「ハートオブミラクル」の挑戦、映画「大地の花咲き」上映へ(下) | アイデアニュース

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「ハートオブミラクル」の挑戦、映画「大地の花咲き」上映へ(下)

筆者: 松中みどり 更新日: 2015年7月30日

アイデアニュースは、ドキュメンタリー映画「大地の花咲き」を応援しています。昨日は、映画の主人公である「佐々木ファーム」と、佐々木ファーム社長村上貴仁さんとさゆみさんご夫妻、天国にお引越ししていった息子の大地くんを紹介しました。本日の記事は、映画を配給している「ハートオブミラクル」とその素敵な仲間についてのお話です。

NPO法人「ハートオブミラクル」ホームページより

NPO法人「ハートオブミラクル」ホームページより

ハートオブミラクルは、これまでも、「1/4の奇跡~本当のことだから~」、「僕のうしろに道はできる~奇跡が奇跡でなくなる日に向かって~」、「日本一幸せな従業員をつくる!~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦」など、数々のドキュメンタリー映画を配給してきたNPOです。ハートオブミラクルの常勤スタッフは3名。映画製作のE・Eプロジェクトスタッフを入れても4名の小さな所帯。でも、映画に感動し、ハートオブミラクルのメッセージである『この地球上のすべてのいのちが輝いて、お互いを大切に想い合いながら生きる』という夢に共感する人が続出。応援したい、仲間に入りたいという人が集まって、全国で各映画の自主上映の動きが広まっています。

新作映画の初上映ともなれば、映画の編集段階から、ボランティアスタッフが集まってミーティングを重ねます。筆者が参加したボランティアスタッフミーティングには、「岩崎靖子監督の映画なら素晴らしいに決まってるから、応援するよ」という人や、すでに何度も初上映会スタッフを努めたベテランボランティアさんたちが顔をそろえていました。そして、今回の映画には、「佐々木ファーム」のことをよく知っている人たちがボランティアに参加しています。「あの佐々木ファームの素敵さ、社長夫妻の魅力をもっともっといろんな人に知ってほしい!それには映画を見てもらうことが一番!」と熱いパワーを発揮している方々。そのおひとりである小山吉美さんをご紹介します。

前列右が小山吉美さん、その隣真ん中が岩崎靖子監督 左がハートオブミラクルの三浦喜美子さん<br /> 小山吉美さんのブログより

前列右が小山吉美さん、その隣真ん中が岩崎靖子監督 左がハートオブミラクルの三浦喜美子さん
小山吉美さんのブログより

小山吉美さんは岩崎監督と、ある場所で偶然出会います。パワフルでキラキラ輝いている女性社長さんばかりいる場違いのところに来たとドキドキしていた岩崎監督でしたが、「私の好きな銘柄の水のボトルを持っているこの人はきっと心優しい人に違いない!」と思ったからと、吉美さんの隣に座ります。その時は金髪でヒョウ柄の服だったという吉美さん。その華やかさに圧倒されていた岩崎監督を「佐々木ファーム」というすごいところがある、今度農場開放してイベントやるから来て!と誘います。不思議に心惹かれた監督は吉美さんに誘われるまま北海道へ。それが、すべての始まりでした。

2年ほど前から、事業経営者の勉強会「北海道・西田塾」同期生として村上さゆみさんとお知り合いになったという吉美さん。さゆみさんとは「心友」だと言います。机を並べて勉強して仲良くなったふたり。塾が終わっても、吉美さんは毎月、大阪から洞爺に通います。さゆみさんの息子大地くんが天国にお引越しした日である8月5日に、大きなイベントを主催することになったからです。それが、2014年8月5日の第1回「大地と遊ぼう」で、岩崎康子監督が、「金髪でヒョウ柄の社長さんに誘われた」と話していたイベントなのです。佐々木ファームの畑で、遊んだり、食べたり、音楽を楽しんだり。豊かな自然の中で1日楽しめるこのイベント、今年も開催されます(すでに大好評、完売御礼です。ご了承ください)

第二回「大地と遊ぼう」2015年8月5日に開催されます Facebookページより

第二回「大地と遊ぼう」2015年8月5日に開催されます Facebookページより

吉美さんは、「佐々木ファームのやっていることを広めたい!」という熱い思いでいっぱいの人。なぜなら、佐々木ファームでさゆみさんがやっていることは、ツールは違うけれど吉美さん自身が目指していることと同じだと感じるからです。奪い合い、競争するのではなく、みんなが与えあい、シェアする仕組みを作りたい。平和な世の中になって、愛と喜びで満たされる人が増えてほしい。佐々木ファームとの出会いで火が付いた吉美さんの心は、今も燃え続けているのです。

「言葉では伝えにくいけど、佐々木ファームに行ったらみんな腑に落ちるんですよ」と話す吉美さん。「大地に呼ばれたとしか思えない」と笑います。

映画「大地の花咲き」より

映画「大地の花咲き」より

たった4年しか生きられなかったけれど、大切なことを教えてくれたさゆみさんの息子、大地くん。吉美さんは直接会ったことのない大地くんですが、さゆみさんから聞く大地くんの話は、本当によく分かると言います。どんなに短いいのちでも大事ないのち、大地は愛の存在だったんだと。この映画を通して、たくさんの人が、「無駄ないのちなんてないし、無駄な出来事もない。すべてがつながっていて、すべてがそこにある」と感じてほしいと話してくれました。小山吉美さんは「よしみん」、村上さゆみさんは「さゆみん」、魂の双子のような二人のパワーは、足し算ではなく掛け算になって、この映画を後押ししているようです。

