『Gift of Classics & Musicals〜 Eternal Music 〜』が2025年11月9日(日)に、東京・ヒューリックホールで上演されます。上原理生さん、小野田龍之介さん、木内健人さん、水 夏希さん、LENさんが出演されます。
小野田さんと木内さんのインタビュー後編です。「下」の前半では、『レ・ミゼラブル』のアンジョルラスを共に演じられた経験を経て、ジャベールとアンジョルラスとして共演した際のお話、お二人の出会いについてのお話などを紹介します。後半では、今回のコンサートで取り上げる候補作として取材時点で名前が挙がっている『モーツァルト!』『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』4作品についてのお話と、お客さまへのメッセージを紹介します。

――コンサートとおふたりの共通点などのお話を伺いたいと思います。前回の『レ・ミゼラブル』では一緒にアンジョルラス役を演じられていましたし、直近では、ジャベールとアンジョルラスでようやく共演されましたよね。
小野田・木内:そうですね。
木内:一応、『タイタニック』で共演しています。でも、同じシーンにはほぼ出てなかったですね。
小野田:そして、『レ・ミゼラブル』ですね。
――おふたりの初めましてはいつですか?
小野田:『タイタニック』じゃないんだっけ?
木内:作品としては『タイタニック』だけど、その前に謝(珠栄)先生の食事会に(上口)耕平さんについて行ったら龍ちゃんがいた、それが初めましてでした。その時、僕は謝先生にお会いするのも初めてでした。
小野田:そうだったんだ。
――それまでも、ご覧になるなどで、お互いに知ってはいましたか?
木内:もちろん僕は知っていましたよ。でも、龍ちゃんは知らなかったよね。
小野田:僕も知っていましたよ、もちろん。
木内:龍ちゃんが海外で賞を獲ったじゃないですか。(注:小野田さんは2011年に「シルヴェスター・リーヴァイ国際ミュージカル歌唱コンサート・コンクール」でリーヴァイ特別賞を受賞)
小野田:ハンガリーね。
木内:その時に僕の養成所(東宝ミュージカルアカデミー)の同期、平田愛咲ちゃんが一緒だったんです。
小野田:同期なんだ。
木内:「平田愛咲、頑張れ~」と応援していた時に、『モーツァルト!』だったかな、龍ちゃんを観て「歌うま!」って初めて認識しました。
小野田:まだ10代でしたね。ハンガリーに行ったのが19歳の時で、間もなく20歳になる、最後の大イベントみたいな感じでした。
――そこからで、食事会で会って、『タイタニック』で一緒になって、とはいえ一緒のシーンもなく、『レ・ミゼラブル』のアンジョルラスで再会ですね。
木内:僕は先輩に教えを乞うていました。
小野田:僕はその前の上演時から出ていて、木内さんが入ってきたのがちょうどコロナ禍で、稽古のやり方もそれまでとは全然違ったんです。あまり一日の稽古に時間をかけたくないから、なるべくみんなが密集している時間を避けなきゃいけないというのがあって、基本経験者はあまり稽古がなく、2グループに完全に分かれてしまっていました。「稽古に呼ばれる日、呼ばれない日」みたいな。途中、ミックスすることはありましたが、最初は僕と相葉(裕樹)くんとふたりで稽古して、何となく思い出して、その後に新しいキャストだけの稽古をしている状況だったので、稽古中もまったく会わなかったですね。
そんな中である時、新しいキャストも一通り出来上がって、チームが1回ミックスした時に、多分初めて会ったんじゃないかな。そこで、聞いてくれることがあればと、(演出家が)こう言っていたなとか伝えたり。
木内:そこから質問攻めでしたね。
小野田:同じ役だから、公演が始まったら全く会わないですから。稽古中も、普段会うよりも会わなかったんです。
――去年の12月からは、小野田さんがジャベールに変わったので、初めてプリンシパル同士で共演になったじゃないですか。一緒にやってみて、お互いの印象はいかがでしたか? 最初の認識からは、もう15年くらい経っていることになりますよね。
小野田:僕自身は、木内さんがどうとかじゃなくて、ついこの間まで自分がやっていた役の人としゃべっているという、ちょっとした奇妙さがありました。特に、他のアンジョルラスには別に思わなかったことが、一緒にアンジョルラスをやった人だからこそ余計に思う。その風貌を知っているから余計に、「なんで俺はこの人と一緒に舞台にいるんだろう」みたいな。
木内:舞台稽古でよく言ってました。「奇妙だ、違和感がある」って。
小野田:奇妙だ、何だこれは、みたいなのはありましたね(笑)。
木内:僕は龍ちゃんが抱くような違和感はなかったんですが、二幕頭でジャベールが「昔も俺は戦った」というのに、ゾワッとしました(笑)。「そうだよね」と。それを毎回龍ちゃんと、特に一緒にやるのは地方が多かったんだよね。結構ゾワッとする回が多くて。いつも笑っちゃいそうになるんですよ。
――確かに、あのセリフは面白かったですね。
木内:そうなんです。みんな思っていたと思う。それはたぶん、理生くんのジャベールでも思ったんでしょうし。理生くんのアンジョルラスの時は、僕はまだアンジョルラスをやっていなかったから、龍ちゃんのアンジョルラスを知っているからこそ、突っ込みたくなると思いましたね。
――今回は一緒に歌うかもしれないですよね。曲もまだ決まっていないということですが、お互いに楽しみにしていることをそれぞれ教えていただけますか?
木内:僕は龍ちゃんと一緒に歌えたら嬉しいなと思います。こういう機会がないと、特に男性とデュエットすることがあんまりないじゃないですか。もちろん3人でも。
小野田:実際にどういう曲を歌うかはまだ分かりませんが、今ラインナップされている候補として4作品『モーツァルト!』『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』があがっていますが、この作品すべてに、わりと縁がありまして。本作に出演したこともあれば、出演こそしていませんが、さっきお話にちょっと出たハンガリーに行って向こうのチームと一緒に歌ったり、(シルヴェスター・)リーヴァイと一緒にやったりもしていたので。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、今回のコンサートで取り上げる候補作として取材時点で名前が挙がっている『モーツァルト!』『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』4作品についてのお話やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■小野田:レミゼ派? 木内:派? 小野田:たまに出るんですよ。レミゼ派かサイゴン派か
■小野田:あと、『モーツァルト!』派か『エリザベート』派か。飲みに行って話すと盛り上がる
■木内:『エリザベート』と、ちょっと『レ・ミゼラブル』 小野田:僕はどちらかというと…
■小野田:5人の個性や色気をストレートに届けられるコンサート 木内:みなさんの歌が楽しみ
<Gift of Classics & Musicals 〜 Eternal Music 〜>
【東京公演】2025年11月9日(日) ヒューリックホール東京
公式サイト
http://www.jpma-jazz.or.jp/concert/2511/251109_1.html
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お二人の出会いから現在に至るまでの関係性や仲の良さを感じ取ることができました!演目の派閥?について選ばれた理由ももう少し知りたいな!と思いました。11月のコンサートでお二人が声を合わせることができるのか!?期待しかありません。とても楽しみです!