日本ではまだLGBTという言葉がまだ広く知られているとは言えません。「LGBT」は、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー/トランスセクシュアル(Transgender/Transsexual)の頭文字をとった言葉で、性的少数者という表現よりも性的な多様性を強調した肯定的な言葉です。PRWeb は2015年2月24日、 LGBTの人たちの権利がどんどん認められ、LGBTフレンドリーなホテルが増えている現状についてのプレスリリースを配信しました。
このリリースについて翻訳する前に、まず日本の状況を見てみましょう。「電通総研LGBT調査2012」(http://dii.dentsu.jp/project/other/pdf/120701.pdf)によると、2012年に20歳から59歳の男女約7万人を対象にアンケートを行ったところ、全体の5.2%にあたる3637人が自分はLGBTだと回答していました。自覚する性別が女性で、恋愛対象として好きになる相手も女性である「レズビアン」の人が0.1%、自覚する性別が男性で、恋愛対象として好きになる相手も男性である「ゲイ」の人が0.3%、恋愛対象として好きになる相手が男性と女性の両方である「バイセクシャル」の人が0.7%、生まれた時の体の性別と自覚する心の性別が一致しない人のうち外科手術等で体の性別を変えた・変えたいと思っている「トランスセクシャル」の人が0.7%、実際には体の性別を変えていないものの生まれた時の体の性別と自覚する心の性別が一致しない「トランスジェンダー」の人が3.4%、合計5.2%がLGBTという結果でした。
5.2%の割合をどう感じるかは人によって違いますが、日本では、まだまだ”目にみえないマイノリティ”と言えるでしょう。そんなLGBTの権利という意味では先進国アメリカでは、LGBTフレンドリーであることが、大切なセールスポイントになっているホテルがあるのです。
PRWeb のプレスリリースの中で「LGBTの権利を以前からずっと支持してきた」と胸を張るのは、北米で100以上のホテルを運営するクレッセントホテルズ&リゾーツ・Crescent Hotels & Resortsの副社長ティム・バウズ氏です。
“We have always been a supporter of LGBT rights and our support for equality shows in our service and in how we celebrate diversity among our associates,”私たちがLGBTの方々の権利が当然のもとだと考え、支えてきたことは、わがホテルのサービスの内容を見ていただいたらすぐわかることですし、それだけでなくホテルの従業員をはじめ関係者の顔ぶれが多様性に満ちていることが、何よりの証明です。
アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。