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キリスト教禁制の江戸時代、日本に上陸した宣教師を描いた「羅馬から来た、サムライ」

筆者: 堀内優美 更新日: 2016年8月5日

 

俳優の榊原利彦さんが主宰するTHE REDFACE(ザ・レッドフェイス)の公演「羅馬(ローマ)から来た、サムライ」の名古屋公演が2016年7月8日~10日、東京公演が2016年7月13日~15日に行われました。2006年の旗揚げ以来、今年で10周年を迎えたTHE REDFACE。数年ぶりの新作となる本作は、日本に上陸した宣教師、ジョバンニ・バチスタ・シドッチを主人公に描いた物語です。アイデアニュースでは筆者が観劇した7月9日の名古屋公演の様子をお伝えします。

 

THE REDFACE公演「羅馬から来た、サムライ」より=撮影・堀江男二

THE REDFACE公演「羅馬から来た、サムライ」より=撮影・堀江男二

 

 

■捕えられたシドッチは、江戸にある切支丹屋敷に幽閉され…

 

物語の舞台は今から300年前、江戸時代中期の寛文8年。ローマ人のキリスト教の宣教師ジョバンニ・バチスタ・シドッチ(榊原利彦)は、ローマ法王の命を受け、サムライに変装して禁教令の屋久島に流れつきました。髪は月代(さかやき)にまとめられ、着物は侍の風体でしたが、話せる言葉は「サムライ」だけ。あまりの怪しさにすぐ捕えられ、翌年、江戸にある切支丹屋敷に幽閉されてしまいます。屋敷には長介(大和啄也)、はる(御園真倫子)という夫婦が住んでおり、彼らはシドッチの身の回りの世話をします。

 

「羅馬から来た、サムライ」 ジョバンニ・バチスタ・シドッチ役・榊原利彦さん=撮影・堀江男二

「羅馬から来た、サムライ」 ジョバンニ・バチスタ・シドッチ役・榊原利彦さん=撮影・堀江男二

 

 

■シドッチを尋問したのは朱子学者、新井白石

 

彼を尋問したのは、徳川の朱子学者、新井白石(奥田直樹)。当初、あまりにも適当なオランダ人通訳の今村源右衛門(今若孝浩)のおかげで意思疎通ができず、喧嘩ばかりしていた二人でしたが、地理学や文化に詳しく見聞の深いシドッチに感心した白石は、尊敬の念を抱くようになります。

 

またシドッチも、イタリア語をあっという間に理解した白石を尊敬し、宗教観の壁を越えた友情が芽生えていくのでした。こうして切支丹屋敷での日々は一見穏やかに過ぎていきました。とはいえ、シドッチは禁制のキリスト教の宣教師。切支丹屋敷でこのまま生きて行くには宣教は決して許されないものでした。

 

THE REDFACE公演「羅馬から来た、サムライ」より=撮影・堀江男二

THE REDFACE公演「羅馬から来た、サムライ」より=撮影・堀江男二

 

 

■身の回りの世話をしていた2人に洗礼を与えてしまったシドッチは…

 

ところが、そんなある日、長介とはるの胸にかかった十字架を見たシドッチは、禁じられていた洗礼を与えてしまいます。長介が徳川家宣の御用人・間部詮房(岡田治朗)に自首したことで、3人は座敷牢の幽閉の身となってしまいます。白石はなんとか3人を助け出そうとするのですが……。

 

THE REDFACE公演「羅馬から来た、サムライ」より=撮影・堀江男二

THE REDFACE公演「羅馬から来た、サムライ」より=撮影・堀江男二

 

 

<THE REDFACE「羅馬(ローマ)から来た、サムライ」>
【名古屋公演】2016/7/8(金)~7/10(日) 愛知県芸術劇場 小ホール (この公演は終了しています)
【東京公演】2016/7/13(水)~7/15(金) スクエア荏原 ひらつかホール (この公演は終了しています)
キャスト:榊原利彦、奥田直樹、大和啄也、御園真倫子、今若孝浩、岡田治朗(名古屋公演)、岡空俊輔(東京公演)、横山慎吾(東京公演)、新宮由理、五東由衣

 

 

 

<THE REDFACE 次回公演予定>
「カルメン OPERA COMIC 横浜公演アンコール」 ジョル・ジュビゼー オペラカルメンより
2016年9月22日(木)13:30~ 横浜市開港記念会館
THE REDFACE「カルメン OPERA COMIC 横浜公演アンコール」予約ページ

 

<関連ページ>
「THE REDFACE」公式サイト
榊原利彦オフィシャルサイト
榊原利彦オフィシャルブログ

 

<アイデアニュース関連記事>
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※シドッチが持っていたとされる聖母像「親指のマリア」は、重要文化財として東京国立博物館に所蔵されています。今回の舞台と「親指のマリア」の関係や、東京都内の切支丹屋敷跡で見つかった3人の遺骨がシドッチ本人と世話役の夫婦の可能性が高いことがわかったというニュースとの関連などについて、アイデアニュース有料会員向け部分で説明します。

 

■せつないほどに美しい、「親指のマリア」と家宣の正室「天英院煕子」の歌

 

■シドッチをモデルにした舞台は、教会で上演した20分ほどの演劇「親指のマリア」がもとに

 

■公演発表直後にシドッチ本人と長介とはると思われる三名の遺骨が発見されたという報道が

 

■「宗教観で重くとらえないでほしいと思いつつ思想はあるべきなのが、作る過程で難しかった」

 

 

 

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<筆者プロフィール>堀内優美(ほりうち・ゆみ) フリーライター。兵庫県出身。行政の広報・番組制作に携わった後、フリーアナウンサーに。女性ならではの繊細な感性で描くコラム、自身の経験を生かしたエンタテインメント分野の執筆・取材を得意とし、新聞・雑誌・WEBにて連載中。司会者、ナレーター、講師としても活動している。 ⇒堀内優美さんの記事一覧はこちら

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最近の投稿・コメント

  1. 橋本正人 より:

    面白そうだなぁ。関西で公演があったら、観に行きたいなぁ。

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