タイトルの意味に泣いた2人芝居、『キャラメル』ルポ(下) | アイデアニュース

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タイトルの意味に泣いた2人芝居、『キャラメル』ルポ(下)

筆者: 松中みどり 更新日: 2018年5月9日

 

2018年4月22日、劇団石(トル)のきむきがんさんと、東京演劇アンサンブルの洪美玉さんによる2人芝居『キャラメル』の初舞台を観ました。脚本・共同演出・主演のきむきがんさんインタビュー後半をお読み下さい。

 

4月22日・23日の舞台『キャラメル』オクスンハルモニを演じる洪美玉さん=きむきがんさんのFacebookページより

4月22日・23日の舞台『キャラメル』オクスンハルモニを演じる洪美玉さん=きむきがんさんのFacebookページより

 

――観る前からずっと、なんで『キャラメル』っていうタイトルなんだろうと思ってたんですけど、お芝居後半、あのセリフが泣けました。スッキハルモニがオクスンハルモニにキャラメルを渡しながら、「あの時のキャラメル、ごめんな。泥棒って言ってごめんな」っていうところ。

 

あれは、史実なんですよ。「友だちをもうひとり誘ってきたら、キャラメル、もうひとつあげる」って言われたらしいです。みんなものすごく貧しかったから、日本人がキャラメルひとつでだまして少女たちを慰安婦にしたという話があるんですね。道に落ちていたキャラメル一粒を、オクスンが拾って弟と分けて食べようとしたところをスッキが見つけて、「泥棒!」と言ってケンカして……というのは私が作った物語なんですけど。

 

――若い少女をだますのに、キャラメルが本当に使われていたということなんですね。

 

ええ、そうなんです。

 

――拾ったキャラメル一粒を弟とわけようとして、「それはあたしのキャラメルや、泥棒!」と言われた少女も、そう怒鳴った少女も、それをずっと忘れられなくて、90歳のお葬式の時に「あの時のキャラメル、ごめんな」って声をかける。思い出しても泣けてきます。そこはきがんさんのフィクションだったということですが、本当にみんな貧しくて、キャラメルひとつでも欲しくてたまらなかったというのが切なく伝わってきました。

 

ありがとうございます。そんな風にだまされて、少女だったハルモニたちは戦場に行かされたんです。

 

4月22日・23日の舞台『キャラメル』少女像を真ん中にポーズをとる洪美玉さん(左)ときむきがんさん(右)=きむきがんさんのFacebookページより

4月22日・23日の舞台『キャラメル』少女像を真ん中にポーズをとる洪美玉さん(左)ときむきがんさん(右)=きむきがんさんのFacebookページより

 

――舞台ではずっとハングルの字幕が出ていましたが、あれにはどういう意味が?

 

韓国からのお客さんがいらしてたんですよ。それと、いずれ韓国で公演をしたいから、最初から字幕を作ってたんですね。

 

――なるほど。なにか感想はおっしゃってましたか?

 

こういう問題に関係のある、普段から活動されている方たちが来て下さって、「今までにない、斬新なスタイルだ」とおっしゃってました。そして、「在日韓国朝鮮人に特化した作品でとても良かった」という感想をいただきました。

 

 

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、きむきがんさんインタビュー後半の続きを掲載しています。舞台の写真もたくさんありますので、ぜひご覧ください。

 

<有料会員限定部分の小見出し>

 

初めての2人芝居

 

日本軍「慰安婦」被害ハルモニのことを知らない人たちに観てもらいたい

 

同じキャスト、同じスタッフで各地に行きたい

 

生演奏のピアノが寄り添った舞台

 

<二人芝居「キャラメル」>
【東京公演】2018年4月22日、4月23日 ブレヒトの芝居小屋 (この公演は終了しています)

  1. 出演:きむきがん 洪美玉  松下重人 李相大(ピアノ)
    脚本:きむきがん
    演出:(共同演出)松下重人 きむきがん
    公演時間:90分
  2. ★カンパのお願い 2人芝居『キャラメル』を日本各地で、また韓国で、上演するために皆さんにご協力をお願いしています。ご賛同いただけましたら、カンパは下記までよろしくお願いいたします。
  3. 劇団石(トル)のゆうちょ銀行口座
    郵便局からの場合
    記号 14600
    番号 15308261
  4. 他行からの場合
  5. 店番468
    口座1530826
  6. 口座名ゲキダン トル

 

<役者プロフィール>

 

きむきがん:在日コリアン3世 ・劇団石(トル)主宰。役者・シンガーソングライター。日本、滋賀県を拠点に、一人芝居・演劇ワークショップ・音楽ライブなど、全国各地で活動中。パワフルな笑いの中に、常に社会的弱者に目を向けた作品を上演している。 代表作にすべての生き物の尊厳を描いた『カンアジトン(こいぬのうんち)』、在日同胞の100年の歴史を描いた『在日バイタルチェック』、部落差別の歴史と現状を描いた『人の値打ち~たまちゃんとはるちゃん~』などがある。

 

洪美玉(ほん・みお):1974年、神奈川生まれ。アメリカ留学を機に演劇を本格的に目指す。日本大学芸術学部演劇学科卒業。現在、東京演劇アンサンブル劇団員。イベント開催場所であるブレヒトの芝居小屋を拠点に、全国の児童青少年にも演劇を届ける。本アクション共催の東京演劇アンサンブル切羽委員会委員長。これまで朝鮮、原発、沖縄問題などに向き合う憲法集会、学習会を企画、運営してきた。現在、音楽劇『消えた海賊』で全国の高校を巡演中。

 

 

<関連ページ>
きむきがん ライブ☆公演スケジュール
http://blog.livedoor.jp/kigang-kigang/
きむきがんfacebook ページ
https://www.facebook.com/soonji.omma
いま、日本軍性奴隷問題と向き合う~被害者の声×アート~「DA RE I KI だれもがいきいきと生きられる社会のために」ホームページ
http://dareiki.org/2018/02/19/wk20180423action/
ブレヒトの芝居小屋
http://www.tee.co.jp/?p=56

 

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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最近の投稿・コメント

  1. タカピ より:

    みどりさんの記事を読んでいるだけで、そしてピアノの音を聴いただけで、何だか涙が出てきました。必死に生き抜いて名乗り出ることなく亡くなっていった方の魂が安らかでありますように。
    いつか「キャラメル」を観られますように!

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