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ベトナム戦争を背景に、揺れ動く人々の姿と愛を描いた「ミス・サイゴン」、10月から再演

筆者: 橋本正人 更新日: 2016年7月9日

 

ベトナム戦争を背景に、揺れ動く人々の姿と愛を描いたミュージカル『ミス・サイゴン』が2016年10月15日から東京、岩手、鹿児島、福岡、大阪、愛知で上演されます。1992年の日本初演以来、一貫してこの作品にエンジニア役で出演してきた市村正親さんは、2014年の公演中に胃がん闘病のために降板し、今回2年ぶりに復帰しましたが、今公演が「ファイナル」となります。2016年6月20日に東京都内で行われた製作発表の様子を紹介します。

 

まずは、YouTubeのTohoChannelに掲載された動画「『Miss Saigon』製作発表【歌唱披露メドレー】」(https://youtu.be/liq85_d-fFs)を紹介させていただきます。メロディアスでドラマチックな曲の多いこの作品。製作発表では、素晴らしい歌い手のみなさんが、見事なハーモニーを披露してくださいました。この歌声を聴いていただければ、言葉による説明は不要かと思います。おかしな言い方ですが、まさに「百読は一聴に如かず」ですね。

 

 

メドレーで披露された7曲は、以下のとおりです。【1】一夜の出会いで恋に落ちたヒロイン・キムとアメリカ兵・クリスが永遠の愛を誓う「世界が終わる夜のように」、【2】人民委員長となったトゥイがキムに結婚を迫り命を落とす場面で歌われる「時が来た」、【3】戦争の悪夢にうなされるクリスを懸命に支えようとする妻・エレンの心の葛藤を描いた「今も信じてるわ」、【4】社会主義国となったベトナムで逞しく生きるエンジニアの生きざまを描いた「生き延びたけりゃ」、【5】息子タムを守ろうと母親キムが深く強い愛情を歌う「命をあげよう」、【6】ジョンが混血児たちに救いの手を差し伸べようと歌う「ブイドイ」、【7】憧れのアメリカに渡る時がついに来たとエンジニアがビッグになる夢を歌い上げる「アメリカン・ドリーム」。

 

1989年にロンドンのウエストエンドで初演されたこのミュージカル。筆者(橋本)は、1991年の湾岸戦争勃発直前のロンドンで初見しました。戦争反対のデモがロンドンのトラファルガー広場を埋め尽くし、チェックインしたホテルではテロを警戒して厳重な荷物検査が行われる緊迫した状況の中で、『ミス・サイゴン』を見たことが昨日のように思い出されます。そして、難民が世界規模で発生し、戦場から帰還した米軍兵士のPTSDが社会問題化し、自衛隊の海外活動拡大が進められつつある今日、このミュージカル『ミス・サイゴン』をどう観るか。紛争はどの時代にも果てることがないけれど、男女や親子の愛、苦境の中を生き抜こうとする人々のエネルギーもまた、どの時代にも永遠に果てることがないものだと、この作品は訴えかけているように私は感じます。

 

『ミス・サイゴン』は、ロンドンでの初演版が9年あまり上演され続け、ニューヨークでも1991年からロングラン公演、日本でも1992年からこれまで全国各地で累計1,368回上演されています。2004年からは英国で新演出版の上演がはじまり、日本でも2012年から新演出版が上演されてきました。

 

アイデアニュースの記事では、今回の公演で初参加、もしくは初の役を演じる方のごあいさつの一部を紹介します。(有料会員向け部分では、市村正親さんと笹本玲奈さんの言葉を紹介します)

 

記者会見全文は公式サイト「帝国劇場 ミュージカル『ミス・サイゴン』」の「製作発表記者会見レポート」のページに掲載されています。⇒http://www.tohostage.com/miss_saigon/report.html

 

エンジニア役の市村正親さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

エンジニア役の市村正親さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

エンジニア役の駒田一さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

エンジニア役の駒田一さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

エンジニア役のダイヤモンド☆ユカイさん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

エンジニア役のダイヤモンド☆ユカイさん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

陥落(解放)寸前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)でキャバレーを経営するフランス系ベトナム人の自称「エンジニア」を演じるのは、市村正親さんと駒田一さんとダイヤモンド☆ユカイさん(☆は六芒星)。今回、『ミス・サイゴン』初参加となるダイヤモンドさんは「この俺が、私が、一番新参者で、遅れている者です。30年間、ロックンロールをやってきましたが、ミュージカルはド素人です。だけど、そうさ男は男だぜ。俺は俺。サイゴンでバンコクで、しぶとく自分の夢を追い続けるエンジニアのように、猿のように、みなさんについていきたい」と話しました。

 

キム役の笹本玲奈さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

キム役の笹本玲奈さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

キム役の昆夏美さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

キム役の昆夏美さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

キム役のキム・スハさん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

キム役のキム・スハさん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

エンジニアが経営するキャバレーでアメリカ兵のクリスと出会い、恋に落ちる「キム」を演じるのは、笹本玲奈さんと昆夏美さんとキム・スハさん。2015年に英国で上演された『ミス・サイゴン』にバーガール役とキム役ファーストカバーとして出演したキム・スハさんは、日本公演参加は今回が初めて。キムさんは「今日のために、挨拶を練習してきました。長い歴史のある日本の『ミス・サイゴン』に参加できて嬉しいです」と、日本語であいさつしました。

