山崎育三郎さん、明日海りおさん、古川雄大さんが初共演する新作オリジナルミュージカル『昭和元禄落語⼼中』が、2025年2月28日(金)から 3月22日(土)まで東京・東急シアターオーブ、3月29日(土)から4月7日(月)まで大阪・フェスティバルホール、4月14日(月)から 4月23日(水)まで福岡・福岡市民ホール 大ホールで上演されます。
みよ吉を演じる明日海りおさんのインタビュー後編では、退団後に演じてこられた役を通して感じられたこと、「みよ吉」に対する印象や、演じる上で客観性を大切にしたいというお話などを紹介します。
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――小池先生とは『ポーの一族』以来ですよね。お久しぶりにご一緒されていかがですか?
本当に先生は何も変わらずお元気です。稽古時間も長い集中力で進めていかれます。「もう目が見えない」なんておっしゃりながらも、すごく細かいところまでこだわってお芝居をつけられますし、私はいろんな指摘を受けて、へこんで、「またやってやる!」という気持ちになったり。10代の頃から重ねてきての今なので、やっぱりしんどいところもあるんですけど、「そうそう、これこれ!」みたいな嬉しい気持ちで稽古場に通っています。
――しんどさは、あるんですね。
あります。でもそれが小池先生だなと。今の時代に厳しく言われているような指導では全然ないのですが、気にしていることばかりズンズン言うんだなとか、それをみんなの前で言うんだな、みたいなことなんです。でも、それによってみんなが結束すること、作品がまとまっていくことを計算されているし、先生自身もガミガミ言う時もありつつ、みんなが芝居しているのを「ふふふふ」って笑いながら見ていらっしゃるんですよね。先生ご自身も、ものすごい愛情でこの作品を作っていらっしゃるんだなというのが、悲しいかな、分かってしまうので、ついて行こうと思っています。
――先ほども少し伺いましたが、退団から5年で様々な女性を演じていろいろな役に出会ってこられていますよね。その中でその生き様や生き方から、どのようなことを感じたり考えたりされましたか?
いろんな時がありましたよね……。去年は2回シングルマザーの役をやりました。その中で子どもたちと触れ合ったりすると、本物のお母さんにはかなわないですが、お母さん役をして、ひとりのお子さんの役者さんと向き合って作用するということで、すごくいろいろなことを教えてもらいました。子どもたちの成長、子役の皆さんの成長、無邪気なピュアなところにすごく救われたりもしました。そういう役に出会えたということもやはり嬉しいです。いろいろな人生があるなと。何を大切にして生きていくのかですね。
でも、やっぱり私の性質なのか、芯のある女性が多かったなと感じます。だから退団後の役の中で、みよ吉が一番揺れ動く部分が大きいかなと思います。なんというか、恋愛ものをする機会が少なかったんです。
――宝塚だと恋愛がないことはないのに…!という感じですね。
(宝塚だと)必ずですよね!
――山崎さんが、「明日海さんに絶対にやってほしい」と会見でおっしゃっていましたが、退団から5年経って、恋愛がメインのお役に出会うというのはいかがですか? きっと思考が全然違いますよね。
全然違います。こういう風に甘えられたり、わがままを言えたりするのが魅力的に見える人がいるな、と感じます。わかるのですが、演じるとなると、すごくエネルギーがいるなと思います…。
――エネルギーがいるんですね。一見、芯のある役を演じるほうがエネルギーがいるのかなと思いますが。
どの役を演じるのも自分とは違う人なので、エネルギーはいるんですよ。でも『9 to 5』はわりと自分に近い部分もあったので、そんなに無理はなかったかなと思いつつ。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、「みよ吉」に対する印象や、演じる上で客観性を大切にしたいというお話などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■みよ吉は、本当に恋愛の醍醐味をよく味わっていらっしゃる方だなと。全然理解できなくて…
■「不憫だと思う」「そこで優しくするのはずるくない? 」と、目線によって解釈が変わりそう
■最初は「うわぁ、やだ~!」とドン引き(笑)。何回も読むうちにいじらしい、可愛いなとも
■素晴らしい原作の、初のオリジナルミュージカル。楽しみにしていただけたらと思います
<ミュージカル『昭和元禄落語心中』>
【東京公演】2025年2月28日(金)〜 3月22日(土) 全28回公演 東急シアターオーブ
【大阪公演】2025年3月29日(土)〜4月7日(月) 全12 回公演 フェスティバルホール
【福岡公演】2025年4月14日(月)〜 4月23日(水) 全12 回公演 福岡市民ホール 大ホール(主催:博多座)
公式サイト
https://rakugoshinju-musical.jp
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「下」も楽しく読ませていただきました!昭和元禄落語心中の原作も読んでいたので、明日海さんがどんな風にみよ吉を演じられるのかとても楽しみです。
また、過去の作品のお話もされていて、とても懐かしい気持ちになりました。これまでの、芯のある女性を演じられていた明日海さんも大好きでしたが、今回のみよ吉のような役の明日海さんを見られるのは初めてなので、わくわくしながら観劇できる日を待ちたいと思います!今回も素敵な写真・記事をありがとうございました。