「ノーラ犬猫病院」という名前の看板に惹かれて、訪ねてみたら… | アイデアニュース

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「ノーラ犬猫病院」という名前の看板に惹かれて、訪ねてみたら…

筆者: 松中みどり 更新日: 2017年11月30日

先日、兵庫県西宮市内の阪急夙川駅から苦楽園口駅の方に向けて歩いていたとき、ある看板が目に飛び込んできました。「ノーラ犬猫病院」と書かれたインパクトのある看板です。きっとここは、この頃少なくなった「ノラ犬」や、まだまだ多い「ノラ猫」たちのTNR活動をしている動物病院ではないかと思い、SNSに写真を掲載したところ、ノーラ犬猫病院の山田吏医師からご連絡をいただきました。早速、病院を訪ねたレポートです。どうぞお読み下さい。

「ノーラ犬猫病院」の看板=撮影・松中みどり

「ノーラ犬猫病院」の看板=撮影・松中みどり

――ノラ猫さんたちの不妊手術を積極的にするという意味でつけられた病院名なのですか?

いいえ、病院を開業するとき、自分の名前とか地名とかはつけたくなくて、たまたま、その時飼ってた「ノーラ」という猫の名前をつけたんです。

――そうだったんですか! では、看板を見て、きっとそういうことをされていると思いましたが、もしかしたら別の猫の名前だったら気が付かずに通り過ぎたかもしれませんね。

そうそう。たまたまね。飼ってる猫が別の名前だったら、病院も違う名前だったかもしれませんね。まあ、ノラ猫の不妊に関して積極的にやりたいというのは、その通りなんですけどね。特に最近は。

――開業されたのはいつですか?

1999年2月です。

――その時は、いわゆる普通の動物病院だった?

そうそう。開業当時はね、いろいろ大変じゃないですか。人も雇っているし、経済的に軌道に乗せないといけないしね。ここ数年で、まあ、そろそろ自分のやりたいことをやろうかなと思い始めて。それが、僕にとっては「ノラ猫の避妊・去勢」かなと思って。それで、池田の「のらねこさんの手術室」をインターネットで見つけたんです。ノラ猫の手術だけでこんな病院が出来るんやと、びっくりしたわけ。それで、自分にも出来ないかなと思ったんです。で、ここ数カ月、そういうことで動き始めているところなんです。

――では、「のらねこさんの手術室」を訪ねられたのは、ごく最近なんですね?

今年の5月。ゴールデン明けくらいだから、ノラ猫の不妊手術を積極的にやると決めて、まだ、半年になるかどうかというところです。

お話を聞いて、本当に驚きました。偶然通りかかって目についた看板で「誤解」した通り、ノラ猫たちの不妊手術に積極的に取り組むことを始められたばかりの「ノーラ犬猫病院」、そのきっかけが「のらねこさんの手術室」だったとは! アイデアニュースが始まった頃の人気記事、『人と猫が共存できる社会へ、TNR専門病院「のらねこさんの手術室」オープン』も、ぜひ合わせてお読み下さい。

<アイデアニュース関連記事>
人と猫が共存できる社会へ、TNR専門病院「のらねこさんの手術室」オープン

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、山田吏さんインタビュー後半の全文とともに、「ノーラ犬猫病院」で暮らす猫たちを紹介しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■収益をあげて従業員も支えて……それが、虚しくなってきて

■お年寄りが亡くなって、要らないと…。捨てるなんて出来ない

■仕事としての獣医ではなく、獣医としての本来の仕事を

■猫みたいに自分が一番で、自由に今を生きたいです

<ノーラ犬猫病院>
住所:兵庫県 西宮市松生町11-16
最寄り駅:阪急夙川駅もしくは苦楽園口駅
電話:0798-75-1314
【診療時間】
9:30~12:30(月火水木 土日祝)
16:00~19:00(月 水木 土日祝)

<関連リンク>
ノーラ犬猫病院 ホームページ
http://r.goope.jp/noradogcat
ノーラ犬猫病院 Facebookページ
https://www.facebook.com/noracatdog/

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病院の中には保護された猫がたくさんいました=撮影・松中みどり

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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