けることが最高に幸せです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA