「殺陣は、駆け引きから生まれる芝居」、舞台『忠臣蔵』立石俊樹(上) | アイデアニュース

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「殺陣は、駆け引きから生まれる芝居」、舞台『忠臣蔵』立石俊樹(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2025年12月26日

​​舞台『忠臣蔵』が、2025年12月12日(金)に開幕しました。12月28日(日)まで明治座で、2026年1月3日(土)から6日(火)まで御園座で、2026年1月10日(土)に高知県立県民文化ホールで、1月17日(土)に富山県民会館で、1月24日(土)から27日(火)まで梅田芸術劇場メインホールで、1月31日(土)に長岡市立劇場で、上演されます。

<公式HPより>

上川隆也さん主演、豪華キャストで描く令和版『忠臣蔵』です。赤穂浪士たちが繰り広げる義と葛藤と信念の物語。吉良邸襲撃、仇討ち本懐、時代劇の決定版!なぜ刃傷は起きたのか、なぜ仇討ちは実現出来たのか、大石内蔵助の描いた作戦とは何なのか、吉良上野介はどんな人物なのか…。討入りの真実に迫り、謎を解き明かす新たな歴史ドラマです。演出は堤幸彦さん、脚本は鈴木哲也さんです。

元禄時代に実際に起こった仇討ちを題材に歌舞伎で取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作です。「年末と言えば『忠臣蔵』」と言われるほど、永らく師走の風物詩にもなっています。今回も実際の討入りの時期に合わせて、東京では12月(14日)に上演するという意義のある企画です。平穏な日々からお家取り潰し、情報戦や攻防・調略、苦難を乗り越えて、最後の仇討ち本懐に至るまで、様々なドラマと人間模様が描かれます。迫力の大立ち回り、義と信念が貫く、感動のアクション活劇が誕生します。

アイデアニュースでは、浅野内匠頭と小林平八郎の二役を演じる立石俊樹さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、作品のこと、殺陣の面白さ、役のこと、楽しみにされていることなどについて伺った内容を紹介します。「下」では、『ブルーエゴイスト』について、芝居が好きだというお話、ご自身の変化のきっかけとなった『VIOLET』での藤田俊太郎さんとの会話や、これまでにお世話になってきた演出家の皆さまからいただいた言葉がずっとご自身の中にあるというお話などを紹介します。

立石俊樹さん=撮影・岩村美佳
立石俊樹さん=撮影・岩村美佳

(※9月にインタビューしました)

ーー錚々たる皆さんとの共演で、製作発表では上川隆也さん、高橋克巳さん、藤原紀香さんたちと前列で並んでいらっしゃいましたね。

子どもの頃からよくテレビで拝見していた大先輩の俳優さんです。この業界に入る前からずっと見てきた方々とご一緒できることが、とても楽しみですし、厚みや深みのあるお芝居を間近で勉強させていただける機会として、とても楽しみな気持ちでいっぱいです。

ーーずっとほぼ、ミュージカルにご出演されてきましたよね。

はい、そうですね。

ーー『忠臣蔵』という重厚なお芝居へのご出演のお話が来たときはいかがでしたか?

タイトルを聞いて、ずっと耳にしてきた『忠臣蔵』なんだと。堤さんが演出されるシリーズの作品が毎年公演されているのは知っていたので、ストレートで殺陣のしっかりある作品が楽しみだなと思いました。日本の文化をしっかり色濃く映し出された作品になるのではと感じながら、これまで経験のない現場に行くことで、新しいエッセンスをたくさん得られそうだなと、いろいろな期待が膨らみました。

ーー『忠臣蔵』の物語の内容には、今回の台本で出会いましたか?

