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慰安婦にされた女性を描く、2人芝居『キャラメル』ルポ(上)

筆者: 松中みどり 更新日: 2018年5月8日

 

2018年4月22日と23日、『いま、日本軍性奴隷問題と向き合う~被害者の声×アート~』と題したイベントが東京で行われました。パネル&アート展や講演会が開かれた中で、書きおろし2人芝居『キャラメル』を鑑賞。脚本・主演のきむきがんさんのインタビューと合わせてお読み下さい。

 

4月22日・23日の舞台『キャラメル』左がきむきがんさん、右が洪美玉さん=きむきがんさんのFacebookページより

4月22日・23日の舞台『キャラメル』左がきむきがんさん、右が洪美玉さん=きむきがんさんのFacebookページより

 

きがんさんのお芝居に魅せられたのは、アイデアニュースで何度も紹介してきた『在日バイタルチェック』からです。植民地時代に日本に渡ってきた女性の生涯を、彼女を取り巻く人々を含めてひとりで演じきったきがんさんが、従軍慰安婦=性奴隷の問題に真正面から取り組んで芝居を作っている。しかも、今度は2人芝居。そう聞いたときから観たくてたまらなかった『キャラメル』は、期待を裏切らない圧倒的な舞台でした。90歳で息を引き取った在日1世のハルモニ(朝鮮語で祖母、おばあさんという意味)とその友人が、今まで語られることのなかった自らの壮絶な人生を、在日3世の役者ふたりの体を借りて、ようやく語りはじめます。泣き笑い、歌い踊り、哀しみ、怒り、それでも未来の世代に希望を抱きながら。

 

――きがんさんと言えばひとり芝居というイメージでした。今回の芝居は共同演出ということですが、いかがでしたか?

 

初めての経験で、すごく勉強になりました。価値観が似てる人とじゃないと一緒に出来ないんだけど、それでも徹底的に話し合って、とにかく話をして、それで、この芝居でやりたいことが全部出来たという感じです。舞台に出るメンバー以外の人たちが、どんどん深くかかわってくれるようになって。テーマがテーマだけに、芝居に携わるものとして精一杯、ハルモニ達の思いに寄り添って舞台を作ろうと努力してくれました。

 

武蔵関の駅から「ブレヒトの芝居小屋」へ歩いていくと見えてきたのは「償わなければならないこと」と題された絵=撮影・松中みどり

 

――場所がまた素敵でした。「ブレヒトの芝居小屋」、初めて伺いましたが、中に入った瞬間から演劇が始まってるんじゃないかという雰囲気のある建物ですよね。移転ときいて残念ですが……。

 

良い感じの場所ですよね。ここでやれて嬉しかったですよ。箱にこだわってるわけじゃないけど、この小屋がなくなるってことをきいて感慨深かったし、ずっとあそこで合宿しながら今度の芝居を作っていったので。たくさんの人に支えてもらいました。志を共にする仲間があの舞台を一緒に作ったんだと、今、思っています。

 

――私は4月22日の初舞台を見せてもらいましたが、超満員で、みなさんが最初からのめりこむようにお芝居を観ておられたのが印象的でした。

 

おかげさまで、二日間とも満席でした。立ち見の方もいたし、初日は帰っていただかないといけないほどたくさん来てくださって。在日の人も大勢いらっしゃって、一体感がありましたね。お客さんのあったかい氣を感じて芝居をしてました。泣きながら一生懸命観てくれているのが分かりました。

 

 

※こちらは、2人芝居『キャラメル』のために作られたオリジナル曲、「故郷への想い」です。作曲・演奏は李相大さんです。

 

 

 

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、お芝居のあらすじ、インタビュー前半の続きなどを掲載しています。舞台の写真もたくさんありますので、ぜひご覧ください。5月12日掲載予定のインタビュー(下)では、『キャラメル』というタイトルの意味や、インタビュー後半の全文を紹介しています。

 

<有料会員限定部分の小見出し>

 

『キャラメル』あらすじ

 

お葬式の場面について~日本軍「慰安婦」被害ハルモニが亡くなっていく現状~

 

<二人芝居「キャラメル」>
【東京公演】2018年4月22日、4月23日 ブレヒトの芝居小屋 (この公演は終了しています)

  1. 出演:きむきがん 洪美玉  松下重人 李相大(ピアノ)
    脚本:きむきがん
    演出:(共同演出)松下重人 きむきがん
    公演時間:90分
  2. ★カンパのお願い 2人芝居『キャラメル』を日本各地で、また韓国で、上演するために皆さんにご協力をお願いしています。ご賛同いただけましたら、カンパは下記までよろしくお願いいたします。
  3. 劇団石(トル)のゆうちょ銀行口座
    郵便局からの場合
    記号 14600
    番号 15308261
  4. 他行からの場合
  5. 店番468
    口座1530826
  6. 口座名ゲキダン トル

 

<役者プロフィール>

 

きむきがん:在日コリアン3世 ・劇団石(トル)主宰。役者・シンガーソングライター。日本、滋賀県を拠点に、一人芝居・演劇ワークショップ・音楽ライブなど、全国各地で活動中。パワフルな笑いの中に、常に社会的弱者に目を向けた作品を上演している。 代表作にすべての生き物の尊厳を描いた『カンアジトン(こいぬのうんち)』、在日同胞の100年の歴史を描いた『在日バイタルチェック』、部落差別の歴史と現状を描いた『人の値打ち~たまちゃんとはるちゃん~』などがある。

 

洪美玉(ほん・みお):1974年、神奈川生まれ。アメリカ留学を機に演劇を本格的に目指す。日本大学芸術学部演劇学科卒業。現在、東京演劇アンサンブル劇団員。イベント開催場所であるブレヒトの芝居小屋を拠点に、全国の児童青少年にも演劇を届ける。本アクション共催の東京演劇アンサンブル切羽委員会委員長。これまで朝鮮、原発、沖縄問題などに向き合う憲法集会、学習会を企画、運営してきた。現在、音楽劇『消えた海賊』で全国の高校を巡演中。

 

 

<関連ページ>
きむきがん ライブ☆公演スケジュール
http://blog.livedoor.jp/kigang-kigang/
きむきがんfacebook ページ
https://www.facebook.com/soonji.omma
いま、日本軍性奴隷問題と向き合う~被害者の声×アート~「DA RE I KI だれもがいきいきと生きられる社会のために」ホームページ
http://dareiki.org/2018/02/19/wk20180423action/
ブレヒトの芝居小屋
http://www.tee.co.jp/?p=56

 

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主催。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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