関西でミュージカル上演「劇団Compass」結成から2年、横田裕久インタビュー(上) | アイデアニュース

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関西でミュージカル上演「劇団Compass」結成から2年、横田裕久インタビュー(上)

筆者: 中田 ゆりな 更新日: 2020年3月9日

【編集部追記】この公演は、3月公演が中止となり、振替公演を2020年7月18日(土)に予定し、既にチケットの振替えについてもご案内しておりましたが、その後の緊急事態宣言の発令や、この先のコロナウイルス感染症における事態収束の見込みが立たない状況であること、公演までの稽古の再開が困難であること等を検討した結果、中止となりました。チケットの払戻し対応につきましては公式サイトをご確認ください。

俳優・横田裕久さんが主宰する劇団Compassのミュージカル『ネズミはライオンにはなれない』が、2020年7月18日(土)に神戸ポートオアシス2階ホールで上演されます。脚本・演出を担当する横田裕久さんのインタビューです。(上)では劇団Compassを立ち上げたきっかけや子どものころのこと、(下)では公演内容や劇団への思いについてうかがいました。

横田裕久さん=撮影・中田ゆりな

横田裕久さん=撮影・中田ゆりな

ーーまず、劇団Compssを立ち上げたきっかけを教えてください。

もともと僕は愛知出身で高校演劇をやってきたんですが、プロを目指そうと思っても、現実的にはそういう環境がなくて。たまたま学生時代のおわりに、NPO法人コモンビートという団体が主催している市民参加型ミュージカルの関西公演に出ることになったんです。そのときに出会った人が神戸で「CafeBar&Gallery en+(エンタス)」という店を経営している方で、大学卒業後、その店で働くことになったんですね。実際飲食業をしながら舞台に出るというのはなかなか難しく、店のマスターに「何かやり方ないかな」と相談したところ、「じゃあ、うちのお店で創っちゃおうか」と(笑)。表現活動を通してプロの世界ではなく、自分主催で何かしてみようと、2009年に劇団Compassの前身である「en+伐娑羅-BaSaLa-」という団体を立ち上げました。そこで自分で脚本を書いたり、出演したりという経験を積みながら、自分も店で約10年働くなかで、改めて店の冠を掲げず、自分で劇団を創りたくて、2018年の4月に「劇団Compass」を立ち上げたんです。

ーーその間に、2年間ほどプロの俳優として活動されていた時期もありましたね。

そうですね。そのなかで、やはり食べていくには難しい世界だということを知りました。仕事になったからといって、生活していけるわけではない。であれば、自分が今までやってきたことで、もしかしたらできることがあるかもしれないと思い、劇団Compassを立ち上げました。ありがたいことに、すごくたくさんの方に応援していただける環境がそこまでにできていたので、そうやって応援してもらえる方がたくさんいて、公演に人が呼べるのであれば、自分で立ち上げたほうが早いのではないかなと思ったんです。改めて劇団Compassとして何をしていくかということは、信頼のおける10人にスタッフとして声をかけ一つずつ決めていきました。話し合いのなかで、コンセプトを「Spotlight one’s identity」と定め、何か本業を持っている人たちが表現活動を通じて、仕事と同じぐらいの熱量で力を発揮しながら、表現を楽しむということをしてみようと。あとは、もちろんクオリティーとしても高いものを目指していくんですが、そこに特化するわけではなく、日々を一生懸命生きてる人たちの良さが活きるような舞台作りをしていこうと方向性を決めました。

ーー「出演者の良さが生きる舞台作り」ですか。

作っていく側も、その良さが活かせる脚本、演出、歌、ダンスを考え、スキルに特化するのではなく、それぞれの個性が輝くようにするためにはどうしたらいいかというのを一人ひとりに歩み寄りながら、寄り添いながら作っていくという形でやっています。どうしても表現の世界には、否定するというか、できないとだめ、みたいな評価基準があるところもありますが、そう言われ続けてしまうと、人間ってなかなか本来の力を発揮できないのかなと思っていて。頭ごなしの言い方ではなく、ちゃんと本人たちがやる気を持って取り組めるという環境がつくれたら、きちんと届くものがつくれるんじゃないかなと思っています。劇団Compassの「Compass」は、羅針盤。自分の魂がどこに向かっていきたいかというのを選ぶのは自分なんだから、どこに向かっていくかという方位磁針を自分がきちんと見つけれたら、もっと自由に自分の思いどおりに動いていけるという想いを込めて「Compass」という名前をつけました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、劇団のメンバーや活動について、子どものころのことなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。3月10日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、公演内容や劇団への思いなどインタビューの後半の全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■ミュージカルというものを劇団の活動を通してより身近に感じてもらえるように

■その人の夢をかなえる、みたいなことができたらいいなと

■表現に関わるベースは母が作ってくれた

■決めたらそれこそ直感でパンって動くタイプ

<ミュージカル『ネズミはライオンにはなれない』>
【兵庫公演】2020年7月18日(土) 神戸ポートオアシス 2階ホール
※この公演は2020年3月20日から3月21日まで上演が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症対策における神戸市の対応方針に基づいて中止となり、7月18日(土)に振替公演が実施されることになりました。当日は昼夜2回公演を予定しているとのことですが、詳しくは公式ページでご確認ください。
劇団Compass公式サイト
https://troupecompass.com/

<関連リンク>
劇団Compass Instagram
https://www.instagram.com/troupe.compass/
横田裕久 Twitter
https://twitter.com/compass_hiro
横田裕久 Instagram
https://www.instagram.com/hirohisa1126compass/

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劇団Compass稽古場より=撮影・中田ゆりな

劇団Compass稽古場より=撮影・中田ゆりな

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<筆者プロフィール>中田 ゆりな / 神戸在住のフリーランスライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。歌とダンスをたっぷり堪能できるミュージカルが大好き。⇒中田ゆりなさんの記事一覧はこちら

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