今日のお天気が、朝目覚めたとき枕元のインテリアでわかるとしたら、ちょっと素敵ではないですか? 小さな長方形の箱の中で、雨が降ったり、雷が鳴ったりするTempescope は、好きな場所の空を切り抜いて部屋に置けるディバイスです。インターネットから天気予報を取得して、これからのお天気を教えてくれることも出来るのです。
もともとは、ソフトウエアエンジニアの河本健さんが、2012年、「沖縄の晴れた空と熱帯の雷雨が、いつでも部屋の中で見られたらいいなあ」という気持ちで週末に作ったプロトタイプが原型です。100円ショップで買ったものや、シャンプーの入れ物で作ったのだそうです。
このプロトタイプが関心を集めたため、2013年、オープンソースバージョンを公開、誰でもTempescopeを作ることが出来る「Tempescopeの作り方」を発表。そちらのページには詳細な作り方が載っていますので、腕に自信のある方はぜひ、手作りのTempescopeに挑戦してみてください。(ただし、作り方は英語で書かれています) こちらのバージョンも注目を集め、Mashup Awards部門賞など様々な賞を得ています。現在商品化するための準備中で、2015年にクラウドファンディングに出すことを検討しているとホームページにありました。インテリアガジェットとして、とても魅力的だと思います。筆者は自分で作ることはとても出来ませんので、販売されることを心待ちにしています。
このTempescopeは、いろいろな使い方が出来そうです。雨の音が心落ち着くという人はずっと雨を降らせておくことも出来ます。
ネットとつないで天気予報を取得できるので、出かける前に「傘はいるかな?」と確認することも出来ます。
離れて暮らす家族や恋人のいる町のお天気を共有することも可能。思い出の場所や過去の一日のお天気を再現することも出来ます。
そして、開発者の河本さんの提案がこれ。Tempescopeの中にジオラマを入れて遊ぼうというのです。
ジオラマの上に雲を出してみると、靄がかかったみたいでいい感じです。
でも、雨を降らせてみると・・・
「雨粒が大きくてスケール感がおかしい」とご本人。でも、筆者はこれも可愛いと思いました。他にもいろいろ面白いアイデアにあふれた河本さんの活躍にこれからも注目したいです。
Tempescopeのホームページはこちら → http://www.tempescope.com
河本の実験室はこちら → http://kawalabo.blogspot.jp
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