2019年1月30日にセカンドアルバム『Voce』を発売する福井晶一さんに、アルバムについて、また、2月1日から大阪、愛知、東京で行われるソロコンサートについて伺いました。1月24日に掲載するインタビュー(下)では、4月に開幕する『レ・ミゼラブル』についてもたっぷりと伺っています。
ーー2017年にファーストアルバムを出されて、2年経ってセカンドアルバムを出すにあたって、どういうことを考えて作り始めましたか?
こんなにはやく出せるとは思っていなかったんです。キングレコードさんから「また『レ・ミゼラブル』の年に新しいアルバムを」と、ありがたいお話を頂いて作り始めました。ファーストアルバムは、デビュー20周年を記念してこれまで自分が演じて歌ってきた曲と、思い入れのある曲のなかからセレクトして、ファンの方々に感謝を込めてという思いで作りました。今回は、あまり枠にとらわれずに、ミュージカルの曲だけではなく、もう少し自由に作りました。タイトルを『Voce』としましたが、音や声にこだわって、編成もピアノと弦だけで、コンサートもその編成でやるんですが、シンプルな形で大人のバラードを歌っていこうというのがはじまりです。
ーー大人のバラードというのは、ご自身でもそういう曲を聞きたいなと思ったりされるとか?
そんなことはないんですが(笑)。キングレコードさんにご提案頂いたんです。そういうコンセプトではじまりましたが、自分が歌いたい歌であったり、そのときに感じたことを大切にしました。選曲を考えているときに、いろんな曲を聞いていたんですが、「ユー・レイズ・ミー・アップ」は、自分の地元である北海道で震災があったときに、すごく歌詞が飛び込んできて、どうしてもこれを歌いたいと思ったんです。
ーー差し支えなければ、何を聞いて飛び込んできたんですか?
石丸(幹二)さんがオーケストラで歌っていた映像を拝見して、その歌詞にぐっときたんですよね。歌えたらいいなと思って提案させて頂いたら、ミュージカルにこだわらなくてもいいんじゃないかという話になりました。よく知られている曲でもありますし、いろんな方が聞いてくれていいんじゃないかと。今の年齢の僕が歌いたい歌を、しっとりと大人の感じでまとめてみました。
ーー10月『ザ・グレイテスト・ミュージカル・コンサート』、11月『岩谷時子メモリアルコンサート〜Forever〜vol.3』を拝見しましたが、いろいろな曲を歌っていましたよね。やはり年齢によって自分が歌いたい曲が変わっていきますか?
そうですね。これまでにも何度か出演させて頂いている『岩谷時子メモリアルコンサート』での出会いがなければ、シャンソンは歌っていないですね。今回のコンサートではジャズも歌おうと思っていますが、ジャズは好きなんですが聞く方で、自分で歌おうとは思っていなかったので。劇団四季を退団して、いろんな音楽に触れていくなかで、自分が歌いたいと思うジャンルの曲も増えてきましたね。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、今回のアルバムで取り上げた曲や収録時の様子、コンサート会場となるハクジュホールについて中川晃教さんから受けたアドバイス、コンサートにかける思いなどについて語ってくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。1月24日(木)掲載予定のインタビュー「下」では、ジャン・バルジャン役で4回目の出演となる『レ・ミゼラブル』や、昨年の『ジャージー・ボーイズ』について伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(アルバムに『レ・ミゼラブル』の「スターズ」)大好きな曲。もう歌えないですし(笑)
■(CDは役として歌う?)自分が演じていたものは役で、それ以外は自分ですね
■(HAKUJUホールは)アッキーが「たくさん楽器を入れない方がいいよ」と。ピアノと弦に
■コンサートはすごくリラックスしている時間。お客様と一緒に楽しめたら嬉しい
<福井晶一2ndアルバム『Voce』>
発売日:2019年1月30日(水)
品番:KICC-1476
定価:2,037円+税
【収録楽曲】
1. スターズ~『レ・ミゼラブル』より
2. One Song Glory~『レント』より
3. 恋のさだめは~『アスペクツオブラブ』より
4. 見果てぬ夢~『ラ・マンチャの男』より
5. My Eyes Adored You~『ジャージー・ボーイズ』より
6. ユー・レイズ・ミー・アップ
歌:福井晶一 編曲:美野春樹 美野春樹(Pf.)、加瀬 達(W.B.)、ミルトン冨田(Dr.)、堀沢真己(Vc.)
Voce 福井晶一 KING RECORDS OFFICIAL SITE
http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICC-1476/
<福井晶一『VOCE』発売記念コンサート>
【大阪公演】2019年2月1日(金)19:00 フラミンゴ・ジ・アルーシャ
【愛知公演】2019年2月2日(土)1st 17:00/2nd 20:00 名古屋[ブルーノート]
【東京公演】2019年2月14日(木)18:30 ハクジュホール
チケット販売:ローチケ(ローソンチケット)
https://l-tike.com/order/?gLcode=51411
お問い合わせ先:プランニング・クレア
voce☆pcrea.co.jp(☆を@に変更してお送りください)
03-3449-5866
<ミュージカル『レ・ミゼラブル』>
【プレビュー公演】2019年4月15日(月)~4月18日(木) 帝国劇場
【東京公演】2019年4月19日(金)~5月28日(火) 帝国劇場
【愛知公演】2019年6月7日(金)~6月25日(火) 御園座
【大阪公演】2019年7月3日(水)~7月20日(土) 梅田芸術劇場メインホール
【福岡公演】2019年7月29日(月)~8月26日(月) 博多座
【北海道公演】2019年9月10日(火)~9月17日(火) 札幌文化芸術劇場hitaru
公式サイト
https://www.tohostage.com/lesmiserables/
<関連リンク>
福井晶一 オフィシャルウェブサイト
http://shouichifukui.com/official.html
福井晶一 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/shouichi-fukui/
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※福井晶一さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2月23日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■(アルバムに『レ・ミゼラブル』の「スターズ」)大好きな曲。もう歌えないですし(笑)
ーー今回のコンサートではジャズも歌おうと思っておられるということですが、ミュージカル曲もアレンジによっていろんな表現がありますし、今回の編成独特の表現がありそうですね。
ピアノを弾いてくださった美野春樹さんは、ジャズピアニストなので、例えば『ジャージー・ボーイズ』の「My Eyes Adored You」も舞台の感じとは全然違いますね。もっとジャジーな感じに出来上がっていて、すごく素敵です。
ーーコンサートでもジャズをというのは、美野さんとご一緒されたからですか?
