「ドラマのお父さんを観察したり」、舞台 KOKAMI@network vol.21『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』小関裕太(下) | アイデアニュース

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「ドラマのお父さんを観察したり」、舞台 KOKAMI@network vol.21『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』小関裕太(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2025年8月30日

鴻上尚史さんの作・演出による新作舞台 KOKAMI@network vol.21『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』が、2025年8月31日(日)から9月21日(日)まで紀伊國屋ホールで、9月27日(土)と28日(日)にサンケイホールブリーゼで上演されます。本作で宮瀬陽一と与吉を演じる小関裕太さんのインタビュー後編です。「下」の無料部分では、稽古場の雰囲気、共演者との役作りのお話、『鶴女房』についてのお話など、合同取材の後半の内容を紹介します。有料部分では、宮瀬を演じるにあたって、「お父さん目線」で日々考えているということなどについてのお話と、お客様へのメッセージを紹介します。

小関裕太さん=撮影・NORI
小関裕太さん=撮影・NORI

(合同取材:後編)

――稽古場のご様子を伺いたいのですが、稽古前に皆さんでボール遊びをすると伺いました。そこから稽古が始まるというのは、仲が良さそうで楽しそうだなと想像します。

鴻上さんの稽古場のやり方だそうで、実際みんな体も心も温まりますし、初めましての方が多い中で、仲もどんどん深まっていきます。運動の中でキャラクターが出ていくなというのを感じています。声をより出す人、サポートする人、ちょっと一歩引く人という、補い合いみたいなキャラクター性が結構早く見えたので、面白いなと思いました。

――その中で、小関さんはどのような役割ですか?

客観的に見ていないので分かりませんが、僕はどちらかというと数を数えています。「1、2」と声を出す人が僕だけで、他の人はたまに言ってくれます。僕は声を出す係で、安西慎太郎くんは割と積極的にサポートに回る安定感のあるタイプで、そんな感じが自然に出来ているように思います。

――すると、太田基裕さんと臼田あさ美さんはどんなタイプでしょうか。

もっくん(太田さん)は、運動神経がいいことと、安定感のある方だなと。臼田さんはすごくからっとしていて明るい方なので、しっかりしていながらムードメーカーであり、女性が少ないカンパニーの中でも、みんなの癒し的存在だなと感じます。

――その皆さんとお芝居を作っている中で、皆さんとのお芝居はいかがですか?

まさにそんな感じです(笑)。遊びの中のキャラクター性が稽古場の雰囲気にも出ています。

――それぞれの役の印象はいかがですか?

臼田さんはすごく心で動く方なので、舞台の数が少ないとご自身はおっしゃっていたのですが、そんなことは関係ないような、本当に心が客席側からも見えてくるようです。ご一緒していても、人間の姿になった鶴のおつうだったり宮瀬の妻の小都だったり、臼田さんを通して心に影響されるので、すごくいい意味で役者さんとしてありのままの方だなと思います。

もっくんとは、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で1年前にもご一緒させてもらっていて、対峙する仲で、刺し合うシーンもありましたし、喧嘩するシーンが主でしたので、信頼関係をその時に培った感覚があります。今回もそんな間柄なのですが、すごくしっかりされていて、芯があって。稽古には途中から参加されたんですが、それを感じさせないような強さや、誠実さをすごく感じます。

安西慎太郎くんは今回初めてご一緒するのですが、とにかく用意が周到というか、本当に丁寧で、早くて、このカンパニーの誰よりも早くこの作品を準備していたんじゃないかなと思うような、もっくんとはまた違う色の誠実さをすごく感じました。熱量も強いし、でも控えめですし、柔か剛かで言うと柔。柔軟ですし、支えるし、出も強いし、みたいな方で、すごく信頼できる方で、安心するなと思います。

――お稽古に入られて10日くらいということですが、稽古に入られる前に想像されていた鴻上さんの世界と、実際に稽古を経験されて、「こういう感じなんだ」というような新しい発見などはあったりしましたか?

