YouTubeで学ぶ英語:(9)カナダの首相、ピンクのシャツで「いじめ反対」意思表示

「いじめ反対」のピンク色のシャツを着て「ハッピーピンクシャツデー!」と語り掛けるカナダの若き首相、ジャステイン・トゥルードーさん=ジャステイン・トゥルードーさんのfacebookページより

カナダの若き首相、ジャステイン・トゥルードーさん(Justin Trudeau )がまたやってくれました。皆さんは『ピンクシャツデー』をご存じでしょうか? カナダでは2月の最終水曜日をピンクシャツデーとして、文字通りピンク色のシャツを着たり、何かピンク色のものを身に着けて学校や会社に行き、「いじめ反対」の意思表示としているそうです。

この動画のジャステインさんも、ピンク色のTシャツを着て、「ハッピーピンクシャツデー!」と語り掛けています。動画は、カナダの公用語である英語とフランス語が交互に話されています。内容は同じ。ジャステインさんはバイリンガルなのです。

(今回掲載した動画はYouTubeではなく、ジャステイン・トゥルードーさんのFacebookのページ ⇒https://www.facebook.com/JustinPJTrudeau/ から共有したものです。以下の画面をクリックすると動画が再生されます)

ジャスティンさんによると、数年前にカナダのノバスコシャ州のハイスクールで、ピンク色のシャツを着て学校へ行った男の子がいじめられたという事件があった次の日、たくさんの生徒たちがピンク色の服を来て登校、「いじめはダメだ」、「もうこんなことはうんざりだ」という気持ちを表したことが始まりだそうです。

ジャスティンさんの言葉の中に、あることわざが紹介され、「それは本当じゃないよね」と語り掛けるところを聞いて下さい。41秒から47秒の部分です。

” ‘Sticks and (         ) may break my bones but (            ) will never hurt me’ – is simply not true –”

聞き取れましたか? ことわざの意味は、「棒や石で打たれれば骨が折れるかもしれないけれど、言葉で私を傷つけることは出来ない」という意味です。 but words will never hurt me と表現することも多いですが、ジャスティンさんはwords の代わりになんと言っているでしょう。

ジャスティンさんはこう続けます。「言葉によって、人は本当に痛みを感じるよね」「いじめは心と体に傷を残してしまう」「君はひとりじゃない。支えてくれる人がいるよ。君は愛されているんだよ」

今回、彼が身に着けているTシャツの言葉が入った部分は聞き取れるでしょうか?(     )の中に単語をいれてください。1分15秒から最後までの部分です。

“We remember that our differences are a (     ) of strength, not weakness, and that kindess is one size (     ) all. It takes all of us, speaking in one voice, to stand up to bullying together.”

“So let’s (    ) our differences and be open with one another. It’s about respect. it’s about (     ) Canadian. Thank you. Merci.”

ジャステイン・トゥルードー首相のTシャツに書かれている言葉は、「優しさはフリーサイズ。誰にでもぴったり合うんだ」という意味です。フリーサイズは和製英語なので、OSFAと省略されるこちらの表現をおぼえましょう。 one-size-fits-all :フリーサイズ

いじめに反対するピンクシャツデーに協力し、bullying にはみんなで団結して声をあげようと呼びかけるジャスティンさんは、シリア難民を2万5千人受け入れました。「ありのままのあなたで、すでに立派なカナダ人です」と表明している政治家として、この動画でもこう続けています。

「違うことを喜び、抱きしめよう。多様性を認めることは尊厳を認め合うこと。そして、それがカナダ人であることなんだよ」

<関連サイト>
ジャスティン・トゥルードーさんのfacebookのページ → https://www.facebook.com/JustinPJTrudeau/timeline

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■聞き取りの答えと解説

■スピーチの英語部分全スクリプト

■聞き取りの答えと解説

‘Sticks and stones may break my bones but names will never hurt me’ –is simply not true –

「棒や石で打たれれば骨が折れるかもしれないけれど、言葉で私を傷つけることは出来ない」
but words will never hurt me の代わりに but names will never hurt me となっています。names は、悪口、陰口という意味です。

クリスマスソングの「赤鼻のトナカイ」に

All of the other reindeer used to laugh and call him names 
という表現があります。 call someone names で、「陰口を言う」という意味です。

“We remember that our differences are a source of strength, not weakness, and that kindess is one size fits all. It takes all of us, speaking in one voice, to stand up to bullying together. ”

source of ~  ~の源である

stand up to ~  ~に立ち向かう、抵抗する

“So let’s embrace our differences and be open with one another. It’s about respect. it’s about being Canadian. Thank you. Merci.”

embrace (動) 受け入れる、尊重する

■スピーチの英語部分全スクリプト

Hi everyone, I’m Justin Trudeau. I want to wish you a happy Pink Shirt Day.

Pink Shirt Day started several years ago after a Nova Scotia high school student was bullied for wearing a pink shirt. The next day, many of his classmates showed up to school wearing pink shirts to stand up against bullying.

‘Sticks and stones may break my bones but names will never hurt me’ – is simply not true – words do hurt, and bullying can leave long-lasting emotional and physical scars. You are not alone. You are supported. You are loved.

We remember that our differences are a source of strength, not weakness, and that kindess is one size fits all. It takes all of us, speaking in one voice, to stand up to bullying together.

So let’s embrace our differences and be open with one another. It’s about respect – it’s about being Canadian.Thank you. Merci.

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