 

クリス役の上野哲也さん(左)と小野田龍之介さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

クリス役の上野哲也さん(左)と小野田龍之介さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

キムと恋に落ちるアメリカ兵のクリスを演じるのは、上野哲也さんと小野田龍之介さん。『ミス・サイゴン』初参加となる小野田さんは「本当に光栄です。とにかく大切に務めさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします」とあいさつしました。

 

ジョン役の上原理生さん(左)とパク・ソンファンさん=ミュージカル『ミス・サイゴン』より、撮影・岩村美佳

ジョン役の上原理生さん(左)とパク・ソンファンさん=ミュージカル『ミス・サイゴン』より、撮影・岩村美佳

 

クリスの戦友のジョンを演じるのは、上原理生さんとパク・ソンファンさん。韓国で2016年のミュージカル「三銃士」にアラミス役で出演するなどしているパク・ソンファンさんは、今回が日本の『ミス・サイゴン』初参加。パクさんは「日本の最高のミュージカルの方々とご一緒できてうれしいです。今日はミリタリーのような服を着てきましたが、舞台上ではもっと完璧に軍人に見えるよう頑張ります」と話しました。

 

エレン役の知念里奈さん(左)と三森千愛さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

エレン役の知念里奈さん(左)と三森千愛さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

米国に帰国したクリスと結婚したエレンを演じるのは、知念里奈さんと三森千愛さん。2004年からキム役を演じており、エレン役は今回が初めてとなる知念さんは「すっかり私はキムではなくエレンができるという心持ちでいます。市村さんのエンジニア再びという現場に立ち会えることを嬉しく思っています」と話しました。

 

トゥイ役の藤岡正明さん(左)と神田恭兵さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

トゥイ役の藤岡正明さん(左)と神田恭兵さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

キムの婚約者「トゥイ」を演じるのは、藤岡正明さんと神田恭兵さん。過去の公演ではクリスを演じており、トゥイ役は今回が初めてとなる藤岡さんは「2008年、2009年とクリス役で、キムからもクリスからも愛され、楽しい日々でした。今回は、愛する一方で、誰からも愛されていない気がするのですが…。クリスと、バチバチやります」と話しました。

 

ジジ役の池谷祐子さん(左)と中野加奈子さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

ジジ役の池谷祐子さん(左)と中野加奈子さん=ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より、撮影・岩村美佳

 

エンジニアが経営するキャバレーで働く娼婦「ジジ」を演じるのは、池谷祐子さんと中野加奈子さん。英国で『ミス・サイゴン』にイヴォンヌ役やジジ役アンダースタディで参加した中野さんは、今回が日本公演初参加となります。中野さんは「『ミス・サイゴン』は、2001年にプロとしてデビューした時の作品で、自分の人生の6分の1を『ミス・サイゴン』とともに過ごしてきました。自分の母国で、日本語で演じられて光栄です」とあいさつしました。

 

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

 

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

 

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

 

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表より=撮影・岩村美佳

 

 

<ミュージカル『ミス・サイゴン』>

【東京公演】2016年10月15日(土)~11月23日(水・祝) 帝国劇場

10月15日(土)~10月18日(火)はプレビュー

【岩手公演】2016年12月10日(土)~12月11日(日) 岩手県民会館 大ホール

【鹿児島公演】2016年12月17日(土)~12月18日(日) 鹿児島市民文化ホール(第1)

【福岡公演】2016年12月23日(金・祝)~12月25日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

【大阪公演】2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日) 梅田芸術劇場メインホール

【愛知公演】2017年1月19日(木)~1月22日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

 

<関連ページ>
帝国劇場 ミュージカル『ミス・サイゴン』
http://www.tohostage.com/miss_saigon/index.html
帝国劇場 ミュージカル『ミス・サイゴン』 製作発表記者会見レポート
http://www.tohostage.com/miss_saigon/report.html

 

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有料会員向け部分では、「市村さんがエンジニア役に25年目で終止符を打たれるというニュースを聞いた時、ショックを受けましたが、決意をされた理由と、今回のエンジニアにかける抱負をお教えください」という報道陣からの質問に対する市村さんの答えと、「市村エンジニアは、ひとことで言うとどんなエンジニアなのかお答えください」という質問に、涙で声を詰まらせながら話した笹本さんの答えを紹介します。

 

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<筆者プロフィール>橋本正人(はしもと・まさと) 1986年、産経新聞社入社。写真部員をへて記者となり、兵庫県警捜査一課などを取材。1990年、朝日新聞社に移り、宝塚歌劇を扱う「朝日新聞デジタル・スターファイル」などを担当。2015年、アイデアニュース株式会社を設立し、編集長に。趣味は声楽(テノール)。 ⇒橋本正人さんの記事一覧はこちら

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