「カイちゃんのミッシー役、実現するなんて!」、『コレット』明日海りお・七海ひろき(上) | アイデアニュース

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「カイちゃんのミッシー役、実現するなんて!」、『コレット』明日海りお・七海ひろき(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2025年8月8日

ミュージカル『コレット』が、2025年8月6日(水)に開幕しました。8月17日(日)まで東京・日本青年館ホールで、8月21日(木)から8月24日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されます。フランスの文学界で最も高名な女性作家の一人、シドニー=ガブリエル・コレット。男性優位の時代に、常識や慣習にとらわれずあらゆる分野で道を切り開いていった彼女の半生を、オリジナルミュージカルで美しくドラマティックに描きます。自著『ジジ』を舞台化する際に当時無名のオードリー・ヘプバーンを主役に抜擢し一躍スターにした立役者でもあります。コレットを演じるのは明日海りおさん、 G2さんのオリジナル脚本・作詞・演出をG2さん、音楽を荻野清子さんが担当します。

アイデアニュースでは、コレットを演じる明日海りおさんと、ミッシーを演じる七海ひろきさんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、宝塚歌劇団で同期のお二人が「同じ舞台に立つこと」「取材や撮影を一緒に行うこと」が実は初めてだというお話、同期のお二人で、コレットとミッシーを演じることについての思い、舞台に対しての思いなどについてお話ししてくださった内容を紹介します。「下」では、楽しみにされていることについて伺ったお話、お二人のテンポ感が似ていることが伝わってくるような会話や、お客さまへのメッセージを紹介します。

(写真右から)明日海りおさん、七海ひろきさん=撮影・岩村美佳
(写真右から)明日海りおさん、七海ひろきさん=撮影・岩村美佳

――今、おふたりが並んでいる奇跡を感じております。

七海:奇跡ですよね。

明日海:本当に!(七海さんの方を向いて)ありがとう。

――まず最初にお聞きしたいのは、今一緒に並んでいてどんなお気持ちでしょうか。

明日海:とても安らか……。

七海:落ち着くね……。

明日海:取材でこんなに落ち着いていることって、なかなかなくない?

七海:はっはっはっはっ(笑)。ちょっとカフェか家にいるみたいになっちゃうよね(笑)。

明日海:取材を受ける際には、この作品を代表してまずはお伝えしなければという使命感がありますし、ご一緒する俳優さんとはまだ「初めまして」ぐらいのタイミングなんですよね。今回も、稽古がまだそんなに進んでいなくて…。

七海:そうだよね。

明日海:だから、「そうなんですね! じゃあ私もちゃんとしたことを言わなければ」みたいにドキドキしながら臨んでいることが多いんです。もちろん、今も使命感はありますしドキドキしてはいますが、すごく安心感があるのは、やはりカイちゃん(七海さん)ならでは、同期ならではだなと思っています。

七海:いやぁ、良かった。私は今日会えるということで、取材を楽しみにしていて。写真も、普段ご飯を食べて「撮ろう?」ってなりますが、仕事で写真撮影を一緒にするのは、実は初めてだもんね?

――宝塚の時も、ありませんでしたか?

七海:なかったんですよ、多分。

明日海:なかったよね? だから、最初どうしたらいいかわからなかった。

七海:最初ちょっと「ん?」と思ったけど、だんだん慣れて(笑)。

明日海:並んだ時にどういう感じに見えるんだろう、自分の役割は?みたいな。

七海:アハハハハ(笑)。

明日海:あるじゃない?「シチュエーション、どんな感じだろう?」「呼吸、どのぐらいのペースで進めるんだろう……カイちゃん?」みたいな、ね(笑)。カメラマンさんによっても違いますし。だから今日の撮影はドキドキでした。

七海:私はもう嬉しくて、ウキウキしていたから。「やったやった~!」みたいな。

明日海:(囁くように)かっこよかった……。

七海:表情に、漏れていると思う。私、わりと笑顔が苦手なのですが……。

――確かに、お写真を撮らせていただく時、クールなお顔が多いかもしれませんね。

七海:そうなんですよ。カメラの前で、何も考えずに笑うのが得意ではなくて、何か想像をしながら笑うとかならまだしも、ニコッとするのは、意外に表情筋が引きつるんです。でも今日は、ニコニコした写真が全部良い表情をしていそうな気がするぐらいです。

明日海:(ぱちぱち小さく拍手しながら)やったぁ。

七海:心からの笑顔が出たんじゃないかなと思っています。

――私も、おふたりそれぞれに取材させていただく回数を重ねておりますが、おふたりがすーっと入ってきて、すーっと同じ温度のまますーっと座って始まっている感じが、ちょっと新鮮です(笑)。

明日海・七海:アハハハハ! 確かにそうですね!

