ロシア革命の時代に生まれた愛の形を熱く表現、宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』 | アイデアニュース

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ロシア革命の時代に生まれた愛の形を熱く表現、宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』

筆者: きた あつこ 更新日: 2018年2月7日

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』が、2018年2月4日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕し、2月20日からはTBS赤坂ACTシアターで上演されます。「ドクトル・ジバゴ」はロシアの作家ボリス・パステルナークの作品で、パステルナークの投影でもあるユーリ役には、専科の轟悠(とどろき・ゆう)さん。ロシア革命という複雑な時代状況の中で生まれた愛の形を、熱く表現した作品です。

ロシアの作家ボリス・パステルナークの代表作である「ドクトル・ジバゴ」は、1965年の映画版を筆頭に度々映像化され、今回宝塚歌劇のオリジナル・ミュージカルとして舞台化されました。脚本・演出は原田諒さん。20世紀初頭、革命前後の動乱期のロシアで、純真な心を持つ詩人でもある医師ユーリ(ユーリイ・アンドレーヴィチ・ジバゴ)と、彼が愛し続けた運命の女性ラーラ(ラリーサ・ヒョードロヴナ・ギシャール)が辿る波瀾の生涯。悠久のロシアの大地で、時代のうねりに翻弄されながらも懸命に生きた人々の軌跡、そして愛の形を鮮烈に描き上げる大河ロマンです。

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

ユーリ役の轟さんは、妻トーニャを愛していながら、ラーラにも心を寄せるという役どころで、スマートでシャープな顔立ちと、ビブラートのきいた大人の歌声が、医師であり詩人のユーリを、落ち着いた孤高の男性として表現していました。2人が、いけないと思いつつも、引き寄せられるように一歩一歩近づく様子は、限られた公演時間の中、危うくも美しい雰囲気を醸し出していました。

ヒロインのラーラ役は、有沙瞳(ありさ・ひとみ)さん。3人の男性に求められながらも、幸せな日々は長く続かない役どころ。目鼻立ちがはっきりした有沙さんは、どこにいても目を引き、ラーラが複数の男性の目に留まるのも納得です。のびやかな歌声で、状況に合わせた感情をのびやかに歌い上げていました。

弁護士で、ラーラの母アマリヤのパトロン、コマロフスキー(ヴィクトル・イッポリートヴィチ・コマロフスキー)役は、天寿光希(てんじゅ・みつき)さん。ラーラの母の愛人でありながら、その娘ラーラを自分のものにしようと執着します。物語の「悪」の部分を引き受けているような難役を、低い声でゆっくりと追い込んでいく凄みのある表現で、見事に演じ切っていました。

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

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<有料会員限定部分の小見出し>

■軍人役の麻央侑希さん、長い手足を生かしたダンスで戦闘を表現

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

■優しい青年から冷徹な将軍へ、純粋だからこその葛藤を表現した瀬央ゆりあさん

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

■最後までユーリを助ける医師役の天華えまさん、ふんわり柔らかく優しさを表現

■高音を柔らかく繊細に歌い上げて観客を魅了、ユーリの妻役の小桜ほのかさん

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

宝塚歌劇星組公演、ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

<ミュージカル『ドクトル・ジバゴ』>
【大阪公演】2018年2月4日(日)~2月13日(火) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【東京公演】2018年2月20日(火)~2月26日(月) TBS赤坂ACTシアター

<関連ページ>
宝塚歌劇のページ http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/doctorzhivago/index.html
梅田芸術劇場のページ http://www.umegei.com/schedule/690/index.html
TBS赤坂ACTシアターのページ http://www.tbs.co.jp/act/event/doctorzhivago/

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<筆者プロフィール> きた あつこ/アイデアニュース編集部で1番フツーな人。2人の女のコのママ。サザエさんのタマに似ていると言われる。いろんなことに興味津々で、ちょっと楽しい、ちょっと知りたい情報をHAPPYと共にお届けできるよう、常にウロウロ、常にキョロキョロすることが元気の源。⇒きた あつこさんの記事一覧

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