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男子生徒による本格的な舞台芸術、カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演

筆者: 濱恵介 更新日: 2016年10月15日

清く正しくヅカ男子 (5)】

 

 

2016年10月8日(土)は、日本で初めて3つの「エリザベート」が上演された記念すべき日になりました。東京宝塚劇場では9月9日から、宝塚歌劇団が宙組公演「エリザベート ~愛と死の輪舞~」を上演中(10月16日まで)。名古屋では、10月8日に東宝版「エリザベート」が中日劇場の初日を迎えました(10月23日まで)。そして同じく10月8日、名古屋の東海高校・中学では、男子生徒だけでタカラヅカを演じるカヅラカタ歌劇団が、第14期公演として「エリザベート」を上演しました。アイデアニュースでは、カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演の様子を詳しく取材させていただくことができましたので、レポートします。

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

 

 

カヅラカタ歌劇団は、国公立大学医学部合格者数が9年連続日本一(2016年現在)の進学校、東海高校(名古屋市東区)で、2003年に生徒たちの発案により、久田光政先生を顧問に記念祭(文化祭)の企画として始まりました。初演は「ベルサイユのばら ~オスカル編~」。翌年にも「ベルサイユのばら ~フェルゼンとマリー・アントワネット編~」が続演され、記念祭の企画として定期公演が続けられるようになりました。

 

<カヅラカタ歌劇団上演史(「第14期公演・エリザベート」公演パンフレットより)>
1期2003年 ベルサイユのばら ~オスカル編~
2期2004年 ベルサイユのばら ~フェルゼンとマリー・アントワネット編~
3期2005年 風と共に去りぬ
4期2006年 ベルサイユのばら ~オスカル編~
5期2007年 ファントム
6期2008年 エリザベート ~愛と死の輪舞~
7期2009年 ベルサイユのばら ~オスカル編~
8期2010年 スカーレット・ピンパーネル
9期2011年 ファントム
10期2012年 エリザベート ~愛と死の輪舞~
11期2013年 ロミオとジュリエット
12期2014年 眠らない男・ナポレオン ~愛と栄光の涯に~
13期2015年 (新人公演「ゴールドスパーク」)
「維新回天・竜馬伝!」「Joyfull!!」
14期2016年 (新人公演「Shining Rhythm」)
「エリザベート ~愛と死の輪舞~」

 

 

■衣裳は貸衣装店から頂いたドレスをベースに、保護者がアレンジ

 

カヅラカタ歌劇団の公演は、宝塚歌劇団の舞台を模倣して作られます。団員は私立の男子校である東海高校と東海中学の生徒。本場タカラヅカが「女性」だけの舞台なのに対して、カヅラカタ歌劇団では男子高校生と中学生という「男性」だけの舞台になるので、「タカラヅカ」を反対から読んで「カヅラカタ」歌劇団と呼称しています。

 

衣装は貸衣装店から頂いたドレスをベースに、保護者がアレンジ。本番では専門家の協力も得てメイクを施し、小道具やフィナーレで手に持つ【シャンシャン】も手作りで作製します。クオリティーが高いと評判の公演パンフレット作成には、河合塾のデザイナーとカメラマンが協力しています。

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演パンフレットより

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演パンフレットより

 

 

■楽譜は耳コピーで採譜し、東海学園交響楽団が生演奏。「銀橋」も設置

 

台本は宝塚歌劇団の公式誌とDVDから起こします。楽譜は全て宝塚歌劇団の公演DVDから耳コピーで採譜。演奏は、本編の多くが東海学園交響楽団(オーケストラ)の生演奏。音響や照明、視聴覚室でのサテライト上映には、名古屋工学院専門学校の生徒が協力し、本格的機材を使って行われます。

 

会場となった講堂には、舞台の前にオーケストラが配置され、オーケストラボックスを取り囲むように【銀橋】(エプロンステージ)まで設置される再現度の高さ!

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

 

 

■入場無料。制作費はクラブ予算や寄付などで賄い、「お金をかけない」工夫を随所に

 

公演には毎回、一目見たいという観客が殺到し、応募多数で抽選。本場タカラヅカ並みに立見指定席にまで観客が押し寄せ、それでも外れた場合は視聴覚室でサテライト鑑賞というスゴさ。手作り感満載!それでいて超本格的なレベル。今では東海高校・東海中学を代表する活動の一つになっています。

 

入場は無料で、制作費は学校のクラブ予算、団員の団費(月2000円)、パンフレット(300円)の収益、寄付で賄っています。群舞の服は学生服の改造で、フランツ(皇帝)の衣装も黒いものは元は学生服。「100均」を頼りに「いかにお金をかけずに作ることができるか」を工夫しています。

 

もちろん中高校生ゆえの、時間がないゆえの足りない点もあります。プロの舞台興行と比較すれば百点満点の出来とまでは言えませんが、今回は「男子中高校生がタカラヅカを演じる」という興味本位な観点ではなく、「中高校生が創る一個の独立した舞台芸術を批評する」という観点からカヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演の様子を紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