出演が決まってから、歌舞伎座に『忠臣蔵』を観に行きました。とても楽しかったです。僕がいつも出演しているミュージカルとは、作り方、演出、演じ方、声の出し方、セリフの吐き方まで全てが違っていて、長い歴史を持つ歌舞伎というものをすごく感じられたので、また新しい引き出しができそうだと思いました。

家に帰ってから歌舞伎っぽく喋ってみたりしたくらい、好きになりました。今回の『忠臣蔵』では、しっかりストレートに創ると制作発表で堤さんがおっしゃっていたので、歌舞伎で感じた表現の部分も活かせそうだなと思いましたし、そうした要素がこの作品のためになる気がしています。

あとは、二役を演じることですね。しかも、赤穂藩のお殿様である浅野内匠頭と、吉良家の家臣の小林平八郎は、立場も、身分も、性格も、全く違う役です。非常に重要なキーパーソンだと思っています。

ーー浅野内匠頭だけでしたら立ち回りがほとんどないところを、小林平八郎は吉良家側で、むしろ前に出て戦う役ですよね。

すごく強い武士で、しかも二刀流。これまでもいろいろな作品の中で、剣を使うことは多くて、殺陣が結構好きなんですが、二刀流は初めてです。すごく楽しみにしていることの一つでもあります。

ーーこれまでの作品では、どのような殺陣をされてきまましたか?

殺陣はこれまでいろいろとやっていて、素手でしたら『黒執事』でもやってますし、ちょっとしたナイフを持つパターンもありました。2.5次元作品『A3!』の中の劇中劇では日本刀を扱ったり、あとはフェンシングみたいなものも。『太平洋序曲』では日本刀で、基礎から作法も着物の着方も学びました。この芸能のお仕事が始まってからの10年間の間で、いろいろな種類の殺陣に取り組ませていただき、すごく好きになったんです。

ーー殺陣は、どんなところが面白いですか?

どこまで行ってもお芝居なので、理由がしっかりあるというか。

ーー一手一手に意味があると伺ったりします。

本当に駆け引きなんです。ダンスにも意味がありますし、気持ちから生まれるものですが、殺陣は相手との駆け引きの中、お芝居で、目線一つ、殺気一つ、気迫一つで動いていくものです。動きは決められているけれど、毎日やっぱり感情やスピードなど、ちょっとしたものが変わってくるので、相手を見ながら、お互いの呼吸を感じながらやるものです。そういった意味でやっぱりすごく大好きです。

ーー『忠臣蔵』では、特に最後の戦いの場面は大一番の見どころになりますね。

歌舞伎でも、小林平八郎という役が象徴的に最後の戦いの時に出てきて、「これだ!」って。明らかにこれが平八郎だというのは、鮮明に焼き付いています。本作の中でも大きな見どころの一つになると思いますし、忠臣蔵といえばこの人物は欠かせない、そんな重要な役の一人でもあるので、とても楽しみですね。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、役のこと、楽しみにされていることなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。インタビュー「下」では、『ブルーエゴイスト』について、芝居が好きだというお話、ご自身の変化のきっかけとなった『VIOLET』での藤田俊太郎さんとの会話や、これまでにお世話になってきた演出家の皆さまからいただいた言葉がずっとご自身の中にあるというお話などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■浅野内匠頭は、しっかりと芯があり、正義を貫こうとしている、誰もが尊敬するような人物

■ガッツリ時代劇。忠義に熱く、裏切りや信頼など、いろいろと交錯する作品になりそう

■二刀流を扱う役が来るのは、あまりないこと。たまに変わり種にいるぐらいだから楽しみ

■2025年の締めくくりに、『忠臣蔵』をお届けして皆さんと過ごせるのが嬉しい

<舞台『忠臣蔵』>
【東京公演】2025年1212日(金)~12月28日(日) 明治座
【名古屋公演】2026年13日(土)~1月6日(火) 御園座
【高知公演】2026年1月10日(土) 高知県立県民文化ホール
【富山公演】2026年1月17日(土) 富山県民会館
【大阪公演】2026年124日(土)〜1月27日(火) 梅田芸術劇場メインホール
【新潟(長岡)公演】2026年131日(土) 長岡市立劇場
公式サイト
https://chushingura-ntv.jp

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立石俊樹さん=撮影・岩村美佳
立石俊樹さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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