Googleフィリピンは、昨年フィリピンでもっとも人気があったYou Tube広告のトップ10を発表しました。どの動画広告も、感情に訴えるストーリー仕立て。特に、1位になったコカ・コーラの広告は、フィリピン人の価値観に合っていて広く共感を呼んだものです。
「あなたは毎日 誰にThank you と言いますか?」そう聞かれて、コマーシャルの中の人たちは、みんな饒舌に語り始めます。
毎日利用しているジプニーの運転手。よく行くスーパーマーケットで袋詰めの係をしている若者。駐車場の料金係の女性。住んでいるアパートのガードマン。
「あの運転手さんだから安心して通勤できるの。お客じゃなくて、友達みたいに話しかけてくれる」「買い物袋を忘れたとき、走って持ってきてくれたよ」「駐車場に入ったら、彼女の笑顔と明るい挨拶で、ひどい渋滞だったことなんか忘れちゃうよ」「必ず挨拶してくれて、一度酔っぱらって帰ってきたとき、部屋まで送ってくれたんだ」
だけど、「その人の名前を知っていますか?」と聞かれるとみんな言葉につまり、すまなそうな、悲しそうな表情になります・・・自分の毎日を明るくしてくれる人なのに、名前を知らないことを、申し訳なく感じた瞬間の表情がいいんです。
コカ・コーラの名前入りボトルキャンペーン、広告って分かっていてもちょっと感動しました。名前を呼んでもらって、自分の名前入りのボトルをもらった人たちの笑顔、いいなあ。
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