2024年3月22日(金)から3月24 日(日)に東京・新国立劇場小劇場で『時をかけ・る~LOSER~』が上演されることが、このほど発表されました。本作は、一つのテーマをグランドミュージカル、3.5 次元、会話劇、殺陣ありエンターテイメント、ストレートプレイという 5つの異なるジャンルのオムニバス作品で構成した、新たな歴史シリーズです。演出を務めるのは、平野良さんです。俳優としてミュージカル『憂国のモリアーティ』などに出演するほか、日テレプラス「2.5 次元ナビ」の MC、「2.5 次元ナビシアター」の演出を務めるなど、多彩なジャンルで活躍する平野さんが、その知識と経験を駆使して創り上げる舞台となります。脚本を手がけるのは、2.5 次元や歴史を扱った“祭”シリーズなどの脚本を担当し、兄弟・主従・親子・ライバルなどの関係性や、繊細な心の機微の表現に定評のある赤澤ムックさんです。「タイムトラベル」ができるようになった近未来を舞台とし、歴史研究に励む 5人の若者が、国が選んだ歴史上の人物を調査することを命じられる物語です。人選のテーマは、天下分け目の戦い「関ケ原」。5人の武将に着目し、“敗者”の歴史を追うことで見えてくるものとは…。5人5色の濃密な歴史物語が描かれます。
出演は、一人舞台「カプティウス」や饗宴「世濁声 (よどみごえ) GOOD MORNING BEAUTIFUL MOUSE」など舞台俳優として 2.5 次元作品からストレートプレイまで幅広い作品で活躍している安西慎太郎さん、「仮面ライダーアクセル」の照井竜役で人気を博し、数々の主演映画や一人芝居で実力を示してきた木ノ本嶺浩さん、 『仮面ライダー鎧武/ガイム』ザック /仮面ライダーナックル役、ミュージカル「薄桜鬼」新選組奇譚の土方歳三役を務めた松田岳さん、MANKAI STAGE『A3!』皆木綴役など 2.5 次元舞台で活躍し、2023 年11 月には脚本・演出にも初挑戦した前川優希さん、ミュージカル『レ・ミゼラブル』(‘17、‘19、‘21)マリウス役やミュージカル『のだめカンタービレ』真澄役などミュージカルで活躍している内藤大希さんです。各ジャンルに精通した個性豊かな出演者が、それぞれの特技を生かしたメインとなる物語と、脇を固める役目となる物語があり、5つの物語の中で、いろいろな顔を見せます。
5つの作品の1つ目は、ストレートプレイで描く、安国寺恵瓊の物語『笑う怪僧』。2つ目は、裁判劇風の会話劇で描く小早川秀秋の物語『被告人 ヒデトシ』。3つ目は、エンタメ活劇で描く大谷吉継の物語『莫逆の友』。4つ目は3.5 次元ミュージカルで描く直江兼続の物語『ラブミュ☆北の関ケ原』。そして 5つ目がグランドミュージカルで描く真田信之の物語『ミュージカル NOBUYUKI!!』です。本公演では、この5つの物語のうち、3つの物語と、研究員たちが発表する学会のオープニングとエンディングを組み合わせた内容で1演目として上演されます。また、客席はアリーナ舞台(舞台の周りに客席)となります。そのため、公演日によって物語の組み合わせが変わり、座る席によって見える景色も変わるため、何パターンもの変化を楽しめる仕組みになっています。
■あらすじ
―歴史の真実を調査せよ―
近未来。一部の政府関係者が「タイムトラベル」が出来るようになった時代。とある大学で教授の助手をして歴史研究に励む5人の若者たち。彼らは国から特殊任務を帯びている。それはタイムトラベルを行い、国が選んだ歴史上の人物(対象者)を調べること。そしてまだ未発見の真実が見つかった場合には国に「報告」をすること。任務を受けた若者たちは、意気揚々タイムスリップし、それぞれの任務に当たろうとするが…。歴史の敗者の真実を知った時、研究員たちは何を思い、現代へとかえってくるのか。様々な先人たちの思いを繋ぐ、ヒストリカル浪漫。今回の研究テーマは「関ケ原の戦い」です。
■作品ごとの出演者
A:ストレートプレイ/安国寺恵瓊 『嗤う怪僧』