<東海高校カヅラカタ歌劇団 海組 第14期公演>
「エリザベート ~愛と死の輪舞~」
【愛知公演】2016年10月8日(土) 東海高校講堂 (この公演は終了しています)

 

 

<関連サイト>
東海高校カヅラカタ歌劇団  http://zuka08.blog121.fc2.com/
学校法人東海学園【東海中学校・東海高等学校】 http://www.tokai-jh.ed.jp/
名鶴ダンスカンパニー http://www.nazuru.com/
名古屋工学院専門学校 http://www.denpa.ac.jp/
松枝衣裳店総本店 http://matsueda.co.jp/
河合塾 http://www.kawai-juku.ac.jp/

 

<関連情報>
東海学園交響楽団 「第九」チャリティーコンサート
2016年12月18日(日)16時~18時(開場15時) 東海高校講堂
曲目:エルガー「威風堂々」第1番、ベートーヴェン交響曲第九番“合唱付”
指揮:曽我大介、ソリスト:平井香織・小山由美・松原陸・青山貴、合唱:東海学園交響楽団特別合唱団
チケット代:一般3,000円 学生1,000円 問い合わせ:東海高校(052-936-5112/5114)
チケット購入はオーケストラ部関係者or合唱団関係者から(学校事務室では取り扱っていません)

 

 

※ここからは、アイデアニュース有料会員(月額300円)限定とさせていただきます。出演者別などのさらに詳しいレポートと、多くの写真を掲載しています。なお、アイデアニュースでは、おもな出演者や顧問の久田先生にインタビューした記事を後日、掲載する予定です。舞台の裏話や、教育上の効果などをたっぷりうかがいましたので、掲載は少し先になりますが、ご期待ください。

 

<アイデアニュース有料会員限定部分の小見出し>

 

■トート役の伊藤侃さんの美しいリフト。本場に負けない見事な技量

 

■帝国劇場での一路真輝さんを彷彿とさせる、エリザベート役の鳥居留圭さん

 

■アドリブで返す余裕、歌唱力も演技力も最も輝いていたルキーニ役の武田達哉さん

 

■歌も芝居も終始、安定感があり、堂々たる演技のフランツ・ヨーゼフ役、川上龍人さん

 

■脇役の敢闘賞は皇太后ゾフィー役の須崎陽太朗さん。肝の座った演技で、エトワールも

 

■公演のお色気担当、マダムヴォルフ役の酒井智紀さんは熟女そのものの妖艶さ

 

■マックス公爵役の上園太一さんは優しい父を好演、高身長の廣瀬吾郎さんは市長役を端正に

 

■容姿抜群で今後が楽しみなエルマー役の門間大輔さんと青年ルドルフ役の安部隼也さん

 

■ホンモノを凌ぐ出来映えだった少年ルドルフ役の矢木俊也さん

 

■全体を通して特に印象的だったのが、「ミルク」のコーラスの上手さ

 

■「中階段」も登場した感動のパレード。シャンシャンを持って銀橋でそろい踏み

 

■総勢21人が舞台に。音響・照明などは名古屋工学院専門学校の生徒さんらが支える

 

■男子中高校生による宝塚の舞台の再現は、日本の舞台芸術にとって大きな価値がある

 

 

※カヅラカタ歌劇団「エリザベート」公演のパンフレット1部と、昨年のカヅラカタ歌劇団「維新回天・竜馬伝!」公演のパンフレット1部をセットにして、抽選でアイデアニュース有料会員3人にプレゼントします。有料会員になられている方がログインすると、記事の末尾に応募フォームが表示されますので、ご応募ください。ログインすると記事下のコメント欄にメッセージを書き込むこともできますので、ぜひ記入をお願いいたします。応募締め切りは10月29日(土)です。(このプレゼントは終了しました)

 

 

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<筆者プロフィール>濱恵介(はま・けいすけ) 1976年、広島県生まれ。福島大学大学院修了。本来の専攻は日本現代史。公民館活動全国1位となった玖波公民館(広島県大竹市)でタカラヅカ講座の講師を務め、執筆でも活動中。 ⇒濱恵介さんの記事一覧はこちら

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最近の投稿・コメント

  1. MIMI より:

    ミュージカル・ファンですので、東宝の「エリザベート」は長年観続けていますが、こんな挑戦をしている男子中・高生が居るとは知りませんでした。ここまで出来るとはびっくりです!再演されたら観に行きたい!動画もっとありましたら見せてください。

  2. アン より:

    学生のひたむきな姿に胸が熱くなりました。
    今回は観劇出来なかったので、こちらの記事で詳細を知ることが出来て嬉しかったです。

  3. まつげん より:

    カヅラカタ歌劇団は、どんどんレベルを上げていますねぇ。素晴らしいです!
    また、わざわざ名古屋に出向き、彼らを取材したアイデア・ニュースの橋本さん、濱さんのフットワークも素晴らしい!

  4. MARIA より:

    噂に聞いていた「カヅラカタ劇団」の公演ですが、素晴らしいですね。
    これからも、続けていって欲しいと思います。
    ここから、未来の輝けるStarが登場しそうです。

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