それもありますが、12月に出演したガーシュインを描いた舞台『アメリカン・ラプソディ』でジャズを歌ったんです。デュエットで何曲か歌わせて頂いた曲をこんどはひとりで歌ってみようかなと。コンサートでは、ミュージカルだけではなく、いろんな曲を歌いたいと思っています。
ーー『レ・ミゼラブル』の「スターズ」が収録されていますが、どんな思いがありますか?
元々、『レ・ミゼラブル』はジャベール役でオーディションを受けていたので、思い入れもありますし、本当に大好きな曲です。自分の音域にあっていることもあって、今はもう歌えない曲ですし(笑)。いつも本番で舞台袖で聞いていると、改めて良い曲だなと思います(笑)。
ーー(笑)。
なかなか披露させて頂く機会がないので、ぜひ残したいと思い、今回収録させて頂きました。
■(CDは役として歌う?)自分が演じていたものは役で、それ以外は自分ですね
ーーCDの場合は、ご自身として歌うのか、役として歌うのかいかがですか?
自分が演じていたものは役で歌いますが、それ以外は自分ですね。あまりとらわれずに歌っています。ありがたいことに生でその場で弾いてもらって録音しているので、その時のセッション的な感じなんです。ほとんど、すべて2回しか歌っていないですね。
ーーそのときの生を詰め込んだ感じですね。
ファーストアルバムでもそうでしたが、今回も同じ一発録りで作りました。
ーー生音で録音するって贅沢ですよね。普通はオケは別録りですもんね。
そうなんですよ。なかなかないことですよね。
ーー美野さんとは、その場でのセッションだと思いますが、それぞれの曲について打ち合わせ的なことは?
録音前に、一度だけ合わせはしましたが、あまり細かくは決めていないですね。美野さんがこう来るんだったら、こう歌おうみたいな。美野さんも好きなようにやってくださいと。だから緊張感のある現場でした。僕はあまり他のスタジオはわからないのですが、アッキー(中川晃教)が、「キングレコードのスタジオのピアノの音は、すごくいいんだよね」と羨ましがっていました。
ーーそうなんですか。
とてもいい環境で作らせて頂きました。タイトルは僕が考えたんですが、一番いい録音環境で撮らせて頂いたことなどを考えて、声という意味の『Voce』としました。
ーーご自身の声や、演奏があわさった音を、一番に聞いてほしいという思いが込められているんですね。
■(HAKUJUホールは)アッキーが「たくさん楽器を入れない方がいいよ」と。ピアノと弦に
ーーコンサートは東京、名古屋、大阪ですね。東京のHAKUJUホールは私も行ったことがありますが、クラシカルなすてきなホールですね。
僕ははじめてなんですが、アッキーに相談したら、あまりたくさんの楽器を入れない方がいいよとアドバイスをもらって、ピアノと弦だけにしました。
ーー東京は美野さんがスペシャルゲストで出演されますね。
なかなかコンサートに出て頂ける方じゃないんですが、お願いしたら快諾してくださいました。
ーーそういう意味でもとても貴重なコンサートになりますね。内容は何かお話されていますか?
まだ詳しいお話は出来ていないですが、ファーストアルバムも、セカンドアルバムも美野さんがアレンジしてくださって、ピアノを弾いてくださっているので、CDの曲から3曲をご一緒する予定です。
■コンサートはすごくリラックスしている時間。お客様と一緒に楽しめたら嬉しい
ーーコンサート全体的にはどんな構成を考えていますか?
今までは自分でやっていたんですが、今回は同じ事務所の本間(憲一)さんに構成をお願いしています。曲は自分で決めました。基本的には、ファーストアルバム、セカンドアルバムの中から、さらに、シャンソン、ジャズ、ポップスの予定です。
ーーバラエティに飛んだラインナップですね。初めて歌う曲もありますか?
何曲かありますね。『Voce』はこれまでに歌っていない曲が多いので、CD収録曲をコンサートで歌うのも初挑戦です。だから新しい曲が多いですね。ソロコンサートが2年ぶりなので、僕もとても楽しみです。一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです。
ーー福井さんにとって、コンサートはどんな時間ですか?
すごくリラックスしている時間ですね。舞台は自分ではないものになるので、ひとつ殻があるんですが、コンサートになるとそれが外れて、すごく緊張はするんですが、ものすごく自分自身が楽しめるものですね。舞台ではなかなか音楽を楽しめるところまではいけないですが、コンサートは自分自身が音楽を楽しめる空間で、それをお客様とも共有できる空間なので、とにかくハッピーで楽しくあればいいなと思います。より自分の素を出せる場所でもありますし、それぐらいリラックスしてお客様と一緒に楽しめたら嬉しいです。
※福井晶一さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2月23日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。