「3日目には敬語をやめた」、『The Song of Stars』、内藤大希・木内健人（上）

2022年1月7日（金）にコットンクラブで開催される、旬なミュージカル俳優によるライヴ・シリーズ『The Song of Stars』〜Live Entertainment from Musical〜の第4弾に登場する内藤大希さんと木内健人さんにインタビューしました。「上」では、とても仲良しなお二人が、お互いの存在を知ったときのエピソードや、『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』の稽古の時のこと、『レ・ミゼラブル』で、マリウスとアンジョルラスとして共演して感じたことなどを紹介します。「下」では、今回の『レ・ミゼラブル』で3回目のマリウスを演じられた内藤さんが感じたこと、初めてのアンジョルラス役に取り組むにあたり木内さんが心がけたこと、お客さまへの思い、新年の抱負などについて伺ったインタビュー後半の内容を紹介します。

（※このインタビューはリモートで実施しました）

ーー『レ・ミゼラブル』で共演されているお二人ですが、今回の『The Song of Stars』は、どのような経緯で開催が決まったのですか？

木内：ライブをしたいとちょうど思っていた時期に、このお話をいただいたんです。まさか、コットンクラブという場所でできるとは思ってもいなかったですし、しかも、内藤大希くんと一緒にライブをしてみたかったので、「ぜひ！やらせていただきたいです」と。

内藤：コットンクラブが、とてもおしゃれな場所だということはわかっていたのですが、まさか自分がその場所に立てるとは思っていませんでした。ライブをする機会そのものも、最近はあまりなかったんですよ。ケンティー（木内さん）と二人でやらせていただけるとなると、やっぱり心強いです。とてもいい機会をいただいたと思っています。ケンティーとは、『ジョセフ』（ミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』）で稽古を一緒にしていたんです。この公演は中止になってしまって、本番としては『レ・ミゼラブル』で初めて共演できたという仲です。今回、デュエットもできたらいいねという話もしています。

木内：デュエットもそうですし、一人でライブをやるよりも、二人の方がいろいろなチャレンジができると思っています。事務所の先輩の上口耕平さんが、先日、コットンクラブでライブをされたときに拝見したのですが、コットンクラブはおしゃれなだけではなく、やはり音響がものすごく良いんです。歌う立場の者として、「ここでライブができるなんて！」という気持ちです。しかも、ミュージカル曲の男性二人のデュエットって、男女のデュエットに比べると、聴いていただく機会があまりない気がするので、そこも楽しみにしていただけたら嬉しいですし、新境地へのチャレンジを二人でできたらと思っています。

ーー『レ・ミゼラブル』の曲がメインになりそうな構成ですか？

木内：僕と大希くんの組み合わせなので、もちろんレミゼの曲もありますが、ミュージカル曲のソロや歌ってみたかった曲などもあります。

ーー『レ・ミゼラブル』の曲も含まれつつ、デュエットやソロなど、バリエーション豊かなライブになりそうですね。

二人：はい！（同時に）

ーーZoomでそれぞれの場所からインタビューさせていただいているのですが、まるで一緒にいらっしゃるかのように、息ぴったりですね（笑）。当日歌う楽曲は、どのように決めていらっしゃいますか？

内藤：リストを出し合ってという感じだったよね。

木内：そうだね。ミュージカルで歌いたい曲を並べていくと、いっときの巨人打線みたいな、四番バッターの集まりみたいなライブになりがちなので、バランスを二人で相談しながら考えました。

ーー先ほどの話に少し戻りますが、お二人は、『ジョセフ』のお稽古が初対面だったのですか？

内藤：はい。でもその前から、お互いに名前は知っていました。『ジョセフ』の稽古では、二人とも声が割と上のパートだったので、ケンティーと二人で一緒というパターンが多かったんです。芝居パートでも、兄弟の役だったので近くにいることが多かったですね。あと僕、『タイタニック』を観に行ったことがあるんですよ。上口耕平くんなどの、仲の良い共演者の友達が出ていて。その時、まだケンティーのことは名前しか知らなかったんですけれど、幕間に調べたんです。「ハートリー役やっている役者さん誰だろう、すごい！」って思って。なんか、ケンティーが素敵で。

