安蘭けいさんインタビュー後半です。再演『スカーレット・ピンパーネル』で新たに共演する方々の印象や、ピンパーネル団の若者たちなどについて伺いました。
――今回は、キャストが変わることも新たな楽しみです。ロベスピエール役とプリンス・オブ・ウェールズ役の2役を演じる上原理生さんはいかがですか?
まだ一度もご一緒したことがないので、今回が初めてなんです。でも、写真を拝見すると濃い人だなって。きっと中身も濃い人なんだろうなという印象です(笑)。
――超熱くて、超濃いですね。
このお顔を拝見すると、そうだろうなというのが伝わってきます。
――東京藝術大学音楽学部声楽科出身で、とても歌が上手い方です。
歌を聴けるのはとても楽しみですね。
――上演中の『レ・ミゼラブル』のアンジョルラス役がぴったりです。
そうなんですね! 拝見したいですね。
――ピンパーネル団の皆さんも全員変わりますね。アルマン・サンジュスト役の松下(洸平)さんは共演されていますが、他の皆さんは初めてですか?
そうなんです。初共演なので、今から皆さんにお会いするのが本当に楽しみです。
――個人的には、松下さんが弟役って萌えます(笑)。
分かる(笑)!
――分かります? (笑)。
分かります! 普段から仲良くしているので、リアルに弟役が出来ると思います。
――矢崎(広)さんの弟も良かったですが、姉弟のシーンが分かっているだけに、期待してしまいます。その辺りはいかがですか?
おっしゃるとおり、本当楽しみなんですよ。でも、洸平くんに聞いたらこういうグランドミュージカルに出るのが初めてなんですって。だから、彼がどんな風に染まっていくというか、変わっていくんだろうというのが楽しみなんです。私は『ネクスト・トゥ・ノーマル』で共演していますが、こういう大きなミュージカルにうまくはまって、何か新しい風を呼んでくれたらいいなと思います。
――久保田(秀敏)さんも多和田(秀弥)さんも東(啓介)さんも、グランドミュージカルは初めてじゃないでしょうか。藤田(玲)さんは『レ・ミゼラブル』にアンサンブルで出演されたことがあります。久保(貫太郎)さんはお芝居の方ですよね。前回と同じようなメンバーだと思います。
そうですね。皆さん初めてご一緒するので、どのような感じになるのか期待しています。
<取材協力>
スタイリスト:弓桁いずみ
ヘアメイク:吉野麻衣子
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、ピンパーネル団の若者たちについて伺ったお話など、インタビュー前半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(ピンパーネル団には?)手を差し伸べたいんですが、出しゃばったらいけないなと
■貴族らしく見えるような立ち居振る舞いなどについてはアドバイスしました
■(柚希さんは)「美しくないとダメ」な世界にいましたから、細かいところに目がいってしまう
■演出家も石丸(さち子)さんになり、キャラクターの深い所を演じられると思います
<ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』>
【大阪公演】2017年11月13日(月)~11月15日(水) 梅田芸術劇場メインホール
【東京公演】2017年11月20日(月)~12月5日(火) TBS赤坂ACTシアター
<公式サイト>
梅田芸術劇場 ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』
http://www.umegei.com/the-scarlet-pimpernel/index.html
「スカーレット・ピンパーネル」公式ツイッター
https://twitter.com/pimpernel_2017
<関連リンク>
安蘭けいホリプロオフィシャルサイト http://www.horipro.co.jp/arankei/
安蘭けい公式ファンクラブ「Aran」 http://www.kei-aran.com/
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■(ピンパーネル団には?)手を差し伸べたいんですが、出しゃばったらいけないなと
――前回のピンパーネル団の皆さんも「グランドミュージカルは初めて」というお話が多かったですね。前回の皆さんが成長していく過程を見ていらっしゃるので、今回も楽しみですか?
