「3人のファントムは、真っ赤、青、紫」、『ラブ・ネバー・ダイ』平原綾香・加藤和樹(下) | アイデアニュース

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「3人のファントムは、真っ赤、青、紫」、『ラブ・ネバー・ダイ』平原綾香・加藤和樹(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2025年2月15日

2025年1月17日(金)に日生劇場で開幕し、2月24日(月・休)まで上演されるミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』に、クリスティーヌ役で出演されている平原綾香さん(笹本玲奈さん、真彩希帆さんとトリプルキャスト)、ラウル・シャニュイ子爵で出演されている加藤和樹さん(田代万里生さんとダブルキャスト)のインタビュー後編です。「下」では、市村正親さん、石丸幹二さん、橋本さとしさん3人の、それぞれのファントムから感じる「色」について、どんな1年にしていきたいかというお話、今年ミュージカルデビュー11年目となる平原さんの思い、加藤さんの最近の活動のことなどについてのお話と、お客さまへのメッセージを紹介します。

(写真左から)平原綾香さん、加藤和樹さん=撮影・岩村美佳
(写真左から)平原綾香さん、加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

――3人のファントムには、それぞれどんな印象をお持ちですか。

平原:私は、(橋本)さとしファントムは音楽で表現すると、ロックなファントムです。

加藤:わかる。

平原:(石丸)幹二ファントムはクラシカルなファントムという感じで、市さん(市村正親)は、全音楽の父ファントムというイメージです。

――なるほど!

平原:今日市村さんとやっていても、さらなる進化が止まらなくて、歌にもオペラ的なところがふっと出たり、ロックなところがあったり。私は、初演の時に初めて市村ファントムの泣くシーンを体感して、涙が止まらなかったんです。悲しみを知っている人の、リアルな泣き方だった。初演、再演、再再演と一緒にいて、この人と一緒に演技させてもらっているって、どれだけすごいことだろうと、いつも市さんのありがたみを感じています。

幹二さんは再演のときから一緒ですが、彼のやさしさと狂気が二つとも共存していて、毎回ゾクッとします。3人のファントム、それぞれゾクッとするんですが。ときどき、仮面の方を見ようか、素顔の方を見ようか少し悩むんです。仮面をつけていると、素顔の方が悲しげで自信がなさそうに見えるんです。仮面の表情は自信に満ちていて、人を威圧するような表情なので、対照的に見えてくるから不思議です。その仮面にも角度によって表情があるので、能(のう)のように感じる時があります。

さとしさんは、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』から一緒ですが、何か変なことをやらないかなとか、笑わせるようなことしないかなとか(笑)。

加藤:どこでもそういう感じですね。

平原:やっぱりそうなんだ! 本番のときに、変なことを言うんです。だから「絶対に笑わせないでくださいね」って。

加藤:今回はその余裕はないと思う。

平原:それだけが心配だったんですが、びっくりするくらいファントムで。さとしファントムにもロックと、クラシカル両方感じるときがあるので、先ほどのたとえが一概には言えませんが、彼の新たな魅力が全開です。あの、下がり眉が(笑)。

加藤:このね(笑)。

平原:そう! で、迫ってくるでしょ? もうどうしよう!と、だから自然とクリスティーヌになれちゃいます。そんな中、和樹君はどうですか?

加藤:的確なコメントだと思います。

平原:でも、「負ければ地獄」でファントムとやり合うシーンがあるじゃないですか。みんなとやっていて、それぞれの違いはどうですか?

加藤:炎で例えると、市村さんは真っ赤なんです。内に秘めるエネルギーがすごくあります。

平原:確かに!

加藤:幹二さんは青なんですよ。

平原:それもわかるな。

加藤:静かに、でもずっとぐつぐつ燃えていて、それがときにすごく大きな炎になる。さとしさんは、紫なんですよ。

平原:へぇ!

加藤:すごく色気もあるし、どっちに転ぶか分からない。冷静と情熱両方を持ち合わせていて、ときに悲しげというイメージがあります。僕は対峙するシーンで、やはり3人に対してそれはすごく感じますね。

平原:さとしさんの色気はラウルでも感じるんだ。

加藤:やっぱり、さとしさんってね、かっこいいの。

平原:私とさとしさんの回が、なぜかお客さんから18禁だって言われたの(笑)。

加藤:(手を叩きながら)多分いろいろ、だだ漏れちゃってるんじゃないかな(笑)。

平原:『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』のジドラーとサティーンに引きずられているのか、「あの二人が!ダメ!」みたいに思っているのか、知らないですが、「18禁」と書いていて(笑)。でも、さとしさんは「月のない夜」のときに本当に迫りくるので。クリスティーヌはいやよ、いやよとしなくちゃいけないんですが、本当にちょ、ちょっとというくらい。

加藤:ガチめなね(笑)。

――橋本さんの回をまだ拝見していないので、想像が膨らみます(笑)。

平原:18禁を観に来てください(笑)。

加藤:僕はさとしさんと、「負ければ地獄」を製作発表で一部歌わせてもらいましたが、あの扮装をして仮面がつくと、表情から感情が読み取れない不気味さがあったり、こいつは何でこんな余裕なんだよ、ムカつくなというのが、さらに増してこちら燃え上がってしまいますね。三者三様なので、本当におもしろいなと思います。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、どんな1年にしていきたいかというお話、今年ミュージカルデビュー11年目となる平原さんの思い、加藤さんの最近の活動のことなどについてのお話やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■加藤:再再演作品が2本続く。再再演だからこそ、役や作品と向き合って、新たな発見と挑戦を

■平原:ミュージカルデビューしてから、11年目。ミュージカルもホームになったのが嬉しい

■平原:(『ベルサイユのばら』は)イケボってやつ? 加藤:まあまあ、俗に言う(笑)

■平原:『ラブ・ネバー・ダイ』にしかない、人を愛することの痛みや、こわれるほどの愛

<ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』>
【東京公演】2025年1月17日(金)~2月24日(月・休) 日生劇場
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/loveneverdies2025/

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(写真左から)平原綾香さん、加藤和樹さん=撮影・岩村美佳
(写真左から)平原綾香さん、加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ゆき より:

    先程ちょうどこのペアの公演を観てきたところなので、上下共いろんなことを思い出しながら興奮気味に読ませていただきました。
    公演以外のことや北斗の拳の時の思い出話まで聞けて…有料部分も内容充実、公演をもう観た人もまだこれからの人もぜひ読んで欲しい記事でした!
    写真も最高に素敵でした、ありがとうございました!

  2. non より:

    上下とも楽しく読ませていただきました。
    同い年のお二人らしい和気藹々とした空気が、とても伝わってきました。
    3人のファントム。
    市村正親さんはファントム(人間らしからぬ雰囲気)でとても怖かったです。
    石丸幹二さんは何処か弱さもあり、何かがずっと揺れ動いている人間臭さを感じました。
    大千穐楽に橋本さとしさんのファントムを観ます…紫の18禁(違う)楽しみにしています!

  3. M より:

    いつも素敵な記事をありがとうございます。楽しく拝読いたしました。お二人の様子がまるで映像を見ているように目に浮かびました。

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