「絶対に、背伸びせず演じる」ミュージカル『ファントム』sara(上) | アイデアニュース

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「絶対に、背伸びせず演じる」ミュージカル『ファントム』sara(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2023年6月30日

2023年7月22日(土)から8月6日(日)に、大阪・梅田芸術劇場メインホールで、8月14日(月)から9月10日(日)に、東京国際フォーラム ホールCでミュージカル『ファントム』が上演されます。本作は、フランスの小説家ガストン・ルルーのベストセラー小説『オペラ座の怪人』を原作に、脚本家アーサー・コピットと作曲家モーリー・イェストンの黄金コンビにより誕生しました。2019年に続き、城田優さんが演出と主演のファントム役(加藤和樹さんとWキャスト)を務めます。また今回の上演では、城田さんが更にシャンドン伯爵役(大野拓朗さんとWキャスト)も演じます。アイデアニュースでは、クリスティーヌ役を真彩希帆さんとWキャストで演じるsaraさんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、『ファントム』という作品との出会い、クリスティーヌ役を演じるにあたって大切にしていること、クリスティーヌに共感するところなどについて伺った内容を紹介します。

「下」では、『ファントム』のオーディションの時のお話、『ドリームガールズ』のこと、文学座に入った頃はミュージカルに出演するとは思っていなかったというお話と、お客様へのメッセージを紹介します。

(追記:saraさんは、体調不良により大阪公演・東京公演の全公演休演となりました)

saraさん=撮影・岩村美佳
saraさん=撮影・岩村美佳

(※インタビューは4月に行いました。)

ーー『ドリームガールズ』素晴らしかったです! 次のクリスティーヌは高音が多いと思いますが楽しみです。ハスキーな歌声が、他の方とは違う魅力だなと思っていたので。

嬉しいです。ローレルとクリスティーヌはまた全然違いますね。

 ーークリスティーヌは、『GREY』のときのような感じとも違いますね。

もっと高いです。ローレルもわりと高音は多かったんですが、声の出し方が違います。

ーーソロパートで高音は珍しいんですか?

珍しいです。声が低いので、アルトなどを歌うことが多く、いわゆるソプラノの音域はなかなか歌ってこなかったので、挑戦ですね。

ーーアルトの方がソプラノを歌うとなると、かなり音域が変わるように思います。

はい、なかなかないことです。出演が決まってから今まで、時間をかけて発声を調整している最中です。

ーー『ファントム』の作品とは、どのように出会いましたか?

実際に劇場で観たことはないのですが、お話は知っていて、YouTubeなどで楽曲映像を観ていました。実際に作品を観たのは、オーディションの話をいただいてからです。2019年バージョンのDVDを拝見しました。

ーー『オペラ座の怪人』はご覧になったことはありますか?

あります。

ーーベースは同じ原作ですが、この『ファントム』については、どのように思いましたか?

クリスティーヌの人物像も、エリックもまったく違うので、印象も全然違う作品です。クリスティーヌは田舎から出てきて、あかぬけない、すごくエネルギーのある女の子というシーンがあったりと、人物として、すごく魅力的に映りました。お客さまにとっても、感情移入しやすいストーリーに作られているところも、すごく好きです。

ーークリスティーヌをこれから演じるにあたって、一番大切にしようと思っていることはありますか?

いろいろありますが、役を演じるときは、自分にしかできないものを出したいという思いがあります。自分と役が協力しあって、魅力的な人物になればいいなと思うので、そういう意味ではクリスティーヌはすごく共感する部分が多くて、田舎から出てきて、というところや、いきなり大舞台に立ったりなど、まさに自分がいま経験していることをクリスティーヌが経験するような気がしていて、すごく重なります。初めて劇場で歌う「ホーム」という歌の、「ここが私の我が家のように感じる」というところにも、すごく共感します。そういう意味で、自分の等身大の姿を出し、絶対に背伸びしないというところは決めています。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、クリスティーヌ役を演じるにあたって大切にしていること、クリスティーヌに共感するところについて伺った内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。7月1日掲載予定のインタビュー「下」では、『ファントム』のオーディションの時のお話、『ドリームガールズ』のこと、文学座に入った頃はミュージカルに出演するとは思っていなかったというお話やお客様へのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■私だからこそ持ち込める感情や、初めて経験する気持ちをそのまま演じられたら

■クリスティーヌという存在が歌を歌ったときの「これこれ!」という感覚が私にも

■クリスティーヌを演じることは、役をやるというよりも人生の一部として生きる感覚

共感できるからこそ、客観的な目を持って役を作っていくことが課題

<ミュージカル『ファントム』>
【大阪公演】2023年7月22日(土)~8月6日(日) 梅田芸術劇場メインホール
【東京公演】2023年8月14日(月)~9月10日(日) 東京国際フォーラム ホールC
公式サイト
https://www.umegei.com/phantom2023/

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saraさん=撮影・岩村美佳
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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. Rie より:

    saraさんが舞台に立っている姿が大好きです!!今はゆっくり休んでまた舞台で見れますように。

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