大竹しのぶ「一回一回、全身全霊で演じ切りたい」、『フェードル』2021年1月に再演 | アイデアニュース

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大竹しのぶ「一回一回、全身全霊で演じ切りたい」、『フェードル』2021年1月に再演

筆者: アイデアニュース編集部 更新日: 2020年9月10日

栗山民也さん演出、大竹しのぶさん主演の舞台『フェードル』が2021年1月8日(金)よりBunkamuraシアターコクーンにて上演されます。この作品は2017年の初演時に続いて大竹しのぶさんが主人公フェードルを演じ、フェードルが恋い焦がれる義理の息子・イッポリット役を林遣都さんが演じます。その他出演は、瀬戸さおりさん、谷田歩さん、酒向芳さん、西岡未央さん、岡崎さつきさん、キムラ緑子さんです。

大竹しのぶさん(左)と林遣都さん(右)
大竹しのぶさん(左)と林遣都さん(右)

『フェードル』は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材を得て創りあげ、1677年1月1日、ブルゴーニュ座で初演。1680年コメディ・フランセーズ(国立劇場) のこけら落としでも上演された、17世紀フランス古典文学の最後を飾る作品です。サラ・ベルナール、ヘレン・ミレンと各国を代表する女優たちが演じてきました。

悲劇へと向かう女性の姿を描く美しく輝く台詞、神話的世界をもとに表現した抵抗しがたい破滅的激情は、演劇の醍醐味を堪能できる要素が凝縮されています。フランスを代表する哲学者ヴォルテールをして「人間精神を扱った最高傑作」と言わしめた作品です。

日本では2017年、主演に大竹しのぶさんを迎え、栗山民也さんが演出。2013年「ピアフ」でその年の演劇賞を総なめにしたタッグが「大竹しのぶの新たな代表作を作る」と意欲を持って臨んで実現。演劇批評でも主演・大竹しのぶさんの演技などが評価され、第52回紀伊國屋演劇賞で個人賞を受賞されました。

主人公・フェードルは女優として舞台やテレビ、映画、音楽と幅広く活動され、2019年に「ピアフ」で菊田一夫演劇大賞に輝いた大竹しのぶさんが再び挑みます。フェードルの義息子・イッポリット役には、NHK連続テレビ小説「スカーレット」や「世界は3で出来ている」、舞台「風博士」など数々の作品に出演してきた林遣都さんが新キャストとして抜擢されました。その他、瀬戸さおりさん、谷田歩さん、酒向芳さん、西岡未央さん、岡崎さつきさん、キムラ緑子さんと、個性豊かなキャストが集結し、愛に翻弄され、感情と感情がぶつかり合う悲劇をご覧いただけます。 

<ストーリー>
舞台は、ギリシャ・ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(谷田歩)を探すため息子イッポリット(林遣都)は国を出ようとしていた。一方、テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母のエノーヌ(キムラ緑子)が原因をききだすと、夫の面影を残しつつ、夫には失われた若さと高潔さに輝く継子イッポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかし、イッポリットの心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(瀬戸さおり)。イッポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。そんな中、テゼが突然帰還して…

<コメント>

■演出・栗山民也 
「フェードル」の再演が決まった。とても、うれしい。この日本では、ライブである演劇作品がなんとも消費物のように扱われ、制限されたとても短い時間にさっと創られ、さっと劇は燃え、気付くとさっと姿を消している。だからこそ、たとえ何年後であっても、もう一度その世界と向き合うことのできることは、とても貴重でとても幸せなことなのだ。あのラシーヌの「言葉」と「物語」が、今の時代にどんな姿で現れ、どんなカタチでまた熱くぶつかり合うことができるのか。この空白にも似た混沌とした時代に、どんな演劇的な光景が映し出されてくるのか、大事に見つめていきたい。

■主演・大竹しのぶ 
300年以上も前に書かれたこの戯曲の世界にまたゆけることが、本当に嬉しいです。愛と哀しみの中で、激しく生きるフェードルを演じることは、役者としての原点に戻るような気がします。一回一回、全身全霊で演じ切りたい。そう、お客様の前で。客席と舞台に立つ人間のエネルギーが交じり合う劇場に早く戻って欲しいと、切に願っています。

■林遣都 
古代ギリシャの物語を栗山民也さんの演出、大竹しのぶさんと共演という、今の自分にとってはスケールの大きすぎるお話だと感じています。お二人とも初めてご一緒させていただきますが、きっと思ってもみなかった経験が出来る、間違いなく自分にとってステップアップになる舞台だと確信しています。今とは見違えるほどの姿をお見せできるよう、毎日必死に大切に取り組みたいと思います。

<『フェードル』>
【東京公演】2021年1月8日(金)~1月26日(火) Bunkamuraシアターコクーン
※他、地方公演あり
公式ホームページ
https://www.phedre.jp/
作:ジャン・ラシーヌ     
演出:栗山民也                          
出演:大竹しのぶ、林遣都、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子 
スタッフ
翻訳:岩切正一郎  
音楽:金子飛鳥  
美術:二村周作  
照明:服部基  
音響:山本浩一 
衣装:前田文子  
ヘアメイク:佐藤裕子  
演出助手:坪井彰宏  
舞台監督:加藤高
主催・製作:テレビ朝日、産経新聞社、サンライズプロモーション東京
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)

<過去初演時データ>
2017年4月8日(土)~30日(日) Bunkamuraシアターコクーン 他
『フェードル』
作:ジャン・ラシーヌ  
演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ、平岳大、門脇麦、谷田歩、斉藤まりえ、藤井咲有里、キムラ緑子、今井清隆

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