小西遼生さんが、2025年8月9日(土)に、『Konishi Ryosei Hall Concert 2025 Museum vol.3 -S- 』をHakuju Hallで開催します。第一部は「Sound Sketch(サウンドスケッチ)」、第二部は「Symphonic(シンフォニック)」と題し、同じメンバーで、テイストも構成も全く異なるコンサートを作り上げます。
アイデアニュースでは、小西遼生さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、「音を浴びて楽しんでもらえる」会場のこと、安山岩でできている石琴「サヌカイト」なども登場する今回のコンサートならではの楽器編成による多彩な音の魅力、第一部「サウンドスケッチ」はミュージカル楽曲やカバー曲で構成される予定であるというお話、タイトル「S」に込めた思い、タイトル「サウンドスケッチ」「シンフォニック」の着想にまつわるお話などを紹介します。「下」では、第二部の「シンフォニック」のコンセプトについてのお話、読者やお客さまにお伝えしておきたいメッセージ、小西さんが出演されていた『ボニー&クライド』、出演が発表された『バグダッド・カフェ』『メリー・ポピンズ』について伺った内容などを紹介します。

――定期的にライブ活動をされていますよね。今回開催のHakuju Hallはにはどんなきっかけで出会われたんですか?
元々、映画監督の岩井俊二さんの映画音楽をピアノで弾き語るコンサートを Hakuju Hallで観たことがあるんです。音の響きがよく、ホールの空間がお洒落で、ロビーの居心地も快適、場所も代々木でとてもいい環境だから、ここにお客様を連れて行きたいなと前から考えていて、今回タイミング的に「今だったらできるな」と。
――以前開催されていた天王洲アイルKIWAさんも、小西さんが会場を気に入って開催されていましたよね。
そうですね。コンセプトから自分で考えているので、ある程度自由がきいてクリエイティブなことができる場所が良くて、KIWAの皆さんとはいつも試行錯誤しながら、どうやったらお客様が楽しんでくれるかということを一緒に考 えて、実験的なことも繰り返しながら作ってます。今回のHakuju Hallは初めてアコースティックな会場での開催になるんですが、こういう会場ならではの良い音を全身に浴びて、喜んでもらえるようなコンサートにしたいと思っています。
――生声で歌われますか?
生声ではやりません。結構厚めのバンドを入れていますので。でも生の体感はして頂けるかなと。今回のコンサートの音響、照明ともに、いつものKIWAのメンバーに入ってもらってます。あそこは母体がオアシスという音響会社で ホールコンサートの音作りもかなりの実績を持っているので、勝手知ったる頼もしき仲間が今回も手伝ってくれます。
――両回とも、ミュージシャンメンバーは同じですか?
同じです。ストリングスのカルテットに、ピアノ、ベース、そこに今回は、 普段なかなか聴けない「サヌカイト」という安山岩でできている石琴の奏者でもある、小松玲子さんという方がパーカッションで参加します。さらに、サッ クスやフルートなど、あらゆるリード楽器を演奏するマルチリードプレイヤーの鈴木圭さんも参加してくださり、今までにない編成で臨むコンサートになります。
――すると、今回はミュージシャンが違うというところが大きいですか?
メンバーの音の層が今まででもっとも厚く、かつ会場の音の響きなどの特性も相まって、これまでにない音の広がりを体感して頂けると思いますね。それから今回のコンサートは、一部と二部でコンセプトも内容も全く異なるものに なります。一部は「サウンドスケッチ」、二部は「シンフォニック」というタイトルです。 一部では、今まで自分のライブで披露しなかったミュージカル曲や、カバー 曲を用いた演奏をお届けする予定です。そして多様多彩な音を操るメンバーが揃っていますから、全ての楽曲をただ全員で演奏するのではなく、「この楽器とこの楽器が合わさってこの音が生まれる」というようなセッション的なアレンジをしたり、「それぞれの曲の情景を音で遊びながらスケッチする」というコンセプトで第一部はお届けします。
――今回の「カバー曲やミュージカル曲を届けよう」という着想は、ホールのイメージからですか?
そうですね。特にミュージカルの楽曲に関しては、Hakuju Hallは、アコースティックなホールなのでミュージカル曲を聴いていただくのにとても適していますし、この前開催したファンクラブ10周年記念イベントでミュージカル曲を歌ったらとても喜んでくださって。 舞台を観てファンになってくれたという方が多いですし、ミュージカル楽曲は情景を描くというコンセプトにもマッチしているので今回はやってみようと思いました。
――一部と二部で、セットリストもかなり変わりますか?
一部と二部で内容が全く異なります。ガラッと変えようと思った時に、どうすればお客さまが喜んでくださったり、「観に行きたい」と思ってくださるかを考えました。皆さまにとって耳馴染みのある既存の楽曲を用いてセッション的に音が構築されていく第一部と、オリジナル楽曲で構成された音の厚みを存分に感じて頂ける第二部という振り幅が、楽しみ方が広がって良いかなと。その分準備も演奏もかなり大変ですが(笑)。
――二部は、オリジナル曲のみで構成するんですか?
今のところその予定です。僕は年に2、3回程度しか音楽のライブは開催していませんが、普段のライブではほぼオリジナル曲での演奏をしているので、その音楽がさらに新たなコンセプトと音で彩られていくのも楽しんで頂けると思 います。今回新曲も用意してますし、新しい感動を沢山届けたいと思います。
――いつも通ってくださっている方にとっても、新しい曲があるんですね?
ライブごとに新しい曲を用意することは多いんですけどね。テーマとなる曲 を作ったり、新鮮な驚きや発見を楽しんでもらいたいという想いで毎回作ります。僕がライブやコンサートをやる際には、役を通した姿ではない自分自身の 感性を楽しんでもらうということも意識しています。なので楽曲を生み出すことだったり、それを素晴らしいミュージシャンの演奏でアレンジを加え、構成しお届けするというのは、他の誰にも出来ないことをお見せし、唯一無二の時間を楽しんでもらいたいという思いですね。
公演のコンセプトや構成を考えた時に、「こういう曲がほしいな」とか、「全然違う方向に構成したいな」というところから、ひとつのプログラムを完成させるために曲を作ることも多いです。曲を増やすたび、セットリストを決めるのがどんどん大変になってきてますが(笑)。
――コンサートの構成から、曲が生まれていくんですね。
ミュージカル作品だったら、「作品を彩る曲たち」が作品を完成させるじゃないですか。それと同じように、全体を通して一つのライブ、一つの作品という感覚で、お客さまに見せたいものや、飽きさせない工夫が必要だなと思っていて。お客様も一緒に参加出来たり、面白いと思ってもらえるメロディやリズム、歌詞のアイディアを考え工夫していきたいと思うところから、曲が生まれてくる感じですね。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、タイトル「S」に込めた思い、タイトル「サウンドスケッチ」「シンフォニック」の着想にまつわるお話などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。インタビュー「下」では、第二部の「シンフォニック」のコンセプトについてのお話、読者やお客さまにお伝えしておきたいメッセージ、小西さんが出演されていた『ボニー&クライド』、出演が発表された『バグダッド・カフェ』『メリー・ポピンズ』について伺った内容などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■アダム・ゲッテル氏の楽曲が美しくて大好きな、『ライト・イン・ザ・ピアッツァ』
■『フランケンシュタイン』の曲や、お久しぶりの「あの曲!」、「意外!」という曲も
■「サウンドスケッチ」は、カラフル。関係性のない曲を羅列できる面白さが集まっている
■始まった瞬間は真っ白なスケッチブック。ライブの終わりには、どんな色に染まるのか?
<『Konishi Ryosei Hall Concert 2025 Museum vol.3 -S-』>
【東京公演】2025年8月9日(土) Hakuju Hall(ハクジュホール)
《第一部 -Sound Sketch-》15:45開演
《第二部 -Symphonic-》19:15開演
公式サイト
https://konishiryosei.com/contents/956675
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※小西遼生さんのサイン入りチェキを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月18日(月)です。有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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サウンドスケッチってどんなの?
FCイベントのミュージカル曲を歌ってくださったのが、すごく新鮮で、また遼生さんの声で聴きたいな!と思っていたらこのライブ。
そしてその内容を色々とインタビューで聞いてくださってすごく嬉しいです。
ライブが益々楽しみになりました、ありがとうございます♪