渡辺謙さんが王様役を演じるリンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル『王様と私』が、2019年の7月から8月上旬に、東急シアターオーブで上演されることが2018年12月27日、発表されました。アンナ役は、2015年のリバイバル上演に渡辺さんとともに出演し、トニー賞ミュージカル部門最優秀主演女優賞を受賞したケリー・オハラさん。演出は、ニューヨーク、リンカーン・センターシアターのレジデント・ディレクターで、『屋根の上のヴァイオリン弾き』『マイ・フェア・レディ』などの演出を担当してきたバートレット・シャーさんです。英語による上演で、発売日は未定です。
ミュージカル『王様と私』は、『サウンド・オブ・ミュージック』『南太平洋』などで知られるリチャード・ロジャースさん(作曲)&オスカー・ハマースタインⅡさん(作)のコンビが手掛け、1951年に初演。翌年、トニー賞で最優秀作品賞を含む4部門を受賞したミュージカル黄金時代の傑作。1956年の映画版では、ユル・ブリンナーさんがアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
2015年には、米ニューヨークのリンカーン・センターで、バートレット・シャーさんの演出によりブロードウェイで19年ぶりのリバイバル上演が実現。王様役を渡辺謙さん、アンナ役をケリー・オハラさんが演じ、渡辺は日本人で初めてトニー賞ミュージカル部門の最優秀主演男優賞にノミネート。オハラさんがトニー賞ミュージカル部門の最優秀主演女優賞を受賞したほか、リバイバル作品賞、助演女優賞(ルーシー・アン・マイルズさん)、衣裳デザイン賞(キャサリン・ズーバーさん)の4部門を受賞しました。
2018年6月から9月まで、英ロンドン・ウエストエンドで、渡辺謙さん、ケリー・オハラさんが主演。今回の来日公演は、ウエストエンドの舞台セットをそのまま東京へ持ってきて上演されます。
渡辺謙さんのコメント:「王様と私」この素晴らしいカンパニーと演出、何よりもブロードウェイの歌姫ケリー・オハラを日本の観客にご覧頂けるのが楽しみです。不朽の名作をお楽しみ下さい。
ケリー・オハラさんのコメント:渡辺謙さんの故郷・日本で一緒に舞台に立てるなんて、これほど素敵な再会があるでしょうか。日本の文化に触れ、愛する作品に出演できることは一生に一度の機会。皆さんにお会いするのが待ちきれないです。
<STORY>
1860年代のシャム(現タイ・バンコク)。イギリスの未亡人アンナは、西欧式の教育をするため王子・王女の家庭教師として、シャムの王宮に迎え入れられた。王様とアンナは、東洋と西洋の文化習慣の違いや立場の違いから、ことごとく対立していたが、アンナは王子・王女、王妃たちと触れ合い、国を思う王様の真摯な人柄を知るにつれ、徐々に理解を示してゆく。
アンナが王様に初めて拝謁した日、隣国ビルマから貢物として王様に献上されたタプティムには、実は使者ルンタという恋人がおり、王様に隠れて密かに愛を育んでいた。アンナは、一夫多妻制が認められている王宮が理解できず、また心から愛した夫との思い出をこの若い恋人たちに重ね合わせ、2人の逢瀬の手助けをしていた。
ある日、イギリスの特使ラムゼイ卿が突然バンコクにやってくるとの知らせが届く。シャムを野蛮な国と見なし植民地化をするための視察ではと苦慮する王様に、アンナは西欧式の晩餐会で特使を歓迎し、シャムが近代的な国であるように見せようと提案する。アンナの提案にのった王様の命令で、国を挙げての準備が始まった。その結果、晩餐会は大いに盛り上がり、ラムゼイ卿一行はシャムの人々は野蛮ではない旨を報告するためイギリスへ帰って行った。
そんな中、タプティムがルンタと共に脱走を図ったことが判明し、晩餐会の成功を喜んでいた王様は急転直下、激昂する。タプティムは捕えられ、鞭打ちの刑を下す王様にアンナは怒りに震え衝撃的な言葉を投げつける。
ようやく分かり合えた二人に、別れの時がやってくる。
<リンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル『王様と私』>
【東京公演】2019年7月~8月上旬 東急シアターオーブ
作:オスカー・ハマースタインⅡ
作曲:リチャード・ロジャース
演出:バートレット・シャー
出演:渡辺 謙、ケリー・オハラ ほか
企画・招聘:東急シアターオーブ
※発売日未定(詳細は東急シアターオーブHPで随時お知らせ)
<関連サイト>
東急シアターオーブ
http://theatre-orb.com/
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