有澤樟太郎さんがデビュー10周年を迎えた記念コンサート『10th Anniversary Concert 〜ARIPA!! 2025〜』が、2025年10月18日(土)に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeで開催されました。このコンサートは、10月24日(金)から26日(日)まで東京・ニッショーホールで上演されます。各回にご出演のゲストは、東啓介さん(18日)、牧島輝さん(24日)、阪本奨悟さん(25日13:30)、三浦宏規さん(25日17:30)、松下優也さん(26日13:30)です(26日17:30回はゲストなし)。
有澤さんのインタビュー後編です。「下」の前半では、ゲストの阪本さん、三浦さん、松下さんについてのお話を伺いました。後半では、人が好きだというお話やミュージカルへの思いと、お客さまへのメッセージを紹介します。

(※コンサート初日前に取材しました)
――阪本奨悟さんについてお願いします。
奨悟くんは同郷なんですよ。この仕事をやる前から一方的に知っていたんです。「阪本くんという人が結構舞台とか出ているらしいよ」と。なかなかそういう活動をしている人がいなかったんです。奨悟くんをを一方的に知っていて、そうしたら舞台で相棒役で一緒になって、「え~っ!? こんなことがあるんだ!」と、まさに運命的な出会いだなと思いました。
奨悟くんは2歳くらい年上なんですが、すごく大人だなと思う時と、すごく子供だなと思う時と、両極端な性格を持っていて、とても人間らしくて好きなんです。疲れた時は疲れた顔を、楽しい時は楽しい顔をしますし、本当に分かりやすいところが好きなので、奨悟くんは今回絶対に来てほしかった人です。ずっとペアでやっていた役なので、欠かせないなと思って。
奨悟くんは印象的なエピソードが多すぎて、むしろ話せないことが多いというか、「なんでそんなことが起きてしまうんですか!?」みたいなことが結構いっぱいあって(笑)。よくサシでご飯を食べに行ったりするんですが、一番思い出に残っているのは、東京公演で『刀剣乱舞』東京公演の時に、ふたりでカラオケに行っていて、楽しくなっちゃって、ふたりして終電を逃してしまったんです。
翌日の公演が昼公演だったので、ふたりでホテルを取って、なぜかふたりでひとつのベッドで寝て、そのまま劇場に向かったということがありました。青春というか、ちょっとやっちゃったというか(笑)。奨悟くんだからできたことですし、そこでより関係性も深まりましたし、すごく密な時間を過ごしたなと思いました。すごく楽しかったです。
――三浦宏規さんはいかがでしょうか。
宏規は、彼が18歳の時から知っています。3歳くらい違っていて、僕の弟と同い年なんです。弟って何もできないイメージがあったので、彼にも、すごく年下のイメージがありました。でも宏規と出会った時に、「こんなすごい18歳がいるの!? こんなすごい年下っているんだ!」って思いました。華があって、踊ったらすごいし、とにかくキラッキラッしていて、でも中身がすごい赤ちゃんみたいな、こんなギャップあるヤツいるんだ、みたいな。いい具合に生意気だし、僕も宏規の虜になっちゃってるなと。
そこから何度か共演して、また『グリース』で出会った時に、すごく密な関係性で一緒にやったんですが、「大人になっちゃってるな!」と感じたんです。宏規は23、4歳くらいで、すごく色気も出て、中身までしっかりし始めていて。元々すごくませてたヤツだけど、それがだんだん年齢に見合ってきて、どんどん魅力的になっています。
この前もふたりで、一緒にアウトレットに行ったんですが、めちゃくちゃ楽しかったです。僕はアウトレットで掘り出し物のTシャツとかを探したいんですよ。そういうのが1枚見つかればいいなと思っているんですが、宏規は一張羅のジャケットとかを買いに行っていて。
――本気で買いに行くんですね!
本気で見つけに行くんです。でもそれって正しいというか。結構高いブランドのジャケットとかが、破格ぐらいの値段になっているわけじゃないですか。年齢を重ねると、ジャケットを着る機会が増えますから。ジャケットだけで1時間くらい試着して、「いいね! いいね!」って言い合って。「こういうジャケットって、普段絶対着ないけど、絶対使う機会はどこかで来るよな。その着るタイミングが来た時に、嬉しいよな」という話をしながら、夕方も過ぎていたので人も少なくて、ほぼ貸切みたいな状態でした(笑)。その時間がすごく楽しくて。一番男でいられるというか、やっぱり男の子だなと思えるのは、宏規と一緒にいる時かなと思います。地元が関西というのもあって気持ちいいです。
――その光景が目に浮かびますね。
「こんな香水つけるの、宏規!? この香水すごくない!?」「いや、これでしょ」とか話していました。まさに、『グリース』で演じていた、ダニーとケニッキーの感じで、宏規はまさにダニーだなと思いながら、プライベートで一緒にいます。
――松下優也さんはいかがでしょうか。
優也さんはこの中で言うと一番先輩枠で、公私ともにすごく尊敬しています。優也さんも同郷で、ダブルキャストで共演させていただいた『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では、最後に地元の兵庫・西宮で公演をしたんですが、それも印象に残っています。出会いはジョジョですが、憧れの地元の先輩という感じがするんです。かっこよくて、すごく刺激をくれます。ファッションも聴いている音楽もかっこいいし、お酒とか飲みに行ったりご飯を食べに行ったりして、「そういう話を聞かせてくれるんだ」みたいに、僕にとっていつも充実した時間をくれるので、最高の先輩です。
今回ダメ元で、「10周年コンサートを開催するので出ていただけませんか」と打診したところ、快くOKしてくれて、一番早くに「この曲を樟太郎と一緒に歌う」と、曲も送ってきてくれて、すでに決めてくださっていたんです。
優也さんのそういうところがすごく素敵だなと思います。『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』と『キンキーブーツ』という、自分にとっては本当に人生にとっても大きな2作品を、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では同じ役、『キンキーブーツ』でペアの役、「これ以上何をやるねん!」というくらい濃い2作品を過ごしたので、大きな刺激をくれた人ですし、ちょっとおこがましいですが、勝手にバディだと思っているんです。「年の違ういい相方」みたいな。そんな優也さんが出てくれるのは、すごく嬉しいですね。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、人が好きだというお話やミュージカルへの思い、お客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■人が好きだけど、やっぱり好きな人たちと一緒にいたい。決め打ちでお願いした『ARIPA!!』ゲスト
■お客さまの解釈も広がっていくのがミュージカル。お客さまも含めて成り立っている総合芸術だなと
■自分がすごくいいと思ったものを、人に共有したいタイプ。ミュージカルや演劇、家電や映画も…
■お客さまがご覧になりたいものもたくさんあると思う。それに応えられたらいいなという気持ちも
<『10th Anniversary Concert 〜ARIPA!! 2025〜』>
【兵庫公演】2025年10月18日(土) AiiA 2.5 Theater Kobe(公演終了)
【東京公演】2025年10月24日(金)〜10月26日(日) ニッショーホール
公式サイト
https://www.ken-on.co.jp/aripa2025/
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有澤樟太郎くんの10周年記事をありがとうございます、懐かしい話からはじめての話までしっかり深く伝わりました。2016年からずっと応援しているので、当時まだ20歳だった有澤くんが30歳になったというのもとても感慨深いです。