去年『朝日のような夕日をつれて 2024』を拝見しました。鴻上さんがたくさん生み出している作品の中でも代表作だと思っているのですが、拝見した時には熱量とテンポの速さを感じました。そして、今、内側から覗くことで、ただテンポが速いだけ、熱量が大きいだけではないんだなというのを感じながら、やっています。それを受け取った上で、僕やこのカンパニーが作り出した『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』を観ていただいて、届いたらいいなという願望なので、あえて具体的な言葉にはしないのですが、その裏側を見た感じがして、改めてお客さんとしてだけでなく、出演者として、鴻上さんとご一緒できてすごくよかったなということを、すでに今感じています。

――今回、対照的な夫婦関係を作られるに当たって、臼田さんと何かお話をされたりとかはしましたか?

「ここはやりやすいね」、「これはやりにくいね」と話しながら進んでいきますが、脚本が本当に面白いですし、伝えたいことがはっきりとありますので、その上で、お互いにそれを感じ取って、できるだけそのキャラクターとして生き生きと生きるかというのが作品のゴールにつながりそうだと感じ合っているのでは、という肌感です。

――『鶴女房』に、以前はどのような印象を持っていましたか? 今作に取り組んで、印象が変わったことはありますか?

どの作品でも、そのキャラクターの内側から見ると印象が変わるのは、よくあることなのですが、この作品に関しては、「なんだこの旦那は」とか、「好奇心で覗いてしまって馬鹿野郎だな」と思っていました。割と気楽な気持ちで、幼少期に絵本から入っているので、ずっとその印象が強かったんです。今回改めて読み返したり、台本を拝見したりして、印象が変わっていきました。

一番最初はすごく引いた目線で、「こんなことをしてはだめだよな」という印象だけで受け取っていましたが、中に入ってみると、「こういうことって起こり得るよな」とか、ちょっとしたうっかりってあるよなと。

この作品をはじめて見た幼稚園とか小学校低学年の時から比べると、もう約25年経っていて、その間の経験の中で、うっかり、好奇心、我慢、人がどう思うかなど、自分主体で考えたり、いろいろ経験することで、「しょうがなかったのかもしれないな」と寄り添う気持ちも生まれました。

「それでも帰ってきてほしい」という思いがようやく届いて、鶴が戻ってきてくれて、実際鶴はどんなことを考えていたのかということにも踏み込んで考えるようにもなりました。そうして、もう1回改めて関係性を構築していこうとなった中で、ふたりの間柄だけだけではなく、ふたりを見ている周りの見え方なども、深く関わっていくのかなということを、新しい目線として感じました。

<取材協力>
ヘアメイク:堀川知佳
スタイリスト:吉本知嗣

※アイデアニュース有料会員限定部分には、宮瀬を演じるにあたって、「お父さん目線」で日々考えているということについてのお話やお客様へのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■息子の運動会に行っても、息子を見ながら小説の題材を見ている…それが宮瀬なのかなと

■宮瀬は意外と「初めての子育て」の感覚なのかも。そう考えると、肩の荷がちょっと下りた

■たまたま観たドラマのお父さんを観察して、お父さん目線で考えてみたりもする

■去る者のはかなさと残された側の思い。命をテーマに、その対照と相互関係が複雑なバランスで描かれる

<舞台『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』>
【東京公演】2025年8月31日(日)〜9月21日(日) 紀伊國屋ホール
【大阪公演】9月27日(土)〜9月28日(日) サンケイホールブリーゼ
公式サイト
https://www.thirdstage.com/knet/sayonarasong/

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小関裕太さん=撮影・NORI
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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. K より:

    共演者の方の魅力やお稽古の様子など知れて、観劇できる日がとても待ち遠しく、そして早くお会いしたい気持ちになりました。
    父親の宮瀬陽一の役作りを教えていただき観劇するときに注目したいです。この作品のテーマ「生きのびること」しっかり受け取りたいです。

  2. Y より:

    宮瀬さんは父親である前に小説家なんですね。以前からプライドが高いと話されていたので、どんな役づくりをされているのか知ることができて嬉しいです。紀伊國屋ホールとサンケイホールブリーゼの空間の違いも楽しみながら観劇させていただきます。

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