ハートオブミラクル代表であり、今回の映画の監督でもある岩崎靖子さんに、2015年7月18日のスタッフミーティングで話をききました。

「今、編集は6割が終わったところです。北海道の初上映が8月22日なんだけど、8月5日の佐々木ファームさんでのイベントも撮影するから、本当にギリギリ。それなのに、関西発祥の私たちハートオブミラクルとしては、あまり地盤がない北海道で、初上映がなんと1200名入る会場なんですよ~これまでで最大のチャレンジですね」

ドキュメンタリー映画「大地の花咲き」のチラシ:北海道版

ドキュメンタリー映画「大地の花咲き」のチラシ:北海道版

ハートオブミラクルの映画は、地の利がある関西でも、1000人入る会場での上映が最大人数でした。今回は1200名収容の「いたみホール」、200名分ハードルが上がっています。関東初上映会場の「よみうりホール」は1100名収容。8月と9月の北海道・関東・関西の初上映で、合計3500名のお客様を集めて、会場をいっぱいにすることが目標です。

ドキュメンタリー映画「大地の花咲き」のチラシ 関東:関西版

ドキュメンタリー映画「大地の花咲き」のチラシ 関東:関西版

「今も編集、編集の毎日で、まだ北海道での撮影予定が残っていて、それなのに今までの最高記録を塗り替えようとしているこの無謀さ」 岩崎監督はそう言いながらニコニコしていました。北海道でのチケットがまだ二桁しか売れていない。最初は自分の力不足じゃないかとか、申し訳ないとかいろいろ思っていた岩崎監督。ある日、「私がやると決めたんだ。そして一緒にそれを実現しようとともに歩いて下さっているこんなにたくさんの仲間がいる。これこそがミラクルじゃないか」と気持ちを切り替えます。そうしたら、良いニュースがたくさん飛び込んできて、協力者も増えて、今は「なんだかやれそうな気がする」と話してくれました。

「佐々木ファームさんの、”いろんな命と生きていきたいよね”というメッセージって、すごく嬉しいことだと思う。この映画の話をすると共感してくれる人がこんなにたくさんいるってことは、みんなの意識がそっちの方向に向き始めている、意識の渦がそっちに向かっているような気がするのね」

「バブルの崩壊があって、東日本大震災があって、今はみんなが、本当の幸せって何だろうって思っている時期なんじゃないかなあ。だから、命と命のふれあいの中で生きることが幸せなんだっていう佐々木ファームの生き方に共感の渦が出来てる、そんな風に思ってます」

30分バージョンの「大地の花咲き」試写で話をする岩崎靖子監督 撮影:松中みどり

30分バージョンの「大地の花咲き」試写で話をする岩崎靖子監督 撮影:松中みどり

「チラシを置いてもらえたよ」「30分バージョンを知り合いのカフェで試写してもらうことになった」「スタッフとして参加したいという友だちがいます」そんなニュースが毎日飛び込んでくるハートオブミラクル、スタッフもボランティアもワクワクドキドキしながら、初上映の日まで走り続けます。

「大地の花咲き」上映に関する詳しいお知らせはこちら
→ http://heartofmiracle.net/hotnews/hotnews0012015.html

佐々木ファームの公式ホームページはこちら
→ http://www.sasakifarm.net/index.html

スタッフミーティングの前には、編集中の映画の30分バージョン試写会をおこなっています。映画の内容を知って、ますますこの映画の成功に力を尽くしたいという気持ちになる・・・フルバージョンを早く見たくてたまらない・・・そんな感想が寄せられていました。8月8日(土)午後1時から、大阪市福島区民センターで30分パージョンの試写会が行われます。そのあとで関西のスタッフミーティングです。試写会だけでもけっこうですし、この映画を盛り上げる仲間になりたいという方はぜひ、足をお運びください。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.yonbunnoichi.net/saishinnews/014339.php

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アイデアニュースは、ドキュメンタリー映画「大地の花咲き」に協賛しています。9月21日(月・祝)の関西での上映会のチケットを読者の皆様にプレゼントいたします(このプレゼントの募集は終了し、当選者にチケットを発送しました)。ご応募くださったみなさま、ありがとうございました。

<読者の声(プレゼント応募から)>

佐々木ファームさんは、昨年、私が理事を務める「ふるさとイベント協議会」(http://www.npo-furusato.org/)が主催するふるさと田園フェスティバルに出店して下さいました。

こんにちは。去年の秋からタネ採りを目的に小さな畑で野菜作りを始めました。遺伝子組み替えでないタネ、から始まって、無農薬・無肥料栽培です。土もまだまだ出来ていないですが、野菜が一生懸命育とうとしています。映画のささきファームの方達と同じく私の出来ることは、野菜に声を掛けることと、力を信じることです。映画をとても観たいと思います。ありがとうございます。

早く観たいです。岩崎靖子監督の映画は、心がキレイになります。今回のテーマも興味があり、最新作楽しみです。

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<アイデアニュース関連記事>

すべてのいのちの幸せを願って、映画「大地の花咲き」上映へ(上)
https://ideanews.jp/archives/6829

「ハートオブミラクル」の挑戦、映画「大地の花咲き」上映へ(下)
https://ideanews.jp/archives/6745

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アイデアニュース有料会員向け【おまけ的小文】    映画上映会では佐々木ファームの美味しい野菜とともに、岩手の「すき昆布」も販売 (松中みどり)

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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