フラメンコと歌舞伎が合体した十月花形歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」が、2016年10月3日(月)から10月27日(木)まで、東京の新橋演舞場で上演されます。橋本はこの舞台、徳島県鳴門市での初演、大阪での再演と2度見ていますが、とても面白くて素晴らしい舞台です。アイデアニュースでは、有料会員を対象にした優待チケットもご提供しています。歌舞伎をよくご存じでない方でも楽しめることうけあいです。ご都合があえば、ぜひお出かけください。
■大泥棒の石川五右衛門は、日本に来ていたスペイン人神父の息子!?
橋本が「GOEMON 石川五右衛門」を初めてみたのは、2011年の11月。橋本の生まれ故郷である徳島県鳴門市にある大塚国際美術館で「システィーナ歌舞伎」公演として上演されたもので、これが新作歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」が世にでた最初の瞬間でした。
鳴門での公演は、ミュージカル界で活躍する伊礼彼方さんがスペイン人神父役で出演するということもあって、徳島に出かけて取材したのですが、本当に面白い舞台でした。大泥棒として有名な石川五右衛門(片岡愛之助さん)は、じつは日本に来ていたスペイン人神父(この時の演者は伊礼彼方さん、今回の公演では今井翼さん)の息子だったという奇想天外な発想からスタートします。
■歌舞伎の創始者「出雲の阿国」に、五右衛門がフラメンコを伝える!?
そして、石川五右衛門は、歌舞伎の創始者である女性「出雲の阿国」と出会い、新しい踊りを模索していた出雲の阿国に五右衛門は父の国・スペインの踊り、フラメンコを伝えるのです。
歌舞伎の元祖がフラメンコ!!!というストーリーにびっくりしましたが、それよりも驚いたのは、歌舞伎の衣裳で踊るフラメンコの美しいこと、美しいこと。頭の位置を動かさずに足拍子を踏むフラメンコと、腰を落して歩く歌舞伎の基本の動きはピッタリで、もしかして、もしかして……と思うほど、愉快な歌舞伎でした。
■徳島・鳴門市での初演から、大阪公演、大阪再演、そして東京公演へと
当時橋本が勤めていた朝日新聞社のサイトに、橋本が鳴門の初演を観て書いた記事が出ています(動画は表示されません)。(フラメンコを取り入れた斬新な歌舞伎「GOEMON」)
その翌年の2012年1月には、愛之助さんのインタビュー記事も書かせていただきました。(壁画に負けないよう特別に派手な衣装で 片岡愛之助)
さらに2013年2月には、愛之助さんが歌舞伎本興行としては初座頭をつとめた大阪松竹座「二月花形歌舞伎」の「GOEMON 石川五右衛門」を観て、公演レポートを書かせていただきました。(【公演評】GOEMON ここまでやるか! 愛之助の初座頭公演)
2011年に鳴門市で「GOEMON 石川五右衛門」の初演を観た時、あまりの面白さに「この舞台は、鳴門から大阪に、そしていずれは東京でも上演されるのでは」と思っていましたが、2013年に大阪公演が実現し(翌年再演)、そしてついに、今回は初の東京公演。やはりいい舞台は、どんどん登っていくなぁと感慨しきりです。そして、この公演は、もし海外で上演されたらとても評判になる内容だと思います。
■中村壱太郎(かずたろう)さんの出雲の阿国は、惚れ惚れするほど美しい
ちなみに、出雲の阿国を演じる中村壱太郎(かずたろう)さんが、出雲の阿国の派手な着物姿で「本物の」女性ダンサーたちを率いてフラメンコ風のハイテンポな曲に乗ってキリリと群舞する姿は、惚れ惚れするほど美しいものでした。今回の東京公演でも、壱太郎さんが出雲の阿国を演じるとのことです。(壱太郎さんのプロフィールは⇒こちら)
<十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門>
【東京公演】2016年10月3日(月)~27日(木) 新橋演舞場
公式サイト http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/469
※アイデアニュースでは、ご協力いだだける舞台公演について、有料会員のみなさんに優待価格でのチケットを提供しています。今回の十月花形歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」は、優待チケットを手配していただくことができました(かなり価格の高い席だけですがご了承願います)。ご興味がある方は、有料会員の方はチケット優待のページから日程や価格をご覧になり、ご都合があえばぜひ観ていただきたいと思います。楽しいですよ。
アイデアニュース有料会員チケット優待のページ⇒https://ideanews.jp/yuutai