安国寺恵瓊(安西慎太郎)、毛利輝元(内藤大希)、吉川広家(松田岳)、そのほか(木ノ本嶺浩、前川優希)
B:裁判劇/小早川秀秋 『被告人 ヒデトシ』
小早川秀秋(木ノ本嶺浩)、奉行(安西慎太郎)、稲葉正成、豊臣秀吉、石田三成、小早川隆景(前川優希)、そのほか(内藤大希、松田岳)
C:エンタメ活劇/大谷吉継 『莫逆の友』
大谷吉継(松田岳)、湯浅五助(木ノ本嶺浩)、石田三成(安西慎太郎)、そのほか(前川優希、内藤大希)
D:3.5 次元ミュージカル/直江兼続 『ラブミュ☆北の関ケ原』
直江兼続(前川優希)、伊達政宗(松田岳)、徳川家康(内藤大希)そのほか(安西慎太郎、木ノ本嶺浩)
E:グランドミュージカル/真田信之 『ミュージカル NOBUYUKI!!』
真田信之(内藤大希)、真田幸村(前川優希)、真田昌幸(木ノ本嶺浩)、そのほか(松田岳、安西慎太郎)
※5作品のうち、3作品の組み合わせとオープニング&エンディングで1公演として上演いたします。
■コメント
演出:平野良
舞台「時をかけ・る」で演出を務めることになりました平野良です。年末“祭“シリーズで四年連続お世話になった、る・ひまわりさんでついに演出をさせていただくということで、ある意味私の集大成のような作品になるのではないかと思います。関ヶ原の戦いの敗者側にスポットライトをあてた 5 本のオムニバス。ポイントは一つ一つの作品の色を変えてお届けするというところ。ミュージカル作品や、アクション舞台、朗読劇のようであったり、はたまたシンプルなストレート作品といったように、演目によってコロコロ変わる世界観を楽しんでいただきたいです。なので感覚的には全く別の舞台を 5 本作る気持ちで臨みます。出演していただく五人の俳優陣も年末シリーズで共闘した仲間たちなので、彼らの魅力は誰よりも間近で体感して知っているつもりです。なのでそれぞれの持ち味を活かしつつ、一味違ったスパイスを入れて新たな彼らを引き出せたらと思っています。脚本の赤澤ムックさんはじめ、スタッフ陣も全員心強い方々なので、今から稽古するのが楽しみで仕方ありません。出演者のファンの方はもちろん、歴史好きの方や演劇ファンの方まで多くの人に楽しんでいただけるように頑張ります。
脚本:赤澤ムック
る・ひまわり年末シリーズで様々な時代を描かせていただきましたが、遂にこの時が訪れました。日本史上最も有名な合戦「関ヶ原」に挑みます。しかも主人公が五名。通常、同じ時間軸を複数の主人公視点で描くことは無いので、作家としても興味深い試みになりました。五作品は公演ごとに組み合わせを変え、しかし一本の主軸に帰結。演ずる俳優は主役作品以外にも他四作品を演ずるわけですが、ひと作品で演ずるのが一役とは限りません。様々な脇役武将はもちろん、時に姫を演ずるなど、信頼のおける俳優たちの様々な魅力、表情をお届けできるものと思います。物語のテーマも作品ごとに様々です。憧憬地獄、秘めた初恋、貫く仁義、出会いの青春、揺るがぬ兄弟愛…。短編だからこその凝縮された物語を、全作品、異なるジャンルで描きます。盛り沢山過ぎる敗者たちの舞台を、どうぞ目撃して下さい。
<『時をかけ・る~LOSER~』>
【東京公演】2024年3月22日(金)~3月24日(日) 新国立劇場小劇場
チケット料金:全席指定 10,000 円(税込)
一般発売:2024年2月3日(土)10:00~
公式サイト
https://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00672
キャストコメント
https://www.youtube.com/watch?v=c5pJS3AEVQU
演出:平野良
脚本:赤澤ムック
出演:安西慎太郎、木ノ本嶺浩、松田岳、前川優希、内藤大希
企画・製作:る・ひまわり
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