音楽劇『コーカサスの白墨の輪』が2026年3月12日(木)から、30日(月)まで世田谷パブリックシアターで、4月11日(土)と12日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで、4月18日(土)と19日(日)に岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場で、4月24日(金)と25日(土)に鳥栖市民文化会館 大ホール(佐賀)で、5月2日(土)に春日井市民会館(愛知)で上演されます。
<公式HPより>
『コーカサスの白墨の輪』は、ベルトルト・ブレヒトがナチスの弾圧を恐れ、アメリカでの亡命生活を送っている中で、未来への希望を込めて書かれた戯曲です。遠い昔の物語として描かれた原作を、劇作家・演出家の瀬戸山美咲さんが大胆にも未来の戦争が終わった後の物語として再構成。私たちの生活に根を下ろし始めている人工知能などの題材も織り込み、 “こども”を巡って生みの親と育ての親、どちらが真実の母親かを争う裁判を描いたこのブレヒトの傑作を、「これから」の物語として描き直します。また、本作はオリジナルの楽曲を全編にちりばめた音楽劇として上演いたします。戦争後の荒れ果てた状況の中でも、希望を抱き、未来に向かって生き抜く様を実力派豪華キャストの皆さんが演じます。主な出演は、木下晴香さん、平間壮一さん、saraさん、加藤梨里香さん、一路真輝さん、眞島秀和さんです。
【あらすじ】未来の戦争が終わった後、荒れ果てた大地に人々が戻ってくる。土地の所有をめぐって対立する人々に向けて、旅の一座の歌手(一路真輝)が、かつて起きた戦争の物語を歌い始める。復活祭の日、太守が倒されるクーデターが起きる。料理女・グルーシェ(木下晴香)は混乱のさなか、戦地へ赴く兵士シモン(平間壮一)と結婚の約束をする。シモンと別れたグルーシェは、城から逃げ出す太守夫人・ナテラ(sara)が“こども”を置き去りにするのを目撃する。グルーシェは、友人の料理女・スリカ(加藤梨里香)の制止を振り切り、“こども”を連れて逃亡する。そして、厳しい寒さの中、たどり着いた辺境の地で、グルーシェはシモンを待ちながら“こども”を育てていく決意をする。一方、呑んだくれのアズダク(眞島秀和)は、戦争の混乱の中、でたらめな経緯で裁判官に選ばれる。アズダクは賄賂を懐に入れ、イカサマまがいの判決を下していく。やがて内乱が終わり、ナテラが“こども”を連れ戻しにやってきた。ナテラとグルーシェ、どちらが“こども”の母親か。アズダクによる裁判が始まる。
アイデアニュースでは、シモン役を演じる平間壮一さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では作品や劇場への思い、共演者のみなさんのこと、平間さんにとっての「言葉」、原作を読まれた時の気持ちや、世界で起こっていることへの思いや考えていらっしゃることなどについてお話ししてくださった内容を紹介します。「下」ではシモン役についてのお話、答えのないことを考えるのがお好きだというお話、この作品に向き合いながら「人間とは」「世界の平和とは」ということをまた考えるようになったというお話や、考えることが大切だという思いなどをお話ししてくださった内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

(※稽古開始前に取材しました)
ーー出演が決まった時の思いについてお聞かせください。
実は「世田谷パブリックシアターに立ちたい、立ちたい」と言っていたんです。そんな中で、晴ちゃん(木下晴香さん)が主人公を演じる音楽劇に出演オファーをいただいていると聞いて、すぐに「やりたいです」と答えました。
ーー世田谷パブリックシアターで、木下さんが主人公で、という2点が大きかったんですね。
はい、即答しました。
ーー世田谷パブリックシアターに立ちたいと思い続けていたとおっしゃっていましたが、どのような思いがありますか?
「あそこに立てたら、もう一段階上がれるぞ」みたいな思いが強くありました。これまでにも、面白い作品が上演されている印象でしたし、出演されている方々も素敵でした。
ーー何か印象に残る作品はありましたか?
三谷幸喜さんの作品で、大泉洋さんと深津絵里さんが出演されていた『ベッジ・パードン』、『女神様が見ている』や、最近だと白井晃さん演出の『シッダールタ』も観ました。
ーー記憶に残る作品をご覧になった場所なんですね。
はい。以前、劇場の下にTSUTAYAがあったので、本や演劇が好きな人が、ついでに舞台を観に行く場所みたいなイメージがあるんです。本当に好きな人たちが観に行っているからこそ、中途半端な作品はできない場所という、ちょっとレベルが高いイメージがありました。
ーー確かに、目の肥えた方々がご覧になっている劇場だという印象がありますね。
なんだかハードルが高いんですよね。駅からポスターが並んでいるところを通って、演劇に向かうといういい流れがある劇場だなという感じです。とはいえ、みなさん、ポスターを見ても、あまり興味は湧かないだろうなと勝手に思っていたんですよ。東京の人たちはみんな忙しいですから、立ち止まって「あ、いつだろう?」となることもなく、サーっと通り過ぎていくみたいな。でも意外と立ち止まって、日程などをチェックしている方々を見かけるので、その様子を見てやる気が起きたりします。「舞台を好きな人がたくさんいるんだな、頑張ろう」と思いますね。
ーー木下さんにはどんな印象がありますか?
晴ちゃんの初舞台のロミジュリ(『ロミオ&ジュリエット』)の時から、弱そうに見えて芯があるというか、すごく強い人なんだなという印象がありました。なぜ、こんなにどしっとしているんだろうみたいな強さを感じて、一緒に作品に取り組みたいと思いました。
ーー確かに、初舞台のジュリエットで、すごい方が出てこられたなという印象がありました。
やっぱり圧倒的歌唱力があるからなのか、何か誰にも負けないものを持っているところに憧れます。
ーーご本人にも、お伝えしましたか?
言っていないかもしれないですね。
ーー直接言うと、なんか冗談みたいに聞こえたりもしますよね。
そういうところありますよね。でも本当に素敵な女優さんだなと思っています。
ーーそこにsaraさんがいらっしゃるのも楽しみです。
そうなんです。saraちゃんは可愛らしいんですよ。しっかりしているように見えて、なんか天然というか。こういうみなさんの中に自分が入れるのが、すごく嬉しいです。
ーー『イン・ザ・ハイツ』で取材させていただいたときに、平間さんが「saraちゃんは芝居において、受けの天才」とおっしゃっていました。
彼女はすごく見ているなと思って。とても細かいところまで、相手の芝居が見えているというか、「相手がこうしたから、こうしよう」みたいな反応が早いなと思いました。「いつもこうやってるから」と、癖のようになりがちなのですが、saraちゃんはそういうところを逃さないというか。きっと、パワーが有り余っているんでしょうね。走ってくるパワーも、体の中のエネルギーもすごいなと感じています。
ーー今回揃われた皆さま、拝見するのがとても楽しみです。
加藤さん、一路さん、眞島さんは初めましてですね。とても楽しみです。パルコ(PARCO劇場)の作品(音楽劇『MONDAYS』)の稽古でも感じたのですが、今までやってきたこととはまた違うというか、先輩方はそんなふうに稽古していかれるのだなとか、また新たな気づきがたくさんあって面白いです。「壮一、いいよ、そんな声出さなくて」みたいな。
ーPARCO劇場に続いて、世田谷パブリックシアターに立たれるわけですよね。
もう満足です。やめようかな。
ーーダメです!
アハハハ! だから、これからも立てるようにと言いますか、頑張らなきゃなと思っています。この二つの劇場には絶対立ちたいと言い続けていて、それが叶って嬉しいです。
ーー作品の概要を知って、何か印象に残っていることはありますか?
瀬戸山さんのコメントの、「人間は言葉があるからいろんなことが起きてしまう」というところを見て、「うわ! なんか似てるものを感じる」と。きっと話が合うだろうなと思いました。言葉って、思っていることがそのままは伝わらないというか、自分にとって言葉が一番厄介だったりしていて。それこそ先程の「憧れている、尊敬する女優さんです」という言葉も、本当に思っていたとしても、そのままは伝わらない……みたいな。
ーーそうですよね。
悪く言っていないのに悪く伝わってしまうことも、世の中にはいっぱいありますよね。言葉があるからこそ、人間は複雑になっていくのだと思います。でも、言葉がなかったら大変なことになるという難しさもありますし。そのあたりも、瀬戸山さんと話をしたいです。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、原作を読まれた時の気持ちや、世界で起こっていることへの思いや考えていらっしゃることなどについてお話ししてくださった内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。インタビュー「下」では、シモン役についてのお話、答えのないことを考えるのがお好きだというお話、この作品に向き合いながら「人間とは」「世界の平和とは」ということをまた考えるようになったというお話や、考えることが大切だという思いをお話ししてくださった内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■面白いのが、台本に向き合うときには「100%この気持ち」と決めたがるところがある
■全世界を守るとなると、自分だけではどうしようもできないというか、悲しくなる
■原作は、子どもの気持ちになって読んだ。「どっちも欲しいんだけどな……」と
■「どっちも」で良いよ、となれば平和だけど、そういうことができないのが人間なのだなと
<音楽劇『コーカサスの白墨の輪』>
【東京公演】2026年3月12日(木)〜3月30日(月) 世田谷パブリックシアター
【兵庫公演】2026年4月11日(土)〜4月12日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【岡山公演】2026年4月18日(土)〜4月19日(日) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
【佐賀公演】2026年4月24日(金)〜4月25日(土) 鳥栖市民文化会館 大ホール
【愛知公演】2026年5月2日(土)〜5月3日(日・祝) 春日井市民会館
公式サイト
https://setagaya-pt.jp/stage/25041/
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