鹿賀丈史さんが、2024年11月12日(火)と11月13日(水)に、東京・コットンクラブでソロライブ『MIS CAST 2』を開催されます。昨年の『MIS CAST』に続き、ヴォーカリストとして、これまでに出会ってこられた選りすぐりの楽曲が披露されます。鹿賀さんは、1973年に劇団四季『イエス・キリスト=スーパースター』のジーザス役で主演デビューされました。退団後は、多くの映画、TVドラマに出演され、舞台では1987年よりミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役/ジャベール役を14年間務められました。ピアニスト/アレンジャーの松本 圭司(p)さんをはじめとする、選りすぐりのミュージシャンのみなさんの伴奏と共に届けられる今回のライブは、「歌手・鹿賀丈史」の魅力をあますところなく伝える二日間となります。
アイデアニュースでは、鹿賀さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、今回開催されるライブ『MIS CAST 2』のこと、ミュージカル『ジキル&ハイド』への思いなどについてお話ししてくださった内容を紹介します。「下」では、これまでに出演されたミュージカル『生きる』『レ・ミゼラブル』についてのお話と、最近ご覧になった『ビリー・エリオット』でも感じられた「芝居のリアリティ」の魅力と面白さについてお話ししてくださった内容などを紹介します。
――今回のライブ『MIS CAST 2』では、どのように選曲をなさっているんでしょうか?
選曲には1か月くらいかかりました。結局中島みゆきさんの曲を何曲か歌うことになったんですが、やっぱり彼女の持っている人間観であるとか世界観、もっと言えば宇宙観であるとか、そういうことを歌になさっている方なので、非常にやりがいがあると言いますか。演劇性もすごくあるんですよ。ですから、非常に面白い曲も何曲もあって、そのナンバーから『ジキル&ハイド』へ、すーっと上手く渡れるような曲があるんです。そういう曲を『ジキル&ハイド』の前に持ってきたり、『生きる』の一幕最後の「二度目の誕生日」の前の曲は、また「二度目の誕生日」にすーっと行けるような曲を持ってきたり、そういうことも考えながら選曲しました。70分のショーですけれども、70分間ストーリー性を持ったコンサートになるのではないかと思っていて、非常に楽しみにしています。
――2回目のコンサートですが、昨年は違う選曲をされたのですか?
去年はクミコさんの曲や井上陽水さんの曲を歌いました。
――今回、中島さんの曲を何曲も歌おうと思われたのは、なぜですか?
お会いしたことはありませんが、よく耳にはしているんです。酒を飲んでカラオケを歌う時にも、みゆきさんの歌を歌ったことはありませんね。今度、何曲か歌うので、最初は譜面から入ったのですが、非常に譜面に正確に歌っている人だなというのが分かりました。
――ご自身で作られるわけですものね。
結構崩したりする方が多いじゃないですか。でも、譜面にちゃんと忠実に歌われている方だなと感じました。今ね、カラオケボックスに行って練習しているところです。
――鹿賀さんがカラオケボックスに……!?
ひとり部屋に入ってね。この間、1回バンドリハがあったので、その時に録音した音源がスマホに入っているんです。スマホから伴奏を流して、そこにマイクを1本置くんです。そうすると、PAされてカラオケと同じ状態になって、もう1本のマイクで歌う。すると歌詞が出ない。そういう練習を、今、カラオケボックスでやっています。立っている姿を見たら、「何をやっているんだかな、この人は」みたいな(笑)。
――ひとりカラオケをされているみたいですね。中島さんの曲を歌ってみられて、いかがですか?
いいですよね。曲のよさがどんどん分かるようになってきて、無駄なところが取れてきました。
――昨年もコットンクラブでお客さまに歌を届けられていますよね。客席が近いなど、コンサートホールや劇場とは環境が違うと思いますが、いかがでしたか?
やっぱり面白いですね。1000人クラスの大劇場で歌うこととは違います。本当に近いですから。ですから、歌のよさや歌詞のよさを上手く繊細に歌わないと、なかなか感動というところには結びつかないと思います。「楽しかった」だけではね…。「よかった」と言われたいので。
――ステージはあるけれど客席と地続きというか、一体感が得られる場所なのかなと。
まさに地続きですね。音響もいいですしね。
――お客さまにお伝えしたいことはありますか?
去年も面白かったですが、今年はその何倍か、お客さんに観ていただけるような作りにしようと思っています。今年は選曲からすべてを自分でやって、バンド編成も、もう50年以上の知り合いの斉藤ノヴを中心にして、彼にバンドメンバーを選んでもらいました。自分で言うのもなんですが、連続性、ドラマ性のあるライブになるのではないかと思います。
――ライブでは『ジキル&ハイド』からも歌われるとのことですが、どの曲を歌われますか?
『ジキル&ハイド』は、ジキルからハイドに変身する時の歌が4曲あって、それをずっとやるんです。台詞も入れます。だから10分くらいかかるんです。
――すごいですね!
衣装が変わるわけでも、照明が変わるわけでもない、素のままの状態で僕の変化で、ジキルからハイドに変わるわけですから、声の変化であったり、表情の変化であったりとか、そういうものをコットンクラブでできるのも面白いかなと思いまして。台詞もなかなかいい台詞ですから。それもハンドメイドでやるので、その中で心の機微を表現できればと思っています。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、今回開催されるライブ『MIS CAST 2』のこと、ミュージカル『ジキル&ハイド』への思いなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。4日掲載予定のインタビュー「下」では、これまでに出演されたミュージカル『生きる』『レ・ミゼラブル』についてのお話と、最近ご覧になった『ビリー・エリオット』でも感じられた「芝居のリアリティ」の魅力と面白さについてのお話などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■ジキルという存在とハイドという存在が交互に現れる。演技ではなく存在が変わる面白さ
■誕生日が一緒の柿澤勇人。演出の変化も含め、彼の『ジキル&ハイド』も非常に楽しく観た
■『ジキル&ハイド』を入れて、全部で十数曲。中島みゆきさん以外にも初めての楽曲が…
■『MIS CAST』を、これからもできる限り続けたい。全国まで広めていけたらと思っている
<鹿賀丈史 『MIS CAST 2』>
【東京公演】2024年11月12日(火)〜11月13日(水) COTTON CLUB
公式サイト
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/takeshi-kaga/
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色々なお話を鹿賀さんから引き出して下さり、貴重なインタビュー本当に有難うございます。40年超えのファンですが、今なお創作意欲を燃やして新たな境地を届けて下さる姿勢に感銘を受けています。私の住む九州でもぜひライブ開催してほしいですし、来年の新作ミュージカルも楽しみで仕方ありません!ぜひとも重ねての取材宜しくお願い致します(^^)