日・英・アラビア・クルドの紙芝居『モンちゃんとしっぽ』発売、7月4日に世界上演会 | アイデアニュース

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日・英・アラビア・クルドの紙芝居『モンちゃんとしっぽ』発売、7月4日に世界上演会

筆者: 松中みどり 更新日: 2020年7月1日

毎月2回、日本語、英語、アラビア語、韓国語、クルド語など数か国語で絵本を読み聞かせる『多言語読み聞かせオンラインパーティ』をZoomでおこなっている「ピースセルプロジェクト」(Peace Cell Project 略称:PCP)は、日本語・英語・アラビア語・クルド語バディーニ方言によるオリジナルの多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』を発売しました。お兄ちゃんねこの長~いしっぽがうらやましい、こねこのモンちゃんが登場するこの紙芝居の著者は、宮城県出身でイラク在住の西渕あきこさんで、イラストを描いたのはバグダッドで生まれ育ったイラストレーターのファラハ・フダイリさん。15場面が描かれ、定価は2,500円(税別)です。この紙芝居の完成を記念して、7月4日(土)日本時間19:00から、無料の上演会がZoomで行われます。

オリジナル多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』=提供PCP

オリジナル多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』=提供PCP

◆ピースセルプロジェクト:PCPとは?

ピースセルプロジェクトとは、教育関係者、エイドワーカー、デザイナー、劇作家、俳優、ボランティアが、イラクにおける平和教育とエコロジー(環境保護)に特化したプログラムを行う日本とイラクの共同プロジェクトです。イラククルド自治区ドホークで、読書キャンペーン、移動図書館、演劇ワークショップ、平和学習、エコロジーキャンペーンなどを展開しています。

たとえば、日本では広くおこなわれている絵本の「読み聞かせ」が、世界では、特に紛争地では難しい。でも、幼いころに読んでもらった物語は、子どもたちの感性を磨き、表現力や創造力を高め、思考力を養い、共感力を身につけるのです。やがて子どもたちの中に平和の細胞:ピースセルが芽吹き、平和を創る力になると信じて活動を続けています。毎月第一と第三金曜には、日本時間午後7時から、およそ1時間、日本語、英語、アラビア語、韓国語、クルド語など数か国語で絵本を読み聞かせる『多言語読み聞かせオンラインパーティ』をZoomでおこなっています。もちろん無料、大人も子どもも、日本から、世界から、どなたでも参加していただける楽しいイベントです。紛争地から“平和細胞”を拡散する。これが PCP の理念なのです。

『多言語読み聞かせオンラインパーティ』に関してはこちらのページをご覧ください。
https://www.facebook.com/peacecellproject/

多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』とは?
文:西渕あきこ
絵:ファラハ・フダイリ
言語:日本語、英語、アラビア語、クルド語バディーニ方言
発行:ピースセルプロジェクト
2020 年 6 月第 1 刷発行
15 場面
定価(本体 2,500 円+税)
ISBN978-4-600-00407-1

《あらすじ》
こねこのモンちゃんは、お兄ちゃんねこリンの長~いしっぽがうらやましくなっちゃった。「しっぽ、交換して!」というモンちゃんの願いをかなえてあげたいリンは……。

オリジナル多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』=提供PCP

オリジナル多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』=提供PCP

《著者プロフィール》西渕あきこ
宮城県仙台市出身。2歳からお気に入りの絵本を暗記して読んでいたという生まれつきの本の虫。シリアで日本語教師を経験。その後、様々な国での開発・人道支援プロジェクトに関わる。現在イラクのドホーク在住。リンの母。

《イラストレータープロフィール》ファラハ・フダイリ
イラク戦争中にバグダッドに生まれ育つ。当時放映されていた日本のアニメに影響を受ける。これらの作品は彼女に生きる力をもたらし、自分で漫画やコミックを描くきっかけにもなった。「モンちゃんとしっぽ」は彼女にとって初めての子ども向け作品。

《モンちゃんについて》
イラク北部のクルド自治区ドホークに実在する子猫。2019年春、まだ夜は肌寒く感じる頃、ピースセルプロジェクトのオフィスの前で、生後5~6週間の子猫が震えて必死に鳴き声を上げていました。このままだと体温調整の効かない子猫は低体温症で死んじゃうかもしれない… そう思ったスタッフはすぐに子猫を保護し、毛布に包んで暖めました。片手のひらに乗るほど小さいその猫は、モンちゃんと名付けられ、スクスクと大きくなりました。同じドホークに住む猫のリンちゃんと仲良し。

《多様性を認め合う世界を夢みて》
「紛争地」や「戦争」という言葉で括られてしまうイラク。難民や国内避難民が 60 万人以上もいるドホーク県。まさに多種多様な人々が暮らす町。そこで生まれた猫たちが、さまざまな冒険を通して真のダイバーシティ(多様性を認め合う)ってどんなこと?「違うけど同じ」「同じだけど違う」ということを体験していきます。半分実話のこの物語を日本語、英語、アラビア語、クルド語バディーニ方言の 4 カ国語でお届けします。ぜひ、日本国内でも様々なバックグラウンドの方々と読んでいただきたいと願っております。この商品の売上は、経費を除いた売上がピースセルプロジェクトの平和教育活動に充てられます。

紙芝居の詳細、ご購入はこちらまで
PCP のオンライン SHOP <PEACE CELL PRODUCTS>
https://peacecell.thebase.in/items/29607372

多言語紙芝居『モンちゃんとしっぽ』完成披露プレミア上演会

オリジナルの絵本が完成したことを記念し、ドホークに実在する猫であるモンちゃんやリンちゃんの物語を、たくさんの方に知ってもらおうと完成披露の上演会が企画されています。こちらももちろん無料、大人も子どもも、日本から、世界から、どなたでも参加してください。

日時:2020 年 7 月4 日(土)日本時間 19:00~
オンライン via zoom
※ご希望の方は、下記までご連絡ください。前日までに、アクセスリンクをお送りいたします。
*PCP コンタクトページ
https://peacecellproject.wixsite.com/heiwa/contact-1

<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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