佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇『メリー・ウィドウ』が、2021年7月16日(金)から2021年7月25日(日)まで、兵庫の兵庫県⽴芸術⽂化センター KOBELCO ⼤ホールで上演されます。この作品は、日本語で楽しめ親しみの持てる作品を届けたいという佐渡裕さんの思いから、宝塚歌劇のショーの要素やお笑いの文化をとりいれて2008年に上演されたもので、佐渡さんがこの15 年を振り返って最も誇りに思えると自負している作品。今回は、ハンナ&ダニロをスター性のある高野百合絵さんと黒田祐貴さんの若い二人と、プロデュースオペラを知り尽くしている並河寿美さんと大山大輔さんが担当。元宝塚歌劇トップスターの香寿たつきさんがシルヴィアーヌ役で、舞台を引っ張って回していくニエグシュ役で桂文枝さんが出演します。指揮は佐渡裕さん、演出・日本語台本は広渡勲さん、装置はサイモン・ホルズワースさん、衣裳はスティーヴ・アルメリーギさんが担当します。
<指揮:佐渡裕さんのコメント>
開館時からプロデュースオペラの上演計画を行い、多様な作品をプログラミングしていく中で、日本語で楽しめ、親しみの持てる作品をお届けしたいという思いがあり、2008年に『メリー・ウィドウ』を上演することにしました。この作品では、馴染みやすいメロディとともに、見事なオーケストレーションによる充実したサウンドを堪能でき、バレエや豪華なセットも楽しめます。同時に、物語としても単に楽しいだけではなく、観る者の心深くに響き、胸をときめかせるものがあります。それは世界中で上演されている所以ですが、さらに兵庫ではここでしか味わえないものをつくりたい、という思いが強くありました。そこで、阪神間の大先輩である宝塚歌劇のショーの要素や、関西ではとても重要なお笑いの文化をとりいれた結果、上演は大成功。いつ来ても兵庫の舞台には豪華な感動、喜びがあるということを知っていただき、この『メリー・ウィドウ』をきっかけにプロデュースオペラのファンになってくださった方も多かったはずです。私自身この15 年を振り返って、最も誇りに思える作品だったと自負していますし、お客様も時を経て再び上演することを喜んでくださるのではないかと思い、今回、取り上げることにしたのです。
ハンナ&ダニロの一組目は、高野百合絵さん、黒田祐貴さんという若い二人。オーディションで初めてお会いしたのですが、将来性、スター性を非常に感じ、二人を皆様に紹介できることを楽しみにしています。
もう一組はお馴染み、オペラだけでなくコンサートも含めると最多出演ではないかというほど兵庫には欠かせない並河寿美さん、そして様々な役で登場し、すごく頼りになるキャストの一人、大山大輔さん。安定感はもちろん、兵庫の劇場、夏のプロデュースオペラを知り尽くしているので、会場を心地よく盛り上げてくれるでしょう。ほかの役も素晴らしいチームで固めることができました。
また、元宝塚歌劇トップスターの香寿たつきさんとの共演も楽しみですし、舞台を引っ張って回していく重要な役を桂文枝さんが引き受けてくださいました。文枝さんとはこれまでにジルヴェスター・コンサートで何度もご一緒しています。文枝さんの視点でまた作品が生まれ変わるのではないかと期待しています。
コロナ禍で制約のある状況ではありますが、こういう時だからこそ、来ていただく方にとことん楽しんでいただきたいと思っています。スタッフ、キャスト一丸となって徹底した対策を行い、安心してお客様に来ていただけることを約束して、“心のビタミン”になる楽しい『メリー・ウィドウ』をお届けします!
<ストーリー>
パリ。東欧の小国ポンテヴェドロの公使館では、国王の誕生日を祝す夜会の中、公使のツェータ男爵が気を揉んでいる。莫大な財産を相続した未亡人ハンナ・グラヴァリがもし外国人と結婚すれば、ポンテヴェドロの財産が国外へ流れ、国は破産してしまうからだ。ツェータ男爵は、彼女を昔の恋人ダニロと元の鞘に収めることで、財産流出を防ごうと画策。再会したハンナとダニロ。しかし二人は意地を張り、なかなか歩み寄れない。翌日のハンナ邸での夜会。次第に良い雰囲気になるハンナとダニロ。一方、ツェータ男爵の妻ヴァランシエンヌは、パリのプレイボーイ カミーユと密会中。男爵に踏み込まれる寸前で、機転を利かせたハンナがヴァランシエンヌと入れ替わり、カミーユと登場。そしてなんとカミーユとの婚約を発表してしまう。国家の危機か、大団円か?!大人の恋とお金をめぐる騒動の結末は…?
<佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇『メリー・ウィドウ』>
【兵庫公演】2021年7月16日(金)~7月25日(日) 兵庫県⽴芸術⽂化センター KOBELCO ⼤ホール
公式サイト
http://www.gcenter-hyogo.jp/merrywidow/
<出演>
【7月16日(金)、18日(日)、21日(水)、24日(土)公演】
ハンナ・グラヴァリ:高野百合絵
ミルコ・ツェータ男爵:折江忠道
ヴァランシエンヌ:高橋維
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:黒田祐貴
カミーユ・ド・ロシヨン:小堀勇介
カスカーダ子爵:小貫岩夫
ラウール・ド・サンブリオッシュ:大沼徹
ボグダノヴィッチ:泉良平
プリチッチュ:志村文彦
プラスコヴィア:押見朋子
クロモウ:森雅史
オルガ:鈴木純子
【7月17日(土)、20日(火)、22日(木)、25日(日)公演】
ハンナ・グラヴァリ:並河寿美
ミルコ・ツェータ男爵:片桐直樹
ヴァランシエンヌ:市原愛
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:大山大輔
カミーユ・ド・ロシヨン:樋口達哉
カスカーダ子爵:水口健次
ラウール・ド・サンブリオッシュ:晴雅彦
ボグダノヴィッチ:ジョン ハオ
プリチッチュ:三戸大久
プラスコヴィア:清水華澄
クロモウ:河野鉄平
オルガ:板波利加
【全日出演】
シルヴィアーヌ:香寿たつき
ニエグシュ:桂文枝
エマニュエル:鳥居かほり
[合唱]ひょうごプロデュースオペラ合唱団
[管弦楽]兵庫芸術文化センター管弦楽団
<スタッフ>
[指揮]佐渡 裕(兵庫県立芸術文化センター芸術監督)
[演出・日本語台本]広渡 勲
[装置]サイモン・ホルズワース
[衣裳]スティーヴ・アルメリーギ
[照明]沢田祐二
[振付]川西清彦
[合唱指揮]矢澤定明
[訳詞]森島英子
[衣裳補]小栗菜代子
[演出助手]飯塚励生
[振付助手]大畑浩恵
[映像]三浦景士
[舞台監督]幸泉浩司
[プロデューサー]小栗哲家
[制作]兵庫県立芸術文化センター
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