そうですね。でも、私たち3人は出来上がっているから、彼らはスタートラインからと考えると、きっともどかしいでしょうね。
――そういう時、安蘭さんは手を差し伸べるんですか?
差し伸べたいんですが、やってはいけないなって思います。
――どうしてですか?
私にその責任がないからでしょうか。私が出る所じゃないなと思ってあまり出過ぎないようにしています。男役とかトップとしての責任感だったら、それはすごく感じますが、今は必要ないと思っています。出しゃばったらいけないなと。もちろん聞かれたらアドバイスはします。
■貴族らしく見えるような立ち居振る舞いなどについてはアドバイスしました
――前回、何か聞かれたことはありますか?
あまりいろいろ聞かれたりはしなかったのですが、貴族らしく見えるような立ち居振る舞いなどについてはアドバイスしましたね。稽古中からジャケットを着るとか。稽古場では見て学ばなければいけないこともありますよね。こういう作品は様式美がありますから、学ぶことも多いと思います。
――この半年くらいの間に、植原(卓也)さんや、相葉(裕樹)さんの取材をした時に、『スカーレット・ピンパーネル』の話を伺ったんですが、「すごく勉強になった」とおっしゃっていました。恐らく公演全部を通して、学ばれたんじゃないかなと思います。
この作品に出演することで、今まで知らなかったことを学ぶ機会は多かったと思います。稽古や本番を通して経験を積み重ねて成長していったんだろうなと思います。
■(柚希さんは)「美しくないとダメ」な世界にいましたから、細かいところに目がいってしまう
――植原さんは、柚希(礼音)さんにリップの色や蝶タイの位置を注意されたと言ってました(笑)。
(笑)。
――柚希さんと『スカーレット・ピンパーネル』について何かお話しましたか?
楽しかったと言ってくれましたね。やはり男役をやっていたから、男目線はとても厳しいんです。特に「美しくないとダメ」っていう世界にいましたから、細かいところに目がいってしまうんですね。「あの衣装の着こなしは」という所は、やはり厳しい。
――それぞれのキャリアで培ってきた所を伝えられたら、日本のミュージカルはすごい融合が生まれそうですね。
本当に色々な世界がありますからね。その作品の色に染まるのが我々の仕事だと思っています。
■演出家も石丸(さち子)さんになり、キャラクターの深い所を演じられると思います
――最後に、再演に向けてのお客様へのメッセージや、観て欲しいところなどお聞かせください。
初演に出来なかったことを再演ではやりたいと思っていますが、それが何かというのはやってみないとまだ解らないなと思っています。キャストも変わりますし、演出家も石丸(さち子)さんに変わることで、見え方が変わって来るんじゃないかと思います。鮮やかな色が出る部分、違った色を放つ所など、そういう所のバランスがきっと変わってくると思うので、同じ作品ですが違った作品を観ているような感覚になったらいいなと思います。本当に新鮮に観てもらいたいです。我々3人は一番ストーリーの要の所をきちんと演じなければいけないですし、前にやっているからこその深みは、今回きっと出ると思います。演出家の石丸さんが演出することによって、より人間の、キャラクターのもっと深い所を演じられたり、考えたり出来ると思います。
――演出の石丸さんはとても熱い方ですね。
熱いですね。初演の時は、ガブリエルも作ることに一生懸命で、キャラクターの深みまで手が届かない感じでした。今回はゼロから始まる人たちもいますが、それを我々が引っ張るように、カンパニー自体を引っ張りあげるようにしなければいけないなと思っています。それは大人の我々がすることだなと思っています。これだけ期間を空けずに上演する再演なので、やはり期待がかなり大きいと思います。
――その間に宝塚版を上演しているので、両方を見ている観客には1年間ずっとやっているような感覚に近いですよね。
そういう所でも新鮮さを大事にしないと、観ていても面白くないと思います。プレッシャーに負けずに、でも期待には応えたいと思います。よりいいものを再演では作らないといけないと思いますので、その辺は心して取り組みたいと思います。
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