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LGBTフレンドリーをセールスポイントにしたホテルが増加

筆者: 松中みどり 更新日: 2015年2月25日
Same-sex marriage in Washington, DC

Same-sex marriage in Washington, DC

日本ではまだLGBTという言葉がまだ広く知られているとは言えません。「LGBT」は、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー/トランスセクシュアル(Transgender/Transsexual)の頭文字をとった言葉で、性的少数者という表現よりも性的な多様性を強調した肯定的な言葉です。PRWeb は2015年2月24日、 LGBTの人たちの権利がどんどん認められ、LGBTフレンドリーなホテルが増えている現状についてのプレスリリースを配信しました。

このリリースについて翻訳する前に、まず日本の状況を見てみましょう。「電通総研LGBT調査2012」(http://dii.dentsu.jp/project/other/pdf/120701.pdf)によると、2012年に20歳から59歳の男女約7万人を対象にアンケートを行ったところ、全体の5.2%にあたる3637人が自分はLGBTだと回答していました。自覚する性別が女性で、恋愛対象として好きになる相手も女性である「レズビアン」の人が0.1%、自覚する性別が男性で、恋愛対象として好きになる相手も男性である「ゲイ」の人が0.3%、恋愛対象として好きになる相手が男性と女性の両方である「バイセクシャル」の人が0.7%、生まれた時の体の性別と自覚する心の性別が一致しない人のうち外科手術等で体の性別を変えた・変えたいと思っている「トランスセクシャル」の人が0.7%、実際には体の性別を変えていないものの生まれた時の体の性別と自覚する心の性別が一致しない「トランスジェンダー」の人が3.4%、合計5.2%がLGBTという結果でした。

5.2%の割合をどう感じるかは人によって違いますが、日本では、まだまだ”目にみえないマイノリティ”と言えるでしょう。そんなLGBTの権利という意味では先進国アメリカでは、LGBTフレンドリーであることが、大切なセールスポイントになっているホテルがあるのです。

Hilton Washington DC/Rockville Hotel,Sheraton Reston Hotel,Sheraton Tysons Hotel,Sheraton Reston Hotel - Guest Room

Hilton Washington DC/Rockville Hotel,Sheraton Reston Hotel,Sheraton Tysons Hotel,Sheraton Reston Hotel – Guest Room

PRWeb のプレスリリースの中で「LGBTの権利を以前からずっと支持してきた」と胸を張るのは、北米で100以上のホテルを運営するクレッセントホテルズ&リゾーツ・Crescent Hotels & Resortsの副社長ティム・バウズ氏です。

“We have always been a supporter of LGBT rights and our support for equality shows in our service and in how we celebrate diversity among our associates,”私たちがLGBTの方々の権利が当然のもとだと考え、支えてきたことは、わがホテルのサービスの内容を見ていただいたらすぐわかることですし、それだけでなくホテルの従業員をはじめ関係者の顔ぶれが多様性に満ちていることが、何よりの証明です。

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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