「ソロが歌いたかった。かなり負けず嫌いなんです」、海宝直人インタビュー(下) | アイデアニュース

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「ソロが歌いたかった。かなり負けず嫌いなんです」、海宝直人インタビュー(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2017年12月5日

海宝直人さんのインタビュー後半です。高校生時代、バンドを組んでギターを担当していたという海宝さんは、歌いたくなかったそうです。その理由は「フロントに立ちたくないから」。その理由を掘り下げます。さらに、有料部分では、2015年に『レ・ミゼラブル』『アラジン』で役を射止めるまでの時間にどんなことを考えてどんな行動していたのかについて伺いました。今の歌声を手に入れるまでの大切な時間とは……。

海宝直人さん=撮影・岩村美佳

海宝直人さん=撮影・岩村美佳

――「フロントに立ちたくない」と思っていて子役からやっている?

感覚を説明するのはなかなか難しいですが、何でしょうね……。「学校では別に目立ちたくない」という感じだったのかもしれないです。

――友達たちの前に立つというのを好むタイプではない?

そうですね。

――それは「ステージに立つ」とか、「役がある」とか、そういう異空間だから出来るという感じですか?

また少し違うんですよね。それこそ今のバンドは楽しいですし、何だろうな……何が違うんでしょうね。

――思春期的なことですか?

それもあるのかもしれないです。でも、元々目立つことが好きなタイプではないので。

――まだ少ししっくりこない……(笑)。現場などでお会いしても、ぐいぐい来るタイプの方ではないことは感じていますが、どこで切り替えられるんだろうかと。

何でしょうね……(考え込む)。今のバンドに関しては、前に立って目立つというよりも、「この歌を伝えたい」というところが、はっきりしているからいいのかもしれませんね。学生時代はそういうものはないじゃないですか。コピーバンドをして音楽を楽しむというのはありましたが、目立つために歌いたいという感じではなかったので。

――音楽を楽しむことに徹していたんですね。子役からされていて、学生時代を経て音大に進む方もいますが、特にそういうことは考えなかったですか?

音大という選択肢は全く考えなかったですね。特に理由もないんですが(笑)。普通に一般の道に進むか、ミュージカルの道に進むかを悩みました。最終的に高校の卒業間近に『ミス・サイゴン』のオーディションがあったことがきっかけで、ミュージカルを選びました。

――迷った訳ではなくて、思考になかったんですね。

高校時代に音楽の勉強をきちんとしていたという訳でもないですし、ピアノをずっと習っていた訳でもないですし、そもそも音大に行くという素養や下地があった訳ではないので、そういう意味でも選択肢にあがらなかったのではないでしょうか。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、2015年に『レ・ミゼラブル』『アラジン』で役を射止めるまでの時間にどんなことを考えてどんな行動していたのかについて伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■声帯や喉、解剖学の本を自分で読んだりもしました

■2.5次元作品に出ていた同世代キャストとの共演は新鮮

■『レ・ミゼラブル』は、再出演でレベル1に戻って作る感覚

■『ノートルダムの鐘』、息が出ないと思ってから3秒くらい出て…

<ミュージカル『ポストマン』>
【東京公演】2017年12月22日(金)~12月26日(火) 時事通信ホール

<関連リンク>
ミュージカル『ポストマン』
http://stomp.cm/postman/
海宝直人公式サイト
http://stomp.cm/artists/naotokaiho/
海宝直人 twitter
https://twitter.com/naotosea
時事通信ホール
https://www.jiji.com/hall/index.html

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海宝直人さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. kuma より:

    昨年末のポストマンを観劇させていただいて
    海宝さんは歌が素晴らしいだけではなく
    歌やセリフによる表現、お芝居が素晴らしい役者さんだと感じました。
    その表現の背景にはこちらの記事で語られている
    声帯の研究など、海宝さんの積み重ねもあるのだろうと思います。

    しっくりこない答えをそのままにせず
    さらにつっこんでインタビューしていただいたりと、
    とても読み応えのある記事でした。

  2. オレンジ より:

    海宝さんの記事を読ませてもらいました。
    歌声が聞いていて素晴らしくはまりました。他の俳優さんも魅力的な方も多い中、今、一番お勧めしたい俳優の一人となりました。大変深い話まで聞けて、正直な部分と真面目な所があると感じがしました。ここ一年で大人な雰囲気になられたと思いました。ありがとうございました。

  3. らいおん座 より:

    海宝さんにとって、新作であれ、再演であれ常に挑戦であり、進化、深化していくその姿を背中を客席から観させて頂ける幸せを日々感じています。それをしみじみと感じた特集でした。

    普段、自分語りをあまりされない方なので、こういったそれまでの背景や経緯、そしてこれからの希望などを深く掘りさげたインタビュー楽しく拝見させて頂きました。

    これからもすばらしい記事を楽しみにしています。海宝さんの記事もまたお願いいたします。

  4. ゴーヤ より:

    海宝直人さんのファンになったのは、あるコンサートで1曲丸ごと海宝さんの歌を聴いてからです。歌声がとにかく好みで、歌の世界観に惹き込まれ、家に帰ってもその余韻がずっと残っていました。ミュージカルではその役の人物をめいいっぱい生き、バンド活動ではやりたい音楽を楽しそうに奏でていて、とても魅力的な方だと思っていました。
    フロントに出たくない時期や、ソロで歌えない時代…あったのですね。ずっとトップスターだと思っていたのでびっくりすると同時に少しホットしました。これからの活動にも期待が大きく膨らみました!
    素敵な記事をありがとうございました。

  5. ぴーも より:

    海宝さんのファンになって日が浅いので情報が欲しかったので、とっても濃いインタビューだと思いました。自らあまり情報発信されないタイプなのですが、内心の闘志というか熱いもの、まるで青い炎のようなものが感じられて素敵なインタビューでした。写真も等身大の落ち着いた素晴らしい写真ばかりで、ドキっとしてます。
    これからの彼の成長も楽しみです。

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