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汚れた手でもソフトコンタクトレンズを扱える器具、震災経験から誕生

筆者: 松中みどり 更新日: 2015年3月13日

 

コンタクトレンズを使っている方はよくご存じでしょうが、ちゃんと洗った手で扱わないと、レンズはすぐ汚れるし、菌が繁殖して目にも大変よくないわけです。普通なら、水道で手をよく洗って、コンタクトレンズをつけたりはずしたりすれば良いわけですが、災害時にはそれがかないません。きれいな水がないところで、飲み水も十分確保できない時に、ちゃんと手を洗うことが出来ない・・・避難するとき、コンタクトレンズを荷物に入れていても、汚れた手では扱えない・・・そういうときにこそ、使ってほしいという製品があります。メディトレック株式会社が開発販売している、ソフトコンタクト用つけはずし器具meruru(メルル)です。(ValuePress!2015年3月10日より)

 

メディトレック社代表取締役の斎藤和子さんは、こう書いておられます。

 

東北大震災に寄せて

 

月日が流れるのは早いもので、あの日からもう4年も経ってしまったのですね。4年前の私は“meruru”を作ろうと決めてから、1年半が経過しているにもかかわらず、思うような物が作れず、苛立ちだけが積み重なっていました。

 

そんなとき、あの大きな揺れに東京で襲われました。当初、震災地は東北だという以外の情報は入らず、日が変わってから目にする悲惨な状況に涙が溢れてくるばかりで、何もできませんでした。

 

“meruru”を作るなんて、どうでもよくて…何もする気がなくて…ただ被災地に物資を送ることしか思いつかなくて…

 

気がつくと、半年が過ぎていました。

 

そんなとき、被災地から避難してこられた方がコンタクトを作りに私の勤務する眼科にみえたのです。

 

「大変でしたね… コンタクトはどうしてらしたんですか?」と声をかけた私に、その方は「手なんて洗える状況じゃなかったんです」。

 

少し怒ったように、私は感じました。

 

そのとき、半年間放り出していた“meruru”を早く完成させなくてはいけない。それも、ケースやブリスター(買ったときにレンズが入っている容器)から取り出すときも指を使わなくてもできるものにしなくては…という想いが湧き上がってきました。

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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