木内：それは、初耳だわ。めっちゃ恥ずかしいじゃん。

内藤：でも、すごくない？僕、本当にケンティーのこと知らなかったんですよ。でも、なんて素敵なんだろう、この役、誰がやっているんだろうって思ったら、それがケンティーだったんですよ。なので、『ジョセフ』で共演する時、すごく嬉しくて。

ーー木内さんは、このお話、初耳だったのですね。

木内：初耳です！男性同士って、そういうの恥ずかしくてあまり言わないです。

内藤：言ってなかったっけ？

木内：聞いてない。

内藤：あら。

木内：『タイタニック』観たっていうのは聞いていたけど、恥ずかしい。照れる（笑）。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』の稽古の時のこと、『レ・ミゼラブル』で、マリウスとアンジョルラスとして共演して感じたことなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。12月22日11時0分掲載予定のインタビュー「下」では、今回の『レ・ミゼラブル』で内藤さんが感じられたこと、初めてのアンジョルラス役に取り組むにあたり木内さんが心がけたこと、お客さまへの思い、新年の抱負などについて伺ったインタビュー後半の内容を紹介します。

＜有料会員限定部分の小見出し＞（有料会員限定部分はこのページの下に出てきます）

■木内：マリウスのオーディションに落ちて「誰がなったんだ？内藤大希か」って

■内藤：新キャストたちが「こうしたい」と来てくれる。乗っかるのが楽しかった

■内藤：みんなの声を聞き、寄り添って気にかけてくれるケンティーのアンジョルラス

■木内：内藤くんのマリウスには、アンジョルラスとして「負けそう」って思いました

＜内藤大希×木内健人『The Song of Stars』〜Live Entertainment from Musical〜＞
【東京公演】2022年1月7日（金）　COTTON CLUB
公式サイト
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/taiki-naito-kento-kinouchi/

『The Song of Stars』　関連記事：

⇒すべて見る

内藤大希　関連記事：

⇒すべて見る

木内健人　関連記事：

⇒すべて見る

※ 内藤大希さんと木内健人さんのサイン色紙をそれぞれ3枚ずつ、有料会員6名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは1月21日（金）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

※ここから有料会員限定部分です。

■木内：マリウスのオーディションに落ちて「誰がなったんだ？内藤大希か」って

ーー幕間に調べられたのですね。

内藤：はい、調べました。『タイタニック』は観たことがなくて、しかも二階席からだったんです。そんな中で、「あれ、誰？」ってスマホを出して、「木内健人か！名前見たことある。『グランドホテル』にも出ていたなあ」と。

ーー初耳エピソードもありましたが、木内さんからご覧になって、『ジョセフ』や『レ・ミゼラブル』でご一緒された内藤さんは、どのような俳優さんですか？

木内：まず、僕は今まで何度も『レ・ミゼラブル』のオーディションを受けていて、今回、アンジョルラス役で参加させていただいたのですが、これまではずっとマリウス役で受けていたんです。なので落ちるたびに、「マリウスは、いったい誰がなったんだろう？」となるわけで、それは海宝直人さんだったり、内藤大希くんだったり、三浦宏規くんだったりするわけじゃないですか。発表のとき携帯で「内藤大希」って見ながら、「こいつかー！こいつに負けたんか俺は」みたいな（笑）。大希くんに対しては、どうしてもそこがスタートなんですよね。でもそこから、共通の知り合いや、『ジョセフ』でご一緒したときに、いろいろな方から「いやー、大希はいいやつだよ」って。あ、年上なので、「内藤さん」（笑）。

■内藤：新キャストたちが「こうしたい」と来てくれる。乗っかるのが楽しかった

内藤：一応、僕の方が年上なんですよ。認識したことないですけど。

木内：初めは敬語で喋っていたんですよね。「内藤さんですよね、初めまして！」って。

内藤：そうだったかも！『ジョセフ』の歌稽古のときだよね。

木内：「内藤さんも上のパートですよね。一緒ですね、よろしくお願いします」って喋っていたのですが、稽古3日目くらいでもう、敬語じゃなくなっていた。

内藤：（笑）。

木内：「地方公演行ったらおいしいご飯食べに行こうね」みたいな話とか、「同学年男子のゆるーく仲良い感じ」に結構早い段階でなりましたね。『ジョセフ』は、公演がなくなってしまったのですが、『レ・ミゼラブル』でも本当に心強かったです。内藤くんは、前回、前々回とされているので、おんぶに抱っこな感じでした。役の上では、僕の方が引っ張らなきゃいけないのですが、新しいアプローチを試すと新鮮に返してくれる感じがあって、稽古ではだいぶ、手のひらで転がされているという感じでした（笑）。本当に、頼もしい仲間です。

内藤：ABCカフェのシーンでケンティーを見ながら、一緒にワクワクできる感じがありました。「支えてくれた」とケンティーは言ってくれましたが、そんなことはなくて、みんなで一緒に作っていました。今回、稽古はチームを分けて進められていたので、合わせるときには「ケンティーはどんなアプローチをするんだろう」と、新鮮さが楽しみでした。過去に同じ役を経験していると、前回のイメージや、「ここはどうしてたっけなあ」というところが出てきがちなのですが、ケンティーみたいに新しく入ったキャストさんが、「こうしたい」というビジョンを持って来てくれるので、そこに乗っかるのが楽しかったです。

■内藤：みんなの声を聞き、寄り添って気にかけてくれるケンティーのアンジョルラス

ーー内藤さんは、3名のアンジョルラスと向き合われて、いかがでしたか。

内藤：同じ場所に立っていても、立ち姿や醸し出す雰囲気が三者三様だったので、それぞれからすごく刺激をもらっていました。「カフェ・ソング」の場面で、亡霊として去っていく感じもみんな違いましたね。

ーー木内さんのアンジョルラスと同じシーンで、「木内さんらしいなあ」と思われた点はありましたか？

内藤：僕とケンティーの仲だからこその「学生の同志」という感じが強かったです。みんなの声を聞いてくれて、すごく寄り添って気にかけてくれるところがケンティーらしいなと。

木内：恥ずかしい（笑）。

■木内：内藤くんのマリウスには、アンジョルラスとして「負けそう」って思いました

ーー木内さんにとって、内藤さんならではのマリウスはいかがでしたか？

木内：稽古は、初めての人同士でやることが多かったので、竹内將人くんのマリウスと組むことが多かったんです。初めて同士で探り合ってある程度そこで慣れてから、内藤くんや三浦宏規くんと合わせるという流れでした。「僕はこうしたいんだ」というものを提示してくれる先輩マリウスと組むときは、役者として僕は完全に引っ張られているなという感覚がありました。アンジョルラス役としては、マリウスやみんなを引っ張っていくお芝居をしているんですけれどもね。例えば、「ABCカフェ」でアンジョルラスが、マリウスが恋に浮かれているのを知って♪君が今夜〜と続くシーン。一歩間違えると喧嘩腰みたいに見えるところです。ここで、内藤くんのマリウスに「僕はこう思うんだよ」って、すごく冷静に伝えられたときは「危ねえ、負けそう」って思いました。

ーー「負けそう」と。それは、マリウスの勢いが強かったということでしょうか？

木内：内藤大希のマリウス像ならではのものの言い方といいますか、言葉でちゃんと攻めてくるのが僕にはしっくりときて「ああ、マリウスだなあ」と思いました。勢いだけではないところに、内藤くんすごいなって思ったんです。

※ 内藤大希さんと木内健人さんのサイン色紙をそれぞれ3枚ずつ、有料会員6名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは1月21日（金）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

Follow me!