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25周年・50歳の節目から「次」へ、石丸幹二さんインタビュー

筆者: 米満ゆうこ 更新日: 2016年1月8日

 

人気ミュージカル「ジキル&ハイド」が今年3月から東京、大阪、名古屋で上演される。2001年に日本で初演されて以来、再演を重ね、前回の2012年の公演から鹿賀丈史が演じてきた主役のジキル&ハイドを石丸幹二が継承した。石丸に、役や作品に対する思いを聞いた。(※以下「 」の段落は石丸さんの言葉です。記事の後半、コンサートなどについて詳しくうかがった部分はアイデアニュース有料会員限定とさせていただきます)

 

石丸幹二さん=撮影・橋本正人

石丸幹二さん=撮影・橋本正人

 

ミュージカル「ジキル&ハイド」はロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」が原作。19世紀のロンドンを舞台に、「人間の善と悪を分離する薬」の開発にいそしむ、善良な医師ジキル博士が、自ら作った薬を飲むことで、ハイドという悪の人物に変わっていくさまを描く。

 

「善と悪は、どなたも両方持っていらっしゃるはずだと思います。悪の部分を表に出さないようにして生きるのが大人の生き方。ジキルは薬を使って悪の部分を消し去ろうとした結果、悪に征服されてしまった。でも、薬にかかわらず、周りの意見に耳を貸さず、自分の意見を押し通そうとする強引な悪の部分が、ジキルにもあった。それが、ふつふつと沸きだし、薬が引き金となり、ハイド化してしまったところもあると思うんです」

 

人間の見たくはない、恐ろしい部分を露骨に表したハイドは、悪の権化のような人物で、人殺しもいとわない。しかし、それが人間の持つ多面性ともいえる。

 

「ジキルが作った薬は、たとえば、常識や生き方、価値観という言葉にも置き換えられると思うんです。どれも一歩間違えると思ってもいない悪の方向に進んでしまう可能性がある。この作品を見ると、自分の人生もジキルの人生もあながち遠くはないと感じるんです。僕にとっての薬とは何かと考え、そこを今回はもう少し突き詰めて演じていきたいですね」

 

石丸幹二さん=撮影・橋本正人

石丸幹二さん=撮影・橋本正人

 

ジキルとハイド役を演じるのは2回目となる。前回から4年の年月を得て、役柄について新たな発見はあるのだろうか。

 

「今作の作曲を手掛けたフランク・ワイルドホーンから、この作品の主演は3役を演じなくてはならないと言われていたんです。つまり、ジキルとハイド、そしてハイドの存在を知ったジキル。前回、ジキルとハイドは僕の中でも明確に演じられましたが、ハイドの存在を知ったジキルという存在はまだまだ発展途上だった。今回は第三のキャラクターをいっそう深めたい。ハイドの存在を知ったジキルは、何とかしなきゃいけないと、焦りや恐怖があると思うんです。悪や影を持つ人物がどこか人を引きつけるのと同じで、自分の悪の部分を知ってしまったジキルは、ある意味、魅力的だと思うんです」

 

さらに、ワイルドホーンはハイドという人間は「お祭り」だと石丸に話したという。

 

「ハイドは自分が悪であるという意識はない、それどころか正義を実行していると思い込んでいる。だから人生を謳歌して演じてほしいと言われました。面白い解釈だなと(笑)」

 

石丸にとって、お酒を飲むときの解放感が「お祭り」に似ているという。

 

「遮るものが少なくなって、多弁になったり、大声で歌ったりする。そういう感覚がハイドに通じるかもしれないですね」

 

また、実生活でハイドに豹変する人物も参考にする。

 

「豹変する人物を目撃した場合、もう私も50歳ですからね、まずは、その人は何か理由があってそうなったんだろうなと考えますね。そして、ハイドに生かそうと役者として観察してみる。直接被害がある場合? もちろん、逃げますよ(笑)」

 

ジキルに忠実で従順な恋人のエマ(笹本玲奈)と、ジキルにはっきりと意見を述べる娼婦のルーシー(濱田めぐみ)、二人の女性との関係性も作品に描かれる。

 

「ジキルとハイドは同一人物ですが、エマとルーシーは二人とも、彼らの心に響くものを持っている女性。いいなずけのエマは母性があり、ジキルにとっては同志のような存在。一方、ルーシーには、人を押しのけてでも自我を通す自主性や、ハングリー精神がある。ジキルはハイドになったときに、そんなルーシーに心が動いていく。生きていくために必要な存在と、本能的に求めあってしまう存在、その二極が二人の女性に表れている。ジキルとハイドにとってはどちらも必要なんです。ずるいですよね(笑)」

 

石丸幹二さん=撮影・橋本正人

石丸幹二さん=撮影・橋本正人

 

2015年にデビュー25周年を迎えた。

 

「この仕事を25年間続けてきて、50歳になり、いい〝節〟だなと思います。今後も俳優と歌手という〝二足の草鞋〟を履いていきたいですね。最近、子どものころからなじんできた童謡にとても深いメッセージがあることに気がつきました。あまり大人が歌わない童謡や、山田耕筰、武満徹らが作った日本の名曲を歌っていくことが、次の節にやれることではないかと思っています」

 

<公演案内>
ミュージカル『ジキル&ハイド』
【東京公演】2016年3月5日(土)~2016年3月20日(日) 東京国際フォーラム ホールC
http://www.tohostage.com/j-h/index.html
【大阪公演】2016年3月25日(金)~2016年3月27日(日) 梅田芸術劇場メインホール
http://www.umegei.com/schedule/497/
【名古屋公演】2016年4月8日(金)~2016年4月10日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
http://www.kyodotokai.co.jp/events/detail/1087

 

<関連リンク>
石丸幹二オフィシャルサイト
http://ishimaru-kanji.com/

 

<プレゼント>
石丸幹二さんのサイン色紙を、アイデアニュース購読者3名に抽選でプレゼントします(月額300円の有料会員が対象となります)。応募締め切りは2016年1月15日(金)。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。(このプレゼント募集は終了しました。ご応募くださったみなさま、ありがとうございました)

 

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<筆者プロフィール>米満ゆうこ(よねみつ・ゆうこ) 大阪府出身。「アート」をテーマに国内外の舞台を中心に取材・執筆をしている。ブロードウェイの観劇は長期にわたり、脚本家や演出家、俳優たちに現地でも取材。作品を追っかけたり、芸術家にインタビューしたりすることが、原動力であり、救いにもなっていると最近、実感する日々。

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