山崎育三郎さん、明日海りおさん、古川雄大さんが初共演する新作オリジナルミュージカル『昭和元禄落語⼼中』が、2025年2月28日(金)から 3月22日(土)まで東京・東急シアターオーブ、3月29日(土)から4月7日(月)まで大阪・フェスティバルホール、4月14日(月)から 4月23日(水)まで福岡・福岡市民ホール 大ホールで上演されます。
演出は『エリザベート』など数多の大作を手掛け、山崎さん・明日海さん・古川さんとも縁の深い小池修一郎(宝塚歌劇団)さんです。原作は、戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた大ヒット漫画です。2016・17年にアニメ化、2018年にドラマ化され、いずれも大きな話題となりました。芸に打ち込む者たちの業、絡み合う愛憎や因縁といった、骨太な人間ドラマが展開します。
アイデアニュースでは、みよ吉役を演じる明日海りおさんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、作品の手応え、宝塚歌劇団退団後の作品で演じてこられた役のこと、原作のあるオリジナルミュージカルならではのことなどについてお話ししてくださった内容を紹介します。「下」では、退団後に演じてこられた役を通して感じられたこと、「みよ吉」に対する印象や、演じる上で客観性を大切にしたいというお話などを紹介します。

――作品全体について、手応えはいかがですか?
一幕を通してみて、「本当に間違いない!」と思いました。楽しいです。心がほっこり温かくなるシーンもありますし、育さまと古川さんの落語のレベルが、私の感触からいくと、一流のものを見せていただいているようなというか、本当に落語家さんのように聞こえるんです。お二人の落語によって世界観が広がっているので、ミュージカルと原作の『昭和元禄落語心中』が見事に融合した、すごくいい作品になること間違いなしだと思いました。
――自信を持って取り組んでいらっしゃるんですね。
育さまと古川さんというミュージカルのスター、持ち味の違うおふたりが共演されていて、一緒に競って演じているんですよね。見ていて、本当にぞくぞくします。
――一緒に演じられていて、いかがでしょうか。
私は、前半に落ち着いて見させていただく時間があって、世界観がしっかりできたところに登場していきます。二人が大人にならないと出会えないので…。二人が大人になり始めたところで、自分もちょっとぴりっとして、芸者っぽくスイッチを入れているような感じです。二幕から本当に繊細な大人のドラマが、三角関係の中で繰り広げられていくので、胸がうずくような感覚を思いっきり解放できるような域まで、初日までに仕上げていけたらいいなと思っています。
――退団後の舞台作品で考えても、恋愛ものの作品はあまりなかったですよね。
そうですね。昨年で言うと、『王様と私』もそういう気持ちがほのかに、ないとは言い切れないですけど、自分の家庭教師としての使命とか、その国の未来など、そちらに重きを置いていましたし、『9 to 5』という作品もどちらかというとコメディでした。
――どちらも素晴らしかったです。特に『王様と私』はロンドンでも観て感激したのですが、皆さんが作られた先日の日本版も素晴らしくて、新しさも感じつつ、感銘を受けました。
ありがとうございます。作品が持つ力と今の時代に合わせた丁寧な解釈によって、心を込めてできたものだなと思います。『9 to 5』はコミカルで、思われる役でしたが、恋愛寄りの方面では演じていない役でしたから、ここまで誰かに思いをものすごく寄せるとか、誰かに思われるとか、三角関係でドロドロするみたいなものは、女性の役をするようになってから本当に稀だと思います。
――使命や仕事に生きていることのほうが多かったですよね。
だから、まだまだで……。勉強するものでもないとは思いますが、仕草なども、どういう風に演じたらお二人に胸高鳴っていただけるかなとか、どうすると気持ちが引き寄せられるんだろうかと、いろいろ感じながら。自分で作っていくことも大切ですが、お二人の感情や作品の流れを上手に感じながら作っていけたら嬉しいです。
――そこが二幕に向けてというところですね。
みよ吉的には、二幕のほうが正念場かなと思います。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、原作のあるオリジナルミュージカルならではのことなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。26日掲載予定のインタビュー「下」では、退団後に演じてこられた役を通して感じたれたこと、「みよ吉」に対する印象や、演じる上で客観性を大切にしたいというお話などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■原作を読んで「どうしても言いたい」と思ったセリフ。どういうシチュエーションかなとワクワク
■「どんな曲調かな?」と思ったら意外とタンゴだったり。助六とのデュエットはドラマティック
■オリジナルミュージカルを作ってきた経験も。怖さは薄れているけれど、注意して取り組みたい
■舞台に関しては「みよ吉第一号」。「どんな風にしようかな」というギフトをもらっている気が
<ミュージカル『昭和元禄落語心中』>
【東京公演】2025年2月28日(金)〜 3月22日(土) 全28回公演 東急シアターオーブ
【大阪公演】2025年3月29日(土)〜4月7日(月) 全12 回公演 フェスティバルホール
【福岡公演】2025年4月14日(月)〜 4月23日(水) 全12 回公演 福岡市民ホール 大ホール(主催:博多座)
公式サイト
https://rakugoshinju-musical.jp
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※明日海りおさんのサイン入りチェキを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは3月25日(火)です。有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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お写真が際立って美しく、りおさんのどの表情も、生き生きと自然なニュアンスが伝わってきて、見惚れてしまいました。お話も興味深く、知らない舞台の奥の世界に、少し足を踏み入れさせていただいたような感じもしました。舞台が益々楽しみになりました。