ーーご共演はもちろん、今回の役柄にもテンションが上がりました。おふたりでこの役を演じるというのはいかがですか? 特に、2幕が見どころかと思います。

七海:そうですね。1幕で出会って、2幕では、どんどん一緒にいる時間が長くなるという感じですよね。

明日海:出会った時から、コレットは社交界に馴染めるタイプの人間じゃないところがあります。お嫁に行った当時は、幸せな家庭が築けると思っているし、「白馬の王子様のところへ行くんだ!」みたいな、普通の少女と同じような感覚なのですが、社交界に馴染めるようなタイプじゃなかったり、「自分」というものがあるなかで、ミッシーと出会って、そのいで立ちというか、男性の格好をしていることも含めて、不思議な魅力に惹かれるといいますか。出会いに、そういう運命的なものを、感じていたんじゃないのかなと思います。本人が、どこまで自覚があったかは、わからないですが。

七海:1幕の出会い、本当に印象的だよね。

明日海:後につながるよね。

七海:ね。ちょっと「引き」というか、お客さんに「どうなるんだろう!?このふたり」と思わせる部分があったりします。

明日海:随所に、印象的な場面がありますね。

七海:やはりコレットは、いろいろな人と出会うんですよね。田舎育ちで本が好きな子が、いろいろな人と会って、さまざまな経験をしていくんです。その中で、自分になかった感情も、出会った人たちが、いっぱい引き出してくれるわけじゃないですか。振り回されつつも。

でもミッシーは、コレットが出会った中でも、周りにいなかったタイプの人だと思います。同じ女性なのに、男性の服を着て、男性のように振る舞っているところがあるので、私としては「コレットに影響を与える」ようなキャラクター、役としていられたらいいなとは思います。

――そういうお役を七海さんがされること、そして、七海さんと一緒に作っていくことについては、いかがですか。

明日海:七海ひろきさんと一緒に芝居をすること自体が初めてなので、どうなるか、まずドキドキしています。お芝居のハートをすごく大切にされて舞台に立たれているという思いはよく知っているので、それが楽しみです。

キーラ・ナイトレイさんがコレット役で出演されている映画を観た時に、「舞台でやるんだったら、ミッシー役はカイちゃんだったら絶対に素敵なのにな」と思っていたんです。「まさか実現するなんて!」という奇跡が起きたので、私はもう、本当に大成功のようなものだと思っていて。

――配役が決まった時点で大成功だと。

明日海:はい!わかりやすい特徴のある役ですが、カイちゃんは、そこを何倍にも膨らませて、きっと深みを表現されると思うので。

七海:ドキドキドキ……がんばる!

明日海:ふたりの関係性を批判されるというか、面白いように囃し立てられたりする場面もありますが、ふたりの関係性の、ふたりにしかわからないみたいなところを、表現できたら嬉しいです。


<取材協力>
■明日海りおさん
ヘアメイク:山下景子
スタイリスト:大沼こずえ

ピンクドレス(MSGM/アオイ)
パンプス(セルジオロッシ/セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)
イヤカフ・リング  共に(1DKジュエリーワークス/ドレスアンレーヴ)

■七海ひろきさん
スタイリスト:藤長 祥平
ヘアメイク:ハラタ タケヒコ(ARTSY LIFE)

ジャケット・パンツ(共にラッド ミュージシャン)
イヤーカフ¥9,350(four seven nine)
その他スタイリスト私物

※アイデアニュース有料会員限定部分には、舞台に対しての思いについてお話ししてくださった内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。インタビュー「下」では、楽しみにされていることについて伺ったお話、お二人のテンポ感が似ていることが伝わってくるような会話や、お客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■七海:女性も男性役も、役者としてその人物の生き方や感じ方を軸に考える

■七海:宝塚時代も、突き詰めると「ひとりの人間として」の思いに至ることが多かった

■明日海:新しいカンパニーに属するたびに、いろいろな考え方、取り組み方の人に出会う

■明日海:ようやく最近「男役」を意識しなくなった。そのまま自然でいるのがいいのかなと

<ミュージカル『コレット』>
【東京公演】2025年8月6日(水)~8月17日(日) 日本青年館ホール
【大阪公演】2025年8月21日(木)~8月24日(日) 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
https://musical-collet.com

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(写真右から)明日海りおさん、七海ひろきさん=撮影・岩村美佳
(写真右から)明日海りおさん、七海